「 裁定取引(アービトラージ)ってどうやるの?botを使ってやってみたい 」
でもどうやってやるのかイマイチ分からないですよね。
この記事では技術的なところは一旦置いておき、どういった流れを辿ればアービトラージをやっていけるのか5STEPでまとめてみました。
過去に、海外と国内とでプログラミング知識が不要で使える自動売買botサービスをまとめた【完全版】仮想通貨で自動売買botサービスおすすめランキング5選という記事があるので読んでみてください。
この記事の信憑性
私(草猫店長)はこれまで仮想通貨関連で400記事を投稿。自動売買プログラミングから仮想通貨の世界経済との関わりな記事まで幅広く投稿してきました。
最近はチャンネル登録数100人突破(やった)でYoutubeでも活動中
草猫店長の目次ノート

手順 ~ 仮想通貨の裁定取引(アービトラージ)botの始め方 ~

①. アービトラージが可能な取引所を複数用意する
②. それぞれのAPIキー(プログラミングで操作するために必要な秘密鍵)を各取引所から取得
③. 最も安く売られている取引所、最も高く買われている取引所を見つけて売買できるプログラムを組む
④. 24時間稼働するサーバーでプログラムを回す
⑤. 各種手数料や勝率を高めるようプログラムを改善する
①. アービトラージが可能な取引所を複数用意する
当然ですが、アービトラージに使える取引所は大いに越したことは無いです。
それぞれの取引所に動かせる資産を用意しておいて、価格差に応じて売買させていく必要があります。
まだ口座0だよ〜という人は、
ここら辺りの取引所はAPIが比較的にマシに動いてくれることや初心者にも向いているのでおすすめです。(後述するccxtライブラリに対応)
結局はもっと色々な取引所を開設することになると思いますが手始めに3つだけあれば十分でしょう。
bitbank(ビットバンク)の評判 「良いvs悪い」口コミを集めて見た
②. それぞれのAPIキー(プログラミングで操作するために必要な秘密鍵)を各取引所から取得
「APIってそもそも何なの?」
という人へ向けて解説すると、APIとは主に一般人向けに企業がもつサービスの機能の一部を提供しているサーバーのことを指します。
Twitterのつぶやきを取得したいとか、Facebookで自動いいねを押したいとか、各社が持っている機能を一部使わせてもらい自分の好きな使い方を実現させます。
仮想通貨の取引所をプログラミングでサイトへ行かずに売買させるのも取引所の機能をAPIのサーバーから使わせてもらって実現できます。
APIキーはどうやって取得できるの?
大体の取引所では、取引所にログイン後、サイトのメニューのどこかにAPIメニューがあるのでそこから案内に従ってAPIキーを取得します。
例えばLiquid by QuoineのAPIキーであれば動画(API設定から始まります)で解説しています。
もしくはLiquid by QUOINEでAPIを取得する方法 元QUOINEXのリキッドでAPI取得
または、【図解】 ZaifとbitFlyerのAPIキーを取得 bot作成や連携サービスの利用に
これらのサイトを参考にしてみてください。他の取引所も大体同じ手順で取得できます。
③. 最も安く売られている取引所、最も高く買われている取引所を見つけて売買できるプログラムを組む

裁定取引(アービトラージ)の仕組みはいたってシンプルです。安く買える取引所で仮想通貨を買い、高く売れる取引所で売ります。
ほぼ同時刻で各取引所の価格を取得します。具体的には買い板、売り板を取得していきます。
ただし各取引所のAPIサーバーの使い方が微妙に異なります
「じゃあ各取引所のAPIサーバーを利用して価格を同時に取得すればいいんだね」
と思った人は正しいのですが、取引所によって利用する方法や取得するためのコードや変数名が異なるので面倒です。
すべての取引所のAPIサーバーを同じように使えたら便利ですよね。
ccxtライブラリを使おう

ccxtとは複数の取引所を皆、同じように使うことができるオープンソースのライブラリです。
国内もですが世界各国の取引所にも対応しています。
具体的な使い方ですが、まずはccxtをダウンロードしましょう。(JavaScriptの場合)
1 |
npm install ccxt |
1 2 3 |
<span class="pl-k">var</span> ccxt <span class="pl-k">=</span> <span class="pl-c1">require</span> (<span class="pl-s"><span class="pl-pds">'</span>ccxt<span class="pl-pds">'</span></span>) <span class="pl-en">console</span>.<span class="pl-c1">log</span> (<span class="pl-smi">ccxt</span>.<span class="pl-smi">exchanges</span>) |
これだけで各取引所の情報が出力されます。詳細はgithubのサイトを直接読むか、もしくは初心者向けに解説している自動売買botプログラミングの記事を参考にしてみてください。
使う言語を選定しよう
自動売買botに使うプログラミング言語の選定 【 ビットコインの場合 】
価格取得から始めよう!環境構築もあり
【 コピペ◎ 】 ビットコイン板情報(価格)をPythonで取得する方法
【コピペ】 ビットコイン価格をJavaScript(node.js)で取得する方法
売買注文を実行してみよう
【 コピペ 】 Pythonを使って仮想通貨(ビットコイン)で売買注文する方法
【 JavaScript(node.js) 】 bitFlyerからAPIで売買注文を入れる方法 【コピペ】
アービトラージの足掛かりになる記事
④. 24時間稼働するサーバーでプログラムを回す
アービトラージで24時間の価格の変動を追跡して大きな価格差があれば売買注文→送金という流れを作る必要があります。
そのためには自分のパソコンを24時間稼働させることもできますがもう少しスマートな方法もあります。
それは各企業などが一般向けに公開している24時間動いてくれるサーバーを使うことです。
もっとも代表的なものはAWS(Amazon Web Server)と呼ばれるクラウドサーバーです。AWSは無料枠があるため無料で使えます。
⑤. 各種手数料や勝率を高めるようプログラムを改善する
最初は各取引所の価格差を取得するだけで大変かもしれません。
一方で実際に利益を出していくためには様々な要素を考慮する必要があります。
・送金手数料
・売買手数料
・価格変動(クロス取引を導入)
・送金時間までに利益が取られなくなる確率など
・各取引所への資産の配分
細かいところまで例をあげるともっと出てきますが、精度や勝率を上げていくためには改善をコツコツと積み重ねていく必要があります。
プログラミングが上手になればバックテスト(過去データを参考にしたシミュレーション)を行い利益率を算出することも可能です。
バックテストに関してはありそうで過去データってあまりないので、下の記事を読んでみると効率よく過去データの取得先が把握できるので読んでみてください。
【 バックテスト用 】 OHLCの過去データ(BTC)を1分足から取得する方法の記事です。
プログラミング初心者がすぐに体得できるものではありませんが、プログラミングが好きな人には良い経験になると思います。
実際に利益を出せば面白がって聞いてくれる会社もありそうですね。
仮想通貨の裁定取引(アービトラージ)botの始め方 まとめ

①. アービトラージが可能な取引所を複数用意する→最初は3つくらい取引所を用意してみよう
②. それぞれのAPIキー(プログラミングで操作するために必要な秘密鍵)を各取引所から取得→各取引所にログインしたら取得できる
③. 最も安く売られている取引所、最も高く買われている取引所を見つけて売買できるプログラムを組む→最初は同時刻で価格を取得してみよう
④. 24時間稼働するサーバーでプログラムを回す→AWSなどの24時間稼働してくれて無料で使えるサービスを見つて使ってみよう
⑤. 各種手数料や勝率を高めるようプログラムを改善する→最初からは難しいのでコツコツ改善していこう
アービトラージはある程度の回せる資産があればビットコインの急な変動のさや取とは異なりそれなりに安定的な利益を稼いでいけます。
一方でプログラミングの敷居が高いので練習が必要ですね。
アービトラージではありませんがプログラミング知識不要で自動売買を始められるサービスを紹介した1万円からはじめるbotライフ ~ 無料で仮想通貨の自動売買 ~という記事があるので参考にどうぞ。
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