【 仮想通貨(ビットコイン)はねずみ講 】マルチ商法と呼ばれる理由

仮想通貨(ビットコイン)はねずみ講 サムネイル
マッチョな男性
 仮想通貨ってババ抜きのゲームでしょ?権利収入とか言いながら最後には価値が0になって大損こいてしまうやつ

 

マルチ講に例えられる理由

・初期の頃に本当にマルチ講が流行ったから

・PoSタイプの通貨の性質がマルチ講だから

・チャートがババ抜きだから

 

仮想通貨といえば詐欺を思い浮かべる人も多いかと思います。

事実、2018年だけでも1000億円を超える被害が起こっているほどには詐欺が多発しています。

 

なぜ仮想通貨がマルチ講と呼ばれているのかいくつかの視点からまとめてみました。

 

マルチ商法と思わせずにMLMを売ることができる


仮想通貨と一口にいっても色々な種類があります。

知識のないことをいいことに、ビットコインのような技術を引き合いに出しながらマルチ講案件をプレゼンして、「これを買わないと人生損する」という勢いでアピールしてきます。

これまでにない情報であるがゆえに、マルチ講の仕組みがそれに見えなくなります。

 

何も知らないことによって今までの詐欺には当てはまらないし、怪しくないし、教えてくれる人は信頼できそうだな、と勘違いしていきます。

そしてお金が儲かりたいという欲求を十分に刺激してから、

 

「権利収入」

「不労所得」

「自動でお金が増える」

 

こうした美味しい話をチラつかせてお金を集めます。

そして友達に紹介するとキャッシュバックが永遠にもらえる。という話を吹聴して、信じてしまった人が悪意なく周りの人たちに広めていってしまいます。

 

側から見るとそんなに美味しい話があるわけない。騙される方が悪い。と思ってしまいそうですが、虎の威を狩って事前に信頼させています。

 

ビットコインやブロックチェーンが誕生するストーリーや当時の開発者が実現させたかった未来など、素晴らしい部分を引き合いに持ち出しながらマルチ講案件を並べてくるので知識がない人は見分けがつかなくなるのです。

 

ある程度、PoWやPoSの違いやブロックチェーンの種類について理解があればマルチ講案件を掴んだりしません。

本来のビットコインの技術は既得権益層を破壊するために存在していることがわかるので違和感をかぎつけることができます。

 

悪い噂の方が広まりやすい


悪意はなく、広めていった人たちがいざ、騙されていると気がつくと、今度は悪い噂としてネットなどを使って拡散します。

もともと、ビットコインとマルチ講案件とで見分けがつかないような人たちですのであたかも全ての仮想通貨がマルチビジネスだったかのような印象が持たれてしまいます。

 

仮想通貨がずっと怪しいという印象は被害者の声が大きいからというのはあるかと思います。

 

お金に困っている人ほど引っかかりやすい

現代社会のお金に対する恐怖は相当に強いもので、世界には100ドルのために人を殺す国さえあります。

 

そこまで極端でないにしろ、借金をしているような状態ではストレスの負荷が常にあり、思考力や創造性を低下させていきます。

試合前の緊張がずっと続いているような感覚でしょうか。頭に血が上っているので冷静に考えられないです。

 

そのため、余裕のある暮らしを送っていれば引っかかることはないようなことに引っかかってしまいさらにピンチに陥る悪いループに陥ってしまいます。

実際、FXで借金を積み重ねる人はもともと借金持ちの人が多いという話もあります。

 

そして、お金の問題で精神的に余裕がない人たちは感情的になりやすいので色々なところで仮想通貨そのものが詐欺であると広めていきます。

 

実際にあった有名プロジェクト


ビットコネクトです。ビットコネクトはマルチ商法の代表格でした。

 

高配当の権利収入に加えて、所有者をレベル別に分けていて完全なヒエラルキーを作っていました。

しかし悪どすぎたために、アメリカ当局に規制されるとビットコネクトの通貨は90パーセントの大暴落で多くの人がババを掴まされました。

 

トレーディングの性質そのものがババ抜き

「ビットコインはババ抜きだ!」という人たちも少なくないのですが、仮想通貨に限らずトレーディングそのものがババ抜きだと思います。

 

一般の人から見るとチャートをみながら上に行くか下に行くかを当てるのは2分の1の確率に思えます。

そこに、市場の動向などをみてトレードするかと思います。

 

しかし、トレーディングはゼロサムの世界なので、100万円を失う人がいたら、100万円を取得する人がいます。

 

有名トレーダーさんが「1日で1億円ゲットしました〜」とSNSで発信して周りのファンが「さすがです!!」と囃し立てる構図は結構かなしくて、1億円分のお金を誰かから奪っていることになります。

たいていの場合は、ファンのような人たちから稼いでいるでしょうね。

 

これは有名トレーダーさんが悪いとかではなく、その上にはさらに数百億で取引する組織、国際エリート、どんな状況でも平静を保てるサイコパス、

そうした人たちとゼロサムでさや取りをしている世界ということを言いたくて例に出しました。

 

普通の人が勝てるわけもないので、大勢の人にとってはババだらけのババ抜きをしている状態になってしまいます。

 

私は仮想通貨を進めるに当たって長期保有を進めたり、インターネットの普及に10年かかったことを引き合いに出したりします。

その理由は、そのくらい何年も先を見据えて投資する場合においてはさや取り合戦から無縁になるからです。

 

もっとも、多くの人は我慢できずにアレコレに手を出してしまい沼に落ちてしまいがちです。

特に、ICO、IEO、STOと呼ばれる仮想通貨プロジェクトを宝くじの感覚で選んでしまうと底なし沼に陥ります。

 

お金でお金を生み出す商材はたいていの場合が詐欺

世の中のほとんどのお金は架空のお金と言われています。

実際に人を笑顔にしたり、喜ばせたりするサービスよりも銀行員や金融機関が小手先でひねり出してきた金融商品の方が経済を動かせてしまっています。

 

こうした余剰の価値とは全く関係のないお金で儲かるのはほとんどの場合が仕掛け人だけです。

 

FXにしろ、仮想通貨にしろ、「お金を投じたら儲かりますよ〜」というのはリスク0の立場の銀行員が金融商品をわざわざ持ちかけてくるのと変わりません。

ほとんどの場合は売り手しか儲からないです。

 

お金を使ってお金を生み出すビジネスに限っては他人の話を鵜呑みにするのはやめましょう。

 

「情報の非対称性」を悪用する人たち

「情報の非対称性」とは情報格差のある取引のことです。

見た目は綺麗で中身はオンボロの自動車を、何も知らないために高い値段で売買ができてしまう取引は「情報の非対称性」のある取引です。

 

仮想通貨に限らず、生まれたての市場というのは悪用し放題です。

一般人に対して詐欺をする場合は、知識差で人を騙します。

 

仮想通貨はこの世に存在しなかった生まれたての情報だったので少し知っているだけで優位に立てます。

ICOとビットコインを同等のもののように語ってさらに「ビットコインと違ってこっちは100倍になるからこっちの方が良いよ!」と煽り、知識がない故に信じてしまった人たちがゴミをつかまされます。

 

ドットコムバブル崩壊と仮想通貨のバブル崩壊

仮想通貨イコールマルチ商法と言われている状況ですが、実はドットコムバブル(ITバブル)時にも同じことがありました。

 

プロダクトもないし、作る計画書だけがあり、しかもビジョンだけは一人前なプロジェクトにアホみたいにお金が投じられた事件があります。

仮想通貨でもICOと呼ばれる手法で大きなビジョンを描き、マルチ商法とくっつけて販売された商品がたくさん売られました。

 

しかし生き残った、もしくはバブル崩壊後も価値を保っているプロジェクトはほんの一部です。

AmazonやeBayは大して儲からないと煙に巻かれていたそうですが、ドットコムバブル後も少しずつ成長していきましたが、それ以外のほとんどは1年足らずで死滅して淘汰されていきました。

 

ドットコムバブルと仮想通貨バブルの比較については【 世界編 】 金融危機の歴史を1900年以降で振り返る 【 世界恐慌 】でも少し触れています。

 

メジャーな仮想通貨が無難

一つの通貨だけでも相当な情報量があります。

どこと提携したとか、取引所に上場したとか、ソフトフォークをしたとか、大物が言及したとか、さらにそれらの情報を深掘りするとなると大変です。

 

ICOになると情報そのものが発行する人たちの偏った情報しかないのでさらに難易度が上がります。

それでいて、メジャーな仮想通貨とは違い、価値がほとんど0になるリスクもあります。

 

忙しいビジネスマンなどはメジャーな仮想通貨を長期で保有しておくことが無難ですね。

 

できれば、世界中の人が使っているテクニカル分析の手法は教養として身につけておくと、大きなババを避けられる可能性がグッと上がります。

個人的には長期保有であってもエリオットウェーブくらいは知っておくと良いと思っています。

仮想通貨ビットコインのエリオット波動(ウェーブ)でエリオットウェーブについて基礎知識が学べます。

 

仮想通貨(ビットコイン)はねずみ講 まとめ

仮想通貨(ビットコイン)はねずみ講 まとめ
仮想通貨はマルチ講となぜ言われてしまうのかまとめ

・悪い噂の方が広まりやすい

・トレーディングの性質そのものがババ抜きだから

・「情報の非対称性」を悪用する人が新しい市場では現れるから

ビットコインも広まってからまだ間もないので悪い噂が大半をしめるのは仕方がないと思います。

これからブロックチェーンが現実世界で利用されて行くので世間から信用されるのも時間の問題かなと思います。

 

ビットコインおよびブロックチェーンの可能性は本当にありますし、既得権益層を嫌う人たちにとってはブロックチェーンを応援することそのものが既得権益への対抗手段にもなります。

これを読んだ人も、詐欺に引っかからずに健全に仮想通貨やその技術に触れられたら良いなと思います。