
ユーティリティトークンはよくセキュリティトークンと比較されたりしますね。
これら二つは全く違う種類のトークンになります。セキュリティトークンについては下の記事で解説しています。
ユーティリティトークンは有用性のあるトークンのことですが、それだけだと分かりにくいと思います。
この記事では具体例を交えながらユーティリティトークンがどのようなものであるのかにつて解説したいと思います。
草猫店長の目次ノート

ユーティリティトークンとは

ユーティリティトークンとは有用性や利便性のトークンです。
言い換えると、便利なサービスを使うための利用料として使うような仮想通貨のことです。
クラウドストレージのDAppsを利用したいので利用料として使うトークンがあればそれはユーティリティトークンです。
DAppsのYoutubeがあれば1秒視聴するために1トークンを手数料として支払うとか、1ページのコミックを読むのに1トークンとかそういった使われ方をするトークンのことです。
サービスや製品を利用するために使うDAppsがトークンになります。
これってどこかで見たことありませんか?イーサリアムですね。
イーサリアムでゲームをプレイしている人は途中でGAS代としてイーサリアムを利用しています。
ただし、イーサリアムはトークンではなく自分のブロックチェーンを持って動いているのでユーティリティトークンではありませんね。
ユーティリティコインといった方が適切かもしれません。


ユーティリティトークンは2つに別れる
もう少し細かく分けるとユーティリティトークンは2つに区分けできます。
Usage Token
使用トークンとでも訳せばいいのでしょうか。
Usage Tokenは利用したら利用した分だけ利用料が必要な形のトークンです。
漫画1ページ1トークンとか、記事1ページ1トークンとか、そういう世界観です。
トークンという枠組みではありませんが、ビットコインやライトコインといった支払いに特化した仮想通貨だってUsageです。
送金するたびにマイニング報酬などの利用料が必要です。
具体例
❷. STORJ
❸. OmiseGO
❶. EOS
EOSって手数料無料じゃないの?って思うかもしれません。確かにユーザーは支払う必要はないです。
ただ、DAppsなどを開発する人はアカウント使用料を支払わないといけません。
そのため、Usage Tokenと言えるでしょう。
❷. STORJ
STORJはクラウドストレージサービスです。Google Driveなどは利用したことある人はいますか?
Google Driveはインターネット上にデータを保存してくれるサービスです。
それをブロックチェーンを使って保存するためのに作られたものがSTORJです。
クラウドストレージの利用料などでトークンが必要になります。
❸. OmiseGO
OmiseGOは決済に特化したERC20(イーサリアムベース)のトークンです。
バンコクを中心に決済できるようにしています。
従来のVISAカードなどが課していた手数料を大きく減らすことができるのが特徴です。
小さな利用料で店舗で決済できるようになります。
ワークトークン
ワークトークンはスマートコントラクト的な働きをするトークンで使われます。
そのトークンを利用するサービスなどに対して価値になる行動をトークン利用者が行うことを想定したトークンがワークトークンです。
LINEが4CASTのような未来予測を行うサービスをリリースしました。それの報酬としてポイントがもらえますがそうしたものです。
ワークというのは労働ですのでそのサービスにとって価値ある動きを見せる、その代わりに対価がもらえる。
そんな風に利用者が行動するように設計されたトークンがワークトークンです。
具体例
❷. 0x
❸. Everpedia
❶. Augur
Augurはご存知な人が多いと思いますが未来予測のプラットフォームです。未来を当てるという価値ある労働を行えば対価として報酬を受け取れます。
❷. 0x
0xはイメージしづらいかもしれませんが分散型取引所をつくるためのフレームワークです。
ブログで例えるならワードプレスみたいなものですね。
もっとも、ワードプレスというと言い過ぎですけど、取引所に必要な一部の機能をワンセットで提供してくれます。
そして実際に取引所をローンチしてたくさん取引してもらえたらその分だけ報酬がもらえます。
0xも取引してもらうという価値ある労働をしてあげる代わりに報酬がもらえるのでワークトークンです。
❸. Everpedia
EverpediaはEOSベースのトークンです。
EverpediaとはWikipediaのブロックチェーンバージョンで、編集に貢献した価値ある労働をしてくれた人に報酬を与えます。
このあたりが具体的なワークトークンになると思います。
ユーティリティトークンとセキュリティトークン
ユーティリティトークンとセキュリティトークンの2つが合わさったトークンをハイブリッドトークンと呼びます。
証券のように資産として扱えもするが、トークンをサービスにも応用できるというものですね。
現状、ビットコインですらETF上場していないので具体例という具体例はないでしょう。
ただ、ビットコイン上場後にイーサリアム関連の利便性の高いセキュリティトークンが上場していく可能性もありますのでもう少し長い目でみるとちょこちょこ出てくるのではないでしょうか。
ユーティリティトークンの現状
ユーティリティトークンという言葉自体は2017年頃からもちょくちょく使われていたようですがあまり一般的ではありませんでしたね。
ですがセキュリティトークンという用語が注目され始めてから違いを説明するにあたり、ユーティリティトークンという呼ばれ方が再燃してきた印象があります。
現実の資産を法規制にあった形でトークンで表現しようとするもの→セキュリティトークン
ブロックチェーン的な技術でやくに立つものをトークンでつくったもの→ユーティリティトークン
このような大まかな違いがあります。
ユーティリティトークンとは まとめ

ユーティリティトークンという無駄にカタカナが長いネーミングはあまり好きではない(笑)ですね。
普通に便利トークンとかお役たちトークンみたいなカジュアルな名前になってほしいものです。
どうしても海外の方が先導きっていますから仕方ないですね。
仮想通貨も本来であれば金子勇さんがP2Pの実世界の利用で日本人がかなり先陣をきっていた筈ですが今となっては置いてけぼりです。
悲しんでもしょうがないのでこれからも新しい情報は発信していきたいと思います。
他のトークンの種類を知りたいという人は【多すぎ】 仮想通貨トークンの種類【乱立してきたトークンをまとめる】でも読んでみてください。サクッと把握できます。
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