みなさん Xapo(ザポ) という会社はご存知でしょうか。 Xapoのコールドウォレット管理 は格別です。
仮想通貨を初期の頃から参入している人たちにとってはとっくの昔に知っているよ。という会社かもしれません。
Xapoは 2014年 2月に創業された会社で、ビットコインのデビットカードの会社として有名です。
それとは別にビットコインの世界トップクラスのセキュリティである保管庫を有していることとしても世界に名を馳せています。
この記事を読めば、同じビットコインを取り扱う会社でもセキュリティに対する力の入れ方が全く違うことを理解できるようになります。
草猫店長の目次ノート

ビル・ゲイツにビットコインを与えた創業者
Xapo(ザポ)の創業者である ウェンセス・キャサレス(Wences Casares) はビル・ゲイツにビットコインを最初に与えた人としても知られています。
ウェンセスはもともとアルゼンチン出身の羊飼いの家庭でしたが、インターネット初期の 1994年 にインターネットプロバイダとなり、それからオンライン証券会社を立ち上げ売却後に資産家となりました。
2000年代もゲーム会社を設立したり銀行サービスを開始したりで時代の並みにとにかく素早く乗りこなしXapoの元会社を買収してXapoの設立までに至っています。



ディープコールドストレージを保有するXapo
ディープコールドストレージとはなんでしょうか。
通常のコールドストレージに仮想通貨(主にビットコイン)を保管する際の過程はインターネットに残ってしまいます。
ディープコールドストレージの場合は保管する際の署名プロセスすらもオフラインで作業するためより本質的な意味でコールドウォレット保管が可能になります。
ホットウォレットとコールドウォレット

そもそもホットウォレットとコールドウォレットの違いは何?という方に向けて解説します。
ホットウォレットはインターネットに接続されている資産のことを表します。
コールドウォレットはインターネットに接続されていない資産のことを指します。
ホットウォレットは入出金をすぐに行えるので便利です。ただし、ハッキングされる可能性があります。
コールドウォレットは入出金はすぐに行えないので面倒です。ただし、ハッキングされる可能性がありません。
特に、コールドウォレットは物理的にインターネットから切り離すものが多いです。
Xapoはコールドウォレットの大規模なものであるコールドストレージのさらに強化したディープコールドストレージを運営しています。
ディープコールドストレージの外観
Besuche den geheimen Bitcoin-Bunker I 360 Video
ドイツ語のビデオで360度(VR可能)で貯蔵庫を見学できる動画がありました。

入り口はこれです。
Xapoのディープコールドストレージはスイスの山奥に5つに分散して存在します。
もともとは軍事用の貯蔵庫だった場所を買い取って保管しています。
スイスで貯蔵庫といえばゴルゴ13を思い浮かべる人も多いと思いますがまさに漫画の世界ですね。

赤い大きな扉を開きます。

するといかにも掘削してできた道が続きます。

そしてプライベートサーバーらしき部屋にたどり着きます。
筆者も過去に日銀の昔の貯蔵庫の見学にいったことがあります(一般人が予約すれば可能です)
中は厳重でしたがXapoの動画の施設は余裕で日銀よりも厳重そうですね(当たり前?)。

Xapoはセキュリティの本気さがおかしい

そもそも本社は香港にあるのがXapoです。セキュリティの高い場所を得るためだけに貯蔵庫はスイスに保有しています。
スイスといえば、古くから中立国を主張してきた珍しい国です。
ゴルゴ13でもロンダリングマネーといえばスイスですね。
一方で物価が世界の中でも一番高いと言われているので経費もその分かかってしまいます。
一般の人から見れば森の奥に施設があるだけで安心すると思うのですが、Xapoはスイスであえて貯蔵庫をつくっています。
ビットコイン初期の頃からビットコインに関与しているユーザーでもXapoをお勧めする人は多かった印象です。
Xapoは日本語に対応していない
素晴らしいXapoですが、海外取引所と同じように思った方が良いですね。
日本語に対応していないので、英語がわかる方出ないと難しいです。
Xapoは海外のサービス
Xapoはイギリスで立ち上げられて、本社は香港にある会社です。
ですので国内から利用することはできません。
お金を預けるのみだったら可能だと思いますが少しややこしいかもしれません。
筆者が最初に始めた頃は、デビットカードを作成してから始めましたからね。
残念なことに日本での取り扱いを休止
デビットカードの方ですが、2017年度の途中までは日本国内でも利用できました。
ですが、VISAのライセンスがアメリカのものからヨーロッパのものへと切り替わったことが原因で、日本でXapoデビットカードが利用できなくなりました。
筆者は2016年につくって持っていたのですが残念ですね。
ヨーロッパへいった際に利用したいと思います。
入金はできます。デビットカードは利用できません。
国内でセキュリティに気合の入っている取引所
QUOINEXですね。理由は国内で 100%コールドウォレット管理をしているのはQUOINEXだけだからです。
普通の取引所はXapoの秘密基地のような場所に保管できません。(当たり前ですね)
せいぜい、80%がコールドウォレット管理がいい所だと思います。
これは要するに取引所に置いてある80%は1日では動かない量で、あとは1日で動いてしまうかもしれないということで、インターネットに接続して仮想通貨が晒されているということを意味します。
ですのでQUOINEXのように必要に応じて必要な額だけ取り出す仕組みは素晴らしいと思います。
実際の仕組みは企業機密となっているようです。
プライベートサーバーを保有しており、実際にどこで管理しているのかは公にされていませんが特殊な場所に保管していることは十分考えられます。
Xapoほどではないにしろ、日本語対応しているのは大きいです。
顧客第一主義ではなくセキュリティファーストを掲げており、多少の不便さをユーザーに強要しています(笑)
例えば、出金や入金に人の確認作業を挟んでいるので遅くなったりは普通にあります。
ユーザーの利便性を奪うことは一企業としてはやっても利益になりません。そこをあえてやっているので、好感がを持てます。
ただし操作はクセがあるので初めての取引所の人にはお勧めしませんね。
セカンド取引所として中長期的に預けるには良い所だと思います。
詳しく知りたい人はこちらに詳細を書いてます。
国内の分散型取引所
あとはDEX(分散型取引所)と呼ばれるプログラムだけで自動で動く取引所が世界的に増えていっています。
国内ではGINCOというウォレット会社がDEXを 2018年度中 にローンチ予定です。
仮にローンチしたとしても大金を預けずに様子見が無難だと思います。
DEXもブロックチェーンの技術を元につくられますが、一度世の中に出してしまうと修正できない箇所が出てきてしまいます。
ですので分散型取引所であったとしても安全とは言えないので注意が必要です。
Xapoのコールドウォレット管理 まとめ
世界の中には漫画に出てくるようなセキュリティに力を入れていることが分かったかと思います。
なぜ、やり過ぎという風にも捉えられますが逆になぜそこまでしなくてはならなかったのかと考えても良いかと思います。
仮想通貨のハッキングはまず資産の多い場所から狙われます。
そしてセキュリティは攻撃する方が有利に働きやすいです。
サイバー犯罪は日本であまり語られていません。
ですが世界ではウクライナの原発がハッキングされて原発の重要な装置がハッキングされて止められたりした事例があります。
詳しくはこちらの記事
セキュリティに関してはこれからますます身近になっていくと思うので個人でもできる限りの対策をお勧めします。
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