ビットコインFXにおける損切りラインの決め方と損切りライン設定の方法 を解説


そんな曖昧に損切りしてしまっている人が、この記事を読んで実践してみることで損切りラインを明確に決めて大損しないで済むような記事を目指して書きました。
・損失すればするほど損失カバーは難しいことを理解すべき
・損切りラインは総資産を基準に定めよう
・利益が出たら損切りラインをエントリーポイントに移そう
投資で大失敗してしまう人の殆どは損切りできずに心の余裕を失い感情でトレードして借金沼に陥ったりしていると言われます。
保有するより手放す時の方が難易度が高いと言われている相場の世界で損切りできるスキルは必須ですね。
「 ビットコインFXにおける損切りラインの決め方と損切りライン設定の方法 」を順次、解説しました。
草猫店長の目次ノート

損失すればするほど損失カバーは難しいことを理解すべき

ハイリスクハイリターンで投資をやっていると悪いところに目が行かなくなりがちです。
10万円を100万円にして、100万円をさらに10倍レバレッジで1000万円にすればウシシシと夢見る人もいますが、その逆のことになると中々、意識できません。
しかし仮に総資産30%を割ってしまうと失った30%を取り戻すに必要な利益率はおよそ43%になります。
損失してから挑むのと、総資産そのままで挑むのとでは必要な利益が異なるということですね。
高レバレッジの取引は数回のトレードで総資産を一気に割り込んでくる可能性がありますので要注意ですね。
損切りラインの基本3つ
①損切りライン(強制決済ライン)は総資産を基準に定めよう
②基本はエントリールールに従おう
③機械的に決済しよう
上記3つを守れば借金するようなこともなければ大損することもないはずです。
損切りとひとえにいってもどこの段階での損切りなのかについて解説しているはほとんどありません。
しかし実際のトレードは多段階で損切りラインが設定されるべきです。
第一段階:エントリー時の損切りライン
第二段階:エントリー後の損切りライン
第三段階:最悪の場合の損切りライン
通常は第一段階と第二段階だけを考えておけば良いのですが、時たま訪れる大不況や大暴落の際に窓が空いたり、取引所そのもののサーバー負荷が耐えきれずに注文が通らない場合があります。
そうした場合の砦として第三段階の損切りラインまで決めておくべきです。
①損切りライン(強制決済ライン)は総資産を基準に定めよう(第三段階)
総資産を基準に損切りラインは定めましょう。しかし損切りラインというニュアンスよりは強制退場ラインとでも言えるかもしれません。
先ほどの説明でいえば第三段階の損切り地点となります。
ですので通常の損切りラインとはまた別個に考えるべきラインでもあります。
この最終段階の損切りラインは総資産の10%というのが一般的になります。
取引所に100万円の入金がなされていて、実際に運用している金額が50万円だとしても100万円に対する10%である10万円が強制退場ラインにしましょう。
「10万円ぽっちで損切りしてたら利益出していけないよ〜」
とハイレバレッジ気味な人もいるかもしれません。しかしその場合は“リアル世界で稼いで投資に対する総資産を増やしましょう”
プロのトレーダーが人生で有り余るほどの資産を持っていながらサロンを開いたり情報商材を販売して小遣いを集めているのはなぜでしょうか。
それはマイルールを厳守しつつ総資産を増やしてトレードできる金額を増やすためです。
すでに成功している人達ですら守れていることなので私たちのような弱小トレーダーはますます従う方が吉です。
一般論として、一度のトレードで最悪でも総資産10%の損失は超えるべきでないという考え方があります。
誰もが予想できなかった大暴落が訪れたとしても総資産の10%の損失を最大のダメージとしておけば退場するようなことはまず理論的にはあり得ないのではないでしょうか。
②基本はエントリールールに従おう

第一、第二段階の損切りラインですね。
どのテクニカル分析や指標を根拠にエントリーしていようと、エントリー根拠となっていたレジスタンスやサポーターが崩れているポイントを損切り地点にしましょう。
エリオット波動であれば、上昇の三波の終わりと思ってショートを入れたと思ったら否定されてエクステンションだと判明する場合があります。
そうした場合はもちろん一旦損切りして次のエントリーポイントを探るべしです。
基本的には相場に応じて損切り地点を変えますが、こうした通常のトレードにおいても許容損切り地点を決めるべきです。
投資で有名なラリー・ウィリアムズは1トレードの許容損失額は全資産の2%までとしています。
エントリー時に設定しておきたい損切りラインが資産の2%未満の損失額なのかどうかを厳守してトレードしても良いでしょうね。
③機械的に決済しよう
「これができれば苦労しない」
とツッコミをもらいそうなポイントですが、それでも可能な限りロボットのように損切りできるようになるべしです。
“機械的”というのは本当にミソで人間の脳は感情的に動くようにできているので感情的になることを前提に行動すべしなのです。
詳しくは行動経済学や脳科学などを前提に人の行動を解説している名著「ファスト&スロー」が参考になります。
「ファスト&スロー」によると、人間の脳ミソはフィルターを通して物事を認識しています。
フィルターには2段階あって、感情フィルター→理論フィルターの順番で物事を処理すると言われており、どう転ぼうとも人間である以上は最初に感情フィルターを通してしまっているということです。
ですので相場に踊らされてハイリスクな相場に全ツッパしてしまうのはむしろ、健全で感情フィルターを通して判断しているということですね。
激しい相場に対して何も感じない精神を持てるように脳の反応を鍛えていくしかありませんね。
スマートな人であれば、上手くいった戦術をプログラミングで自動で決済できるようにして機械的に損切りできるようにしています。
相場に応じた細かいメンテナンスは必要ですが機械を使うことで感情を切り離してトレードできるのでますます大損することは無くなりますね。
とはいえ、一般的な人だとセキュリティについても意識しながらプログラミングで自動売買を実現させるのはまだまだハードルが高いです。
もしくは、自動売買サービスを使ってプログラミングの知識0でも使える手法を用いると良いかと思います。
ビットコインに関してであれば、1万円からはじめるbotライフ ~ 無料で仮想通貨の自動売買 ~の記事があるので参考にしてみてください。
利益が出たら損切りラインをエントリーポイントの少し上に持って行こう

せっかく利益が出たのに損切りポイントを変更せずに結果として損を出すのはもったいないです。
利益が出て、損切りしても100%利益のでるポイントへ引き上げることができれば負けないトレードで精神的な余裕を持ちつつトレードができます。
勝率より最終的な利益の方がもちろん大切ですが、勝ち戦にできるものをわざわざ負け戦に変えてしまうのは良いこととはいえませんね。
資産の余裕がある人であれば、利確ポイントへ到達した時点でさらに利確ポイントを損切り地点にしてそのまま放置するとさらに余裕を持った利益が得られやすいです。
なぜ損切りラインをルールとして決めるおくことが重要なのか
・初心者の大半はコツコツ”ドカン”で損をするが、損切りルールを決めていれば”ドカン”を避けられるから
・退場しないことが最も大切でプロは退場しない戦い方をするがそれが損切りルールにあるから
・精神的に楽になるから
損切りルールを決めておくだけでこうした利点を得ることができます。
損失もあらかじめ決まった方法でコントロールできていれば精神的に楽になるので感情的になりにくくなります。
初心者の人の中にもまぐれ勝ちで一時的には大金を得ても長期スパンで通用しない戦い方をしており、どこかで”ドカン”と大損をこいてしまうことがあります。
中途半端に買ってしまっている方が返って恐ろしいかもしれませんね。”ドカン”を経験する前に過去の失敗した人たちの教訓を大切にして損切りルールを決めましょう。
サロンでミラートレードを行ったとしても最終的に自分の頭で考えて行動できるのかどうかが肝となってきます。
誰か他人の意見を拠り所にすることほど不確定要素はありません。相手がいつおかしくなるのかわかりませんので。
ですので自分でルールを考えて厳密に実行することが大切ではないでしょうか。
【実践編】Liquid by Quoineで損切りラインを決めてみよう
ビットコインFX(信用取引)を行う上で、Liquid by Quoineと呼ばれる取引所でできれば他の取引所でもできるだろう、という経験則に基づいてやる最も基本的な方法を紹介します。
(Liquid by Quoineは国内の自動売買サービスなどと連携できる取引所なので開設しておいて損はありません)
すでに0.001BTCを保有しています。直近のサポートラインである118万円を損切り地点にする場合です。

すでに0.001BTCを保有しているので118万円で”逆指値”の売りを入れます。

これで0.001BTC分だけ118万円を下回った場合に予約で売り注文できました。損切り設定完了です。

鉛筆マークをクリックすれば注文内容を変更することができます。早く決済させたい場合は直近の価格に合わせて編集すればすぐに売り約定することができます。
(逆指値を取り消したい場合は左端にあるボタンを選択して注文を消しましょう)
売り注文からエントリーした人は逆のことをすればOKですね。(逆指値で買いを損切りポイントで注文しておく)
ここで「指値」と「逆指値」の違いがよくわからないよ〜という人へ向けて次の項で違いを図解で表しました。
指値注文と逆指値注文を理解しよう

買い目線による指値と売り目線による指値、それぞれの目線によって意味が反対になります。
私も時々、方向を忘れてしまって確認することがあります。
方向の覚え方は色々あると思いますが、エントリーする際にできる限り“お得”に売買できる方向が指値になります。
もしくは損切りを設定したくなる方向が逆指値になります。
エントリーした後にいちいち、損切りラインを注文しておくのは面倒なので、最初から損切り地点と利確地点を設定してから注文する方法もありますが慣れてから各々で調べてみてください。
ビットコインFXにおける損切りラインの決め方と損切りライン設定の方法 まとめ

・強制決済ラインにおける損切り基準(資産の10%までなど)を決めておこう
・通常エントリー時における損切りライン(資産の2%まで)も決めてから注文しよう
・ルールは厳守しよう
もともと、人間は投資に向いていないアニマルであることを念頭において退場しないトレードを楽しみましょう!
仮想通貨やビットコインの投資で大失敗する人には大体の共通するパターンのようなものがあります。
自分がやろうとすることのリスクを認識できているのか【 あるある 】 仮想通貨の投資で失敗するパターン 【 失敗談あり 】を読んでぜひチェックしてみてください。
また、仮想通貨トレードで借金してしまった人の声を集めてみた【 仮想通貨で借金した事例集 】 事前に知っておきたい仮想通貨の危険性の記事なんかも面白いと思います。
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