「Storji(ストージ)ってデータを保存できるサービスって聞いたけど今いちイメージしづらいなあ…」
実際のところ、分散型クラウドストレージサービスって聞いて「おう!画期的だね!」と即座に感じ取れる人って少ないのかなあと思います。
ですが、けっこう身近なものに例えられるので”分散型クラウドストレージサービス”と長々と横文字で表現しなくても理解できるようになります。
この記事ではStorjiの将来性までも含めて、Storjiの基本知識からどのようなサービスなのかまで理解できるようにしています。
草猫店長の目次ノート
ビットコインバーゲンの記事を読んで、仮想通貨取引所に登録した方の統計を元に人気ランキングを作成しました!
- 【送金手数料が無料】初心者でも自然に扱いやすくて送金手数料が無料なのにスプレッドも安いGMOコイン。
- 【XRP最強の取引所】100%コールドウォレット管理の世界水準セキュリティでテクニカルトレードが可能!ビットコイン貸付で強制ガチホもできるのはbitbank。
- 【QASH買える】メルカリに次ぐユニコーン企業の取引所Liquid。プロ投資家も納得の国内一位の取引高。BNB同様に実利用で期待のQASHを購入可。
Storji(ストージ)とは ~ざっくり解説~
Storjiとはデータ保存をインターネット上で行ってくれるサービスです。
データ保存というと、みんなが知っているUSBメモリやHDD(ハードディスク)のことですね。
インターネット上にHDD(ハードディスク)があって、映画や音楽といった好きなデータを保存できます。
これってどこかで見たことあるぞ。と思った人はその通りです。
GoogleDrive(グーグルドライブ)やDropbox(ドロップボックス)といったサービスですね。

利用者から見るとGoogleDrive(グーグルドライブ)やDropbox(ドロップボックス)とほとんど同じことができるサービスです。
好きなデータを代わりに保存してくれるからですね。
GoogleDrive(グーグルドライブ)やDropbox(ドロップボックス)とStorji(ストージ)が違うのは管理人の数です。
GooleDriveだったらグーグルが管理しています。グーグルが巨大で高速なHDDのようなサーバーを持っていてそこにみんなのデータを保管しています。
保管されたデータを代わりに管理してくれています。データは巨大になればなるほど、損失のリスクが拡大してくるので大きなコストが必要です。
ですので巨大な資本を持った会社ができるんですね。
一方でStorjiの場合は不特定多数の人がデータを管理しています。
そのため誰か特定に一つの組織に管理されていない分、特定のどこかを攻撃するということができないため安全に管理できます。
一つの組織に管理されなくて嬉しいポイントは大まかに3つあります。
❷. データ保存の安全性がアップ
❸. 余っているデータを共有して地球に優しい
あとはスピードが既存の組織に管理されているサービスよりも早いそうです。
Storji(ストージ)が生まれた背景
世界のデジタルデータは毎年倍増していくスピードで大きくなっています。
大塚商会の調べによると、2020年で世界中のデジタルデータ量は44ZB(ゼタバイト)になるそうです。
1ZBは1GBの1兆倍ですので、天文学的なデータ容量になってきています。
一方で世界中のデータストレージ(HDD)などは活用されていないケースが多く、平均で25%しか容量を利用できていないようです。
そこでStorjiは残りの75%の持て余している人たちの余っているデータをシェアすることを可能にするために開発しています。
膨大に増える世界のデジタルデータを保管する方法としてStorjiは運営されています。
単に世界中のデータ容量を集めるだけでなく、ブロックチェーンの技術と組み合わせることで、データを世界中の人同士で上手に共有することできます。
こうすることで一つの組織が管理しているデータストレージ(HDDのようなもの)より安全で、全体的なパフォーマンスが高い管理ができるようになるそうです。
世界はどんどんデジタル化しています。
今までアナログ世界だったものもデジタルデータに置き換えられるようになるし、AI、VR、IoTや新しい領域のデータなどが登場してデータの範囲は間違いなく拡張しています。
デジタル化を避けることはできません。将来的に大きくなっていくデータの市場の解決策としてStorjiは開発されています。
Storji(ストージ)の基本情報
コイン名 | Storji(ストージ) |
---|---|
トークン単位 | STROJI |
公開日 | 2014年 7月 |
仕様 | イーサリアム準拠 (ERC20トークン) |
Etherscan(イーサスキャン) | Storjiトークン |
公式ホームページ | StorjのHP |
Storjiは過去に2回のトークンセールを行って資金調達しました。
資金調達をして開発が行われている実際のプロダクトは2つあります。
❷. DriveShare
この2つです。
❶. MetaDiskはデータを保存したい一般の利用者向けのサービスです。
❷. DriveShareは余っていてるデータを共有して小遣い稼ぎをしたい人向けのサービスです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います。
❶. MetaDisk

MetaDiskはデータを保存したい人向けのサービスです。オンライン上のHDDですね。
自分がデータをアップロードすると、データを共有してくれている人たちのデータに対して、分散的に保存してくれます。(正確には違いますが、同じでデータを複数人にコピーして保存してもらえている感覚です)
Storjiのメインサービスです。

利用料金は1GBあたりの金額になります。
1GB保存しておくのに月あたり、1.6円ほどかかります。100GBだったら160円ですね。
保存は月額で別にダウンロードする際は手数料がかかります。
1GBあたり5.5円です。
既存のサービスより格安なのかと言われればそういう訳ではありません。
❷. DriveShare

こちらは非公式の日本語サイトの画像です。公式サイトと雰囲気が違うのでちょっと怪しいのですが、一応参考までにトップ画像を貼ってます。
DriveShareは余っているデータを持っている人がデータを共有するサービスです。
ここで、例えば1000GB(1TB )を共有すれば月1000円稼げます。とかそのような使い方ができます。
まだ詳細はわかりませんが、企業向けのサービスになりそうな気はしますね。
Storji(ストージ)の特徴
Storjiの特徴は先ほどサラッと触れましたが以下の3つです。
❷. データ保存の安全性がアップ
❸. 余っているデータを共有して地球に優しい
❶. プライバシー保護
プライバシー保護というのは、既存のGoogleDriveやDropboxは管理者がいます。
そしてユーザーのデータをそのまま扱っています。
これが意味するところは、誰がどのようなデータを保存しているのか個人情報が結びついているということです。
別に証拠などもある訳ではありませんが、政府がデータの中身をチェックすることなど全然あり得ると思います。
やましいことはない人が多いと思いますが、気持ち悪いなと感じる人もいるかと思います。
そうした人が新しい選択肢として管理者のいないデータ保管サービスとしてStorjiのものを利用すると良いと思います。
今後の企業はデータを集めて販売するデータ企業になっていくと思われます。ITリテラシーではありませんがデータリテラシーの高めの人はプライバシーに関してはStorjiに期待できるかもしれません。
❷. データ保存の安全性がアップ
GoogleDriveはあまり考えられませんが、データ保存サービスはいつ廃業になるのか分かりません。
また、テロ攻撃でも起きて保存しているデータサーバーが破壊されたりするとデータそのものが紛失してしまう可能性があります。
一つの組織にデータを管理してもらっておくと無条件で組織を信用しないといけないので大切なデータを預けることにためらう人もいるかもしれません。
Storjiの場合は複数人にデータを分散させて暗号化にして保存します。
例えばハードディスクA、ハードディスクB、ハードディスクCがあったとしたら、それぞれで同じデータを分散して保存するようなイメージになります。
仮にハードディスクAが破壊されてしまっても、BとCがいるのでデータは安全です。
❸. 余っているデータを共有して地球に優しい
世界中のデータを管理するデバイスはたったの25%しか活用されていないと言われます。
この25%のために、より大きなHDDが開発されて消費されています。無駄な消費が増えていると考えられます。
25%が50%に伸びるだけでも無駄な大量消費を半分以下に抑えられたという見方もできるのではないでしょうか。
間接的ですが地球に優しい未来が待っているかもしれません。
他のストレージ関連サービスとの違い
ブロックチェーンを使ったデータ保管の技術は色々な方法で利用が考えられています。
ストレージとは保管という意味です。他のデータストレージのプロジェクトとStorjiを比較してみます。
❷. Siacoin
❸. Filecoin
IPFS
Storjiと違い、IPFSはレンタルサーバーよりの機能を提供するプロジェクトです。
このサイトもですが通常Webサイトを立ち上げるのにはサーバーが必要で、それをどこかの会社からレンタルしないといけません。
IPFSの分散型サーバーを使えばどこかの業者からサーバーを借りる必要がなく、データを保管したりすることができます。
Siacoin
SiacoinもStorjiと似たように余ったデータを貸して報酬をもらったり、逆にデータを借りて保存したりできるサービスです。
Siacoinは2015年からプロジェクトが始まっているのでどちらが使いやすいのか、開発スピードの速さやマーケティングで変わってくると思います。
日本だとあまり知られてないかと思います。
Filecoin
FilecoinもSiacoinやStorjiと似たサービスを開発していますが貸し出す側がマイニングを行うところで異なります。
微妙にサービス利用に対するアプローチが変わっています。
他にもSAFE NETWORK、STOKIT、MaidSafe、SWARMなどなど色々な形でストレージサービスを展開しようと開発がなされています。
Storji(ストージ)の今後の動き
Storjiは2014年から開発が進められていますがまだサービスは利用可能ではありません。
Storji(ストージ)のロードマップ

上の画像のようにロードマップが繋がっています。最新は「Public Alpha Launch」と書いてあります。
それより肝心のサービスの完成が重要ですね。

まだまだ先のようです。実際に使える頃はまだしばらく待たないといけませんね。
プロダクトが動き出さなければなかなか通貨としての価値も上げづらいかなと思います。
Storj(ストージ)とは まとめ

Storjiはブロックチェーン関連のプロジェクトの中でも古参のプロジェクトです。2014年から開発が進んでいます。
その一方であまりSNSなどで際立って目立っていない印象もあります。
おそらくマーケティングよりも開発に集中しているチームなのかなと思います。
もし、Storjiのトークンを購入を検討しているのであればロードマップに注目していると良いかと思います。
まだまだ価格が上がるのは先そうなので、投機としては3年、4年と待つ長期タイプのトークンだと思ったら良いかと思います。
ただし、狙っている市場そのものは非常に大きく、需要の増加は間違いないので開発してうまく運営できれば固いトークンかなと思います。
他のブロックチェーンのアプリケーションであるDAppsについて知りたい人は下の記事を読んでみてください。
NEOのDApps 中国産ブロックチェーン分散型アプリケーションの事例
EOSのDApps EOSのブロックチェーン分散型アプリケーションの事例
LISK(リスク)のDApps LSKの分散型アプリケーション事例
ブロックチェーンの応用事例 DAppsの実例でわかるスマートコントラクトの可能性
こうした記事も読んでみてください。
\ 良かったらシェアしてね♪ /