RCIの見方と設定 を図解しながらまとめました
「RCIの見方がわからない。RSIと同じでよくないの?」
「RCIを実際に使うにはどうすれば良いの」
・RCIはゴールデンクロスを見つけてエントリーポイントを探ることができる
・RCIはRSIと動きこそ似ているもののけっこう違う指標である
・ビットコインの場合は短期線がボラティリティで効きにくいので注意が必要である
RCIとは画像のピンクの枠のものになります。


RCIでゴールデンクロス(デッドクロス)を見極めて利食いする
基本的に3つの線(短期・中期・長期)ゴールデンクロスを見つけてエントリーします。
RCIの短期線・中期線・長期線の3つの線をみるパターン
3重底、3重天井という呼び方があります。
ビットコインで直近の良さげな3重底は見つからなかったのですが参考になりそうなタイミングを紹介します。
画像は3つのラインが全てー80以下の大底にいるタイミングです。

3つの線がどれも大底に突入したところ短期線(赤色)が中期線と長期戦を抜けました。

大底から天井にかけてのいわゆるゴールデンクロスですね。ただし、中期線も長期線もトレンドが継続して大底で張り付いたままになっていく可能性もあります。
短期線はけっこう上の角度で抜けているのでトレンド転換への勢いはありそうですがビットコインはボラティリティが激しいのでダマシかもしれません。
ですので、中期線(青色)が長期線(緑色)が上に抜くのも待ってからエントリーしても良いかと思います。

別の例をあげます。また2019年9月末頃のビットコインで大底がありますが、短期戦が他の二つの線を上抜けしたタイミングで買うと直後に下落してしまっていました。
ですが、中期線が上抜けたタイミングであれば直近は上、そのあと少し下へ下がりつつ最終的には長期戦も大底を抜けてのプラ転になっています。
RCIの短期線と長期戦の2つをみるパターン
次にRCIのエントリーできるタイミングですが短期線(赤線)と長期線(緑線)のゴールデンクロスでエントリーする場合です。
しかし、ビットコインの場合はボラティリティが激しいのであまり効いているようには見えませんでした。
画像のように、すぐに上下で動いてしまっています。

一方で、中期線と長期線でみた場合は中期線(青色)が上抜けしたら相場も上昇し、その逆も効いている箇所が多めで時間軸や設定にもよりますが、デフォルトの期間ではこの組み合わせが良さそうです。

RCIを順張りでみるパターン
買われ過ぎと売られ過ぎのRSIと異なり、RCIは順張りでもみれます。0ラインより上は買われはじめで、下は売られはじめです。
画像は4時間足のビットコインの中期線です。0ラインよりも上は買われ始め、その逆は売られ始めです。
ちょうど0を超えると相場も上がったり下がったりしているように見えます。


RCIとRSIとの違い
RCIのエントリータイミングがわかったところで、RSIとどこが違うのかハッキリできるように二つの違いを比較してみましょう。
二つの違いを一言でいうと、
RCIは上がり始めと下がり始めが判断できる指標です。
RSIは買われ過ぎと売られ過ぎが判断できる指標です。
どちらも似たような動きをしますが判断できるものが違うということですね。当然ですが計算式も異なります。
RCI(Rank Correlation Index)は設定した期間の中の高値の大きさでランキングをつけます。
全ての期日で連続して高値を更新し続ければRCIは100に近づき、その反対であればー100になります。
1日目 100円
2日目 110円
3日目 120円
4日目 130円
5日目 140円
このように、毎日高値を更新しているのでRCIは100です。
一方でRSI(Relative Strength Index)は設定した期間の中で、その内のプラスだった日数とマイナスだった日数を出して、全体の日数で割ることで平均的に買われ過ぎか、売られ過ぎかがわかります。
このようにRSIはRCIと異なり、連続して高値を更新し続けたのかどうかは関係ないのでRCIとは動きは似ているものの別物だとわかったのではないでしょうか。

より滑らかな動きをするRCI

ちなみにRSIが少し角付いた動きに対してRCIは滑らかです。
RCIの弱点
・短期線の場合はボラティリティが激しいと効かないことがある
・長期線の場合は反応が相場と遅れてしまう場合がある
・3重大底や3重天井でゴールデンクロスが見られてもそのまま張り付く場合がある(トレンドが継続)
ビットコインの場合はボラティリティが激しいので中期線と長期線もセットで見ることは必須ではないでしょうか(もちろん時間軸にもよります)
RCIの設定方法
それでは実際にRCIを引いていこうと思います。使っているツールは世界中でおそらく最も使われているであろう、かつ国内プロトレーダーもよく使っているTradingViewを用います。
この記事をみながら実践する行動の早めな人はTradingViewの公式サイトへ行けば無料で登録不要で使えます(登録なしでもできますが設定は消えるので登録が無難)
画面を開くと注意点や広告などが表示されますが画像はそうしたものを消した段階です。広告などはバツ印を押して消しても問題ありません。
これからRCIを描写させますが、期間は基本はデフォルト(9、26、52)のままでOKです。
①. 画像の通り、波マークをクリックするところまで進みます。

②「RCI」と検索して、出てきた「RCI3lines」をクリックしましょう。

するとRCIを描写することができました。
基本はデフォルト設定で良いと思います。時間軸によって変えてみると別の発見もあるかと思います。
③. 描写できたら画面の下にRCIが出現します。セッティングボタンを選択してみましょう。

④. 期間はデフォルトで良いのでStyleを変更します。デフォルトの線が薄すぎるのでそれぞれのカラーを選択して太めにしていきます。


RCIのデフォルトの期間は一目均衡表のデフォルトと同じだにゃあ。一目均衡表は「雲」とも呼ばれてるけど、研究を重ねた結果、デフォルトの期間がもっとも適していると結論をつけて日本人によってリリースされてるにゃあ。
一目均衡表の詳細はビットコイン(仮想通貨)で一目均衡表(雲)の見方を解説 【 やさしく覚える 】を読んでくれにゃあ。
RCIの実践例
ビットコインはヨコヨコ土日相場.ずっとあたまを押さえられていた日足RCI長期がやっと売られすぎ状態域に入りそう.103万をおおきく抜けていけば上長トレンドしかもかなり強いはず.押さえられればもう一回下へいく.ただし売られ過ぎ状態なのであまり落ちないハズ.
— ワイ@仮想通貨FX株トレーダー (@Trading_Crpt) October 13, 2019
ビットコイン落ちないね
ホンマぎりぎりの90万円ラインで粘ってる
で気がつくと1時間足macdとRCIがいい感じに力溜まってきてる
上昇トレンドの押し目やったねたぶん
日足macdとRCIも上昇トレンド転換を示唆してるし
上に行くどこれは
ロング一択!!— Rio (@panther60069043) October 11, 2019
MACDと一緒に使っている人もいますね。
番外編ビットコイン
仮想通貨やらないんですが話題なので
四時間足長期MAの割れはないがRCI中期線の下げトレンドに逆らってリバ続けており限界が来そう
明朝辺りに120万までの下げがあっても何らおかしくない?ファンダ的にも米中不安から買われてた側面もあるため米中一時休戦なら買う意味がない pic.twitter.com/DEzYRVaYXL
— 大投資家Love(Goldデイトレーダー) (@Ginvstorslove) June 30, 2019
相場の成熟とトレンドの初動をMACDやRSIより詳しく知らせてくれるのが、RCIというオシレーターです。使いこなせるとローソク足とこれだけで充分になります。おすすめです。
RCIトレード手法 トレンド転換、順張りのエントリーポイントがわかる! 『ビットコインFX』 https://t.co/RQzlxqRhSw— ひろぴー (@hiropi_fx) June 2, 2019
ビットコインが暴落するときは日足のrci短期線が+80付近までいかないと暴落しないのでこんな位置からはしないと思われ
1/28辺りから怪しいかな
fine2200あたりに大量の指値があるから底割ったら大体ここらで反発する感じかな?? pic.twitter.com/ZgIGTH3SGD— NEKO (@aikoninuyan) January 25, 2019
ビットコインのVIX(恐怖指数)を測ることは
トレードに有効であると、私は一年前から唱えてた(VIX戦術)。1年経ってやっと実際の指標として採用となったわけだけど
見てる限りLedgerのVIXより
VIX戦術のRCI等と統合・調整運用されたVIXほうが
格段とレベル上だと自信を持って言える https://t.co/lROvfCHEeA— 仮想NISHI (@Nishi8maru) January 19, 2019
ビットコインでRCIを使っているプレイヤーは日本にはあまりいない印象ですが使っている人たちからの評価は全体的に高いと思いました。
RCIの見方と設定 まとめ
・RSIは買われ過ぎ、売られ過ぎに対してRCIは買われ始めと売られ始めを判断できる指標
・エントリータイミングは、三重の底や天井、短期線(ビットコインは中期線)と長期線、0ラインより上か下かで順張りなどがある
・基本的に期間はデフォルトのままで良い。
RCIは聞きなれない人も多いかもしれませんが、人によってはとても使いやすいと言う人もいるのでぜひトレードに取り入れてみてください。
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