※この記事は2019年 6月 23日に更新しました。
よく、過去にリブランディングをした通貨は高騰すると言われていますが、今回は自分の目で確かめてみようと思い、過去のチャートを実際に確認してみることにしました。せっかくなので記事にしてみました。
この記事を読めば、リブランディングがどの程度、ファンダメンタルに影響を及ぼすのかイメージすることができるようになるかと思います。
草猫店長の目次ノート

過去のリブランディング時のチャートとリブランディング後のチャートの比較
それではチャートの比較を行っていきたいと思います。
❷. リブランディングから半年後のチャート
❸. リブランディングからしばらくのチャート
条件は以上です。「❸. リブランディングからしばらくのチャート」に関しては仮想通貨がブームになった2017年度とそれ以前とでは相場に影響を与えるレベルがばらばらだと思うので大体で区切りをつけて比較しました。
さて、それでは時系列順に今回は5件の仮想通貨で、過去にリブンラディングをした通貨を紹介していきます。
リブランディング後の結論
リブランディング後の数字を端的に解説します。
DASHは最大250倍まで上昇
NEOは最大17倍まで上昇
NANOは最大でも25%上昇でしたが元の価格から90%ほど減少しています。(19年6月)
LISKはリブランディング後に上昇せず。元の価格から70%ほど減少しています。(19年6月)
DASH
DASHは
① リブランディング直後→15%上昇
② リブランディング半年後→59%下落
③ リブランディングしばらく→ 24850%(約250倍)上昇
DASHの場合はリブランディング後は少し上昇しましたがその後、長期間にわたって価格が横ばい + 低迷していきました。リブランディング前まで盛り上がっていました。
そして2年半後には約248倍と大きな飛躍を遂げました。ずっと保有してきた人はフルムーンパーティーですね。
NEO
NEOは
① リブランディング直後→53%下落
② リブランディング半年後→590%上昇
③ リブランディングしばらく→ 1768%上昇
NEOはリブランディング前まで盛り上がっており(約4倍)、リブランディング後に一気に急落し、その後リバウンドが始まりブランディング前の水準に戻ったかなと思ったところ再びじわじわ下げ始めて横ばいがしばらく続きました。
その後半年してリブランディング前のプラス590%を果たし、年末あたりには1768%でした。
NANO
NANOは
① リブランディング直後→25%上昇
② リブランディング半年後→7分の1以下の下落
③ リブランディングしばらく→10分の1以下の下落
リブランディング後に取引所でRaiblocksがハッキングを受けてから特に伸びることはなかったようです。
LISK
LISKは
① リブランディング直後→37%減少
② リブランディング半年後→87%減少
③ リブランディングしばらく→7分の1以下の下落
詳細:DASHのリブランディング後の価格遷移
DASHは 2015 年 3 月 25 日にリブランディングを果たしました。ネーミングが悪い通貨を連想させることなどから名前を変更したそうです。
①. DASHのリブランディング直後のチャート

同日以内で 15 %アップしていました。
②. DASHのリブランディングから半年後のチャート

まさかのリブランディング後は半年間かけて価格を落として行っています。
③. DASHのリブランディングからしばらくのチャート

しかし、その後 2015年 3 月 25 日から2017 年度末には 約 100 倍の 996% 約248倍の上昇を果たしました。(急ぎで書いたことが原因で間違えてしまいました。訂正いたします)
しかしこれは2年半も時間がかかっているのでリブンラディングの成果だけだったのかはわかりませんね。
詳細:NEOのリブランディング後の価格遷移
NEOは中国のイーサリアムと呼ばれている仮想通貨です。
AntShares/ アントシェアーズ(ANS)→ NEO(ネオ) の過去との比較チャート
NEOの前身はAntShares(アントシェアーズという名前でした)

Ant = アリ ですね。
筆者的にロゴから漂うのはハズレ感ですがこれでもちゃんと話題になっていたらしいです。近未来感が漂っているアリですね。
①. NEOのリブランディング直後のチャート

NEOですがはい、リブランディング直後に一気に下落していました笑
❷ 6月27日→6月30日 50%上昇
❸ 6月22日→6月30日 5.4%下落
と言った感じで結局下がっています。
北京のイベントでリブランディングすることを正式に公表したのは 6 月 22 日とのことです。
実は6月22日より以前に『NEW Antshares Conference』(ニューアントシェアーズ カンファレンス)というカウントダウン式のイベントページを打ち立てていました。その後、期待感を膨らませてなのか買いが高まっていたそうです。
大衆の期待感だけ膨らんでいったのですが、いざ発表会を開催するとAntSharesをNEOに改名すると言った広報だけで他には目新しいものが何もなかったそうです。
その結果、何もないのかいということで失望感から急落したのではないかと思われます。ちなみに「Bitcoin Forum」のサイトではNEOとしてホワイトペーパーをリリースしたのは 6月24日でした。
しかし

カウントダウンがいつから始まったのかは調べきれませんでしたが
NEOに至ってはリブランディング前の僅か 4 日間だけで 5 倍も上昇しています。
そしてリブランディング直後は下落していますが、約 6 日後には一度回復して、そこからまた下落がゆっくりと始まっています。
NEOの場合はリブランディング後が落ちましたね。
②. NEOのリブランディングから半年後のチャート

なんと半年後で5.9倍アップ。
③. NEOのリブランディングからしばらくのチャート

しかし最終的には一時的に最大、約 18 倍まで上昇しています。
詳細:NANOのリブランディング後の価格遷移
The Core Team is excited to announce our rebranding from RaiBlocks to Nano! Visit us at https://t.co/rHoO0iJuH4 $nano https://t.co/KeI9gOLouC
— Nano (@nanocurrency) 2018年1月31日
きちんとした時刻を拾えませんでしたが、おそらく公式のアカウントの中で一番、リブランディングした時刻と合っていそうなのが2018年の1 月 31 日 7時頃のアナウンスです。
2 月 1 日リブランディングしたという記事も散見したので悩みましたが、RTといいねの数がこのアナウンスだけ際立って多かったためこの1 月 31 日 7時頃を基準点にします。
①. NANOのリブランディング直後のチャート

このように、一時的に 25 %だけ1日かけて上昇しましたが、5日間かけて元に戻ってしまいました。
②. NANOのリブランディングから半年後のチャート

リブランディングからしばらくして43%下落しました。
そして、その後、”Nano”ではなくRaiblocks時(犯行日時は1月19日との)に実はイタリアの取引所でハッキングがあったとして今も事件は収束していないようです。被害相当額は200億円とのことです。(おそらく事件はRaiblocksよりも取引所に問題があったパターン。。と願っています)
チャートを見た感じでは悪いニュースに影響されず?に横ばいで急落にはなっていないようです。
追記:2019年6月23日
画像の通り半年経過してから7分の1以下にまで価格が減少してしまいました。
③. NANOのリブランディングからしばらくのチャート

リブランディングからおよそ1年半ほど経過してからです。
2019年6月23日に更新しているのですが、今の時点でビットコインは100万円を超えていますがNANOはほとんど上昇していません。
むしろ10分の1以下にまで価格が下がってしまいました。
詳細:LISKのリブランディング後の価格遷移
①. LISKのリブランディング直後のチャート

リブランディングからおよそ10日後に価格が37%減少して18ドル台まで低下しています。
リブランディング以前も18ドル台をつけてそこからおよそ40%未満で価格を上昇させています。
上昇した分だけ下がってしまっています。
②.LISKのリブランディングから半年後のチャート

(※すみません、画像は18年7月31日になっていますが8月の価格帯で正しいです)
リブランディング後から半年後の価格帯を確認したところリブランディングからおよそ87%減少しています。
③.LISKのリブランディングからしばらくのチャート

リブランディングから1年と4ヶ月経過した段階ですが、さらに価格が減少していっています。
およそ7分の1以下にまで下落してしまいました。
リブランディングで仮想通貨の価格は上昇する説は本当? まとめ
DASHとNEOは長期的にはムーンしていました。
一方でNANOとLISKは現在も減少中です。
DASHに関しては急上昇するまでに2年半経過しています。
NEOは半年と数ヶ月で上昇しました。
DASHシナリオであればまだ、NANOもLISKもこの記事のタイミング(19年6月23日)では1年半ほどしか経過していないので様子見という見方もできるかもしれません。
結論として、4つの事例だけで強い判断材料にはなりませんが、LISKでリブランディング後には必ずしも上がらない事例ができてしまいました。
LISKの事例からも、リブランディング後の上昇を狙うのであれば損切りラインを早めに設定して運が良かったらマージンを取れるかな。
くらいの気持ちで仕込んでおくと良いかと思います。
また、リブランディングのしばらく前に仕込んでおく、リブランディング直後の急落の後にはリバウンドがくるかもしれない。こう言ったポイントを意識すれば参考になるかと思います。
良かったらシェアしてね♪ /