クロスチェーンのインフラ KyberNetwork(KNC)の将来性と特徴

KyberNetwork(KNC)の将来性と特徴 サムネイル

これまでクロスチェーンに関する記事を書いたりしてきました。

今回は 0x や AirSwap と比較されがちな KyberNetwork(KNC) について調べてみたのでシェアします。

 

マッチョな男性
0xとAirSwapと違いがわからん。競合はぶっ倒さねば
凜とした女性
クロスチェーンなどには実際にどんな風に使われているの?

 

こうした疑問にお答えしたいと思います。

KyberNetwork や 0x 、AirSwap はプロトコル系の仮想通貨です。

車のパーツの一部のようなもので、燃費を良くするためのポンプのような役割を持った仮想通貨になりますね。

 

実は KyberNetwork のアドバイザーにはイーサリアムの開発者であるヴィタリックが就任しています。

ピュアな自立分散型主義のヴィタリックが関わっているだけあって業界のモノホンな方々による期待値が高い仮想通貨の一つです。

 

ちなみに0xのライバルというよりは AirSwap のライバルと言った方が良いです。

考え方にもちろんよりますが、 KyberNetwork のプロジェクトは 「交換」 に強いプロトコルを提供しているからですね。

 

一方で 0x は 「取引」 に特化しています。

 

この記事を読めばKyberNetworkがどのような立ち位置で将来的に価値を高めていくのかを想定することができるようになります。

 

それでは KyberNetwork とは一体どのような仕組みを提供していて、他の仮想通貨とどのように違うのかを浮き彫りにさせながらの解説を行いたいと思います。

 

KyerNetworkの将来性
❶. 世の中のトークン普及のきっかけとなり仮想通貨全体の価値を底上げする

 

❷. ヴィタリックなどの開発陣に背中を押されてさらに成長する

 

❸. AirSwapと競合する可能性はある

 

❹. クロスチェーンで用いられるようになって流動性が一気に高まり価値が上がる

 

❺. 高速決済できるDAppsの開発に使われて価値が上がる

 

 

KyberNetworkとは?

KyberNetwork はトークン名が KNC です。イーサリアムベースの仮想通貨になります。

クロスチェーンで仮想通貨の交換を容易で効率的にするためのインフラを目指しています。

 

クロスチェーンってなんだっけ

クロスチェーンとは、異なるブロックチェーン同士で仮想通貨を交換するための技術全般のことをいいます(例えばビットコインとイーサリアムを交換)

現状では KyberNetwork や 0x のように、同じ規格(イーサリアム)同士の仮想通貨でしか交換ができません。

 

その壁を乗り越える技術がクロスチェーンです。

クロスチェーンの技術の中でもっとも有名なのはアトミックスワップです。

 

KyberNetwork もクロスチェーンで仮想通貨を「交換」する際に適切な価格帯で交換できる仮想通貨をゴールとしています。

 

すでにしばらく使われている

すでに MyEtherWallet や HardWallet などで実際に使われています。

有名なイーサリアム関連のサービスでは裏方として動いています。

 

「これから利用されていきます」という仮想通貨ではなく「既に実用的に利用されています」な技術なので既にある程度、成功していると言えますね。

 

KyberNetworkのストーリー

画像の左側がLoi Luu

 

 

KyberNetwokrの創設者である Loi Luu はコンピューターサイエンスを国際シンガポールの大学で学び博士号を取得しました。

最近まで在籍しており、博士を無事に取得したようです。

 

2018年現在で 27歳 だそうです。大学の研究で暗号通貨とともにスマートコントラクトのセキュリティに関する研究を行っていたそうです。

やがて研究がブロックチェーン業界でも評価されるようになりました。

そして KyberNetwork の ICO を開催して 5200万ドル の資金調達を達成します。

 

もちろん KyberNetwork を立ち上げるに至るまでいくつか過程がありました。

2010年頃にベトナムの大学で学校を管理するシステムの起業を行いそこで稼いだお金で授業料を支払っていたそうです。

 

しかし本当に自分がやりたいことが見つかっていませんでした。

そんな中、マウントゴックスのハッキング事件をニュースで見た  Loi Luu はブロックチェーンに興味を持つようになりました。

 

最初はイーサリアムのセキュリティ監視システム Oyente を開発しました。

開発をきっかけにイスラエルの専門家と仲良くなり共同で研究を進め、自分たちのやろうとしていることが他の人にはできないと分かり、結果としてKyberシステムを立ち上げることにつながります。

資金調達までにもこうした流れがありました。

 

KyberNetworkは世界にトークンを普及するために「自立分散型の流動性ネットワーク」を構築するプロジェクトです。

現在も開発が進んでおり、世界中の著名人から期待されています。

 

公式アカウントによるKyber誕生のストーリー

 

 

 

 

 

 

KyberNetworkの基本情報

 

ライトコイン ロゴ 
コイン名Kyber Network
(カイバーネットワーク)
略称(単位)KNC
公開日2017年 9月
コイン上限枚数134,132,697 KNC
仕様イーサリアム準拠
(ERC20トークン)
ツイッター日本公式アカウント
公式アカウント英語
Loi Luu
公式HPKyberNetworkの公式サイト

 

わかりやすい動画もあります。

 

KyberNetworkは「交換」に特化している

KyberNetworkでは流動性の低いDApps(スマートコントラクトを実装したWebサイト)上でも流動性を高めて利用できるようにします。

 

主に仮想通貨を「交換」する際に使われています。

現在は 19種類 以上のトークンに対応しています。

 

MyEtherWalletの場合

一番、代表的な例をあげます。MyEtherWalletですね。

イーサリアムでDappsを使ってみたことがある人であれば一度は利用しているであろうWebサイトです。

 

トークンなどの交換を容易にできるページです。KyberNetworkのプロトコルを使っています。

 

KyberNetworkの特徴

他のプロトコルにはないKyberNetworkの特徴を解説したいと思います。

 

開発者陣営

アドバイザーにはトレーダーの専門家などの他にヴィタリックがいます。

 

開発陣営であれば、代表のLoi Luuの他にも強い人が多めです。

 

CTOの Yaron Velener はスマートコントラクトにおけるゲーム理論を研究したコンピューターサイエンス卒の人です。

 

Yaron Velener と Victor Tran は創設の初期メンバーです。

 

TN Leeはエディターです。中国語で記事を書いたりしています。

 

トークン交換の仕組み

KyberNetworkの交換の仕組みを理解する上で「リザーバー」という考えを知る必要があります。

リザーバーとは流動性を提供する人です。

 

Bancor(バンコール)と呼ばれる違う目的で仮想通貨の流動性を高めるプロジェクトの場合は計算式で、少ない取引高でも正しい相場を反映できました。

 

ですが、KyberNetworkの場合は現物のトークンを利用するためそれに必要なトークンを誰かから貸してもらう必要があります。

貸してくれる人がリザーバーと言います。

 

具体的には交換のために使われる分のトークンを預けてくれる提供者のことです。

 

KyberNetworkは主に3つのコンテンツを主軸に展開しています。

KyberNetworkのコンテンツ
❶. KyberSwap

❷. KyberDeveloper

❸. KyberReserves

 

それぞれを解説したいと思います。

 

❶. KyberSwap(カイバースワップ)

KyberSwapとは一般ユーザーの人が安全に売買できるプラットフォームの名前です。

分散型取引所に近いですが「交換」がメインですね。

 

「取引所」のように売買するオーダーブックの機能はなく、純粋に他のトークンと「交換」するためだけの売買を行うことができます。

 

ここでMetamaskやハードウォレットと連携することができます。

 

連携できたらKyberNetworkが提携しているトークン一覧が表示されるので、価格などを確認することができます。

ここで交換していけるということですね。

 

❷. KyberDeveloper(カイバーデベロッパー)

KyberDeveloper は主に KyberNetwork と連携する DApps に向けた技術に関するプラットフォームです。

 

APIの提供や、実装する際に必要な情報などを掲載しています。

同時にさまざまなDAppsで利用できるように開発が進んでいます。

 

❸. KyberReserves(カイバーリザーブス)

実際の交換の流れは下の図のようになっています。

複数のリザーバーが資産をKyberNetworkに預けています。

上の図は簡略化してリザーバーが二者だけあることを表しています。

 

KyberNetworkを利用すればトークンを別のトークンに変換する際に一番レートの良いリザーバーから交換することができます。

上の図であれば「810 GNT」「820 GNT」の二つのレートがあったので良いレートの「 820 GNT」がユーザーに渡されます。

 

KyberNetworkの実用例

上の画像のように、またKyberDeveloperで説明したように様々な用途で使えるように開発が進んでいます。

 

具体的には上の画像を見てもらえるとわかりますが、これは全て KyberNetwork を使っているプロジェクトです。

様々なDAppsで利用されていることがわかります。

 

MyEtherWalletは序盤で解説しました。

他も、メインはトークンの交換サービスで使われています。

 

ユニークなものでいうと Gifto というバーチャルギフトのDAppsでギフトを買う時などに利用できるようです。

0xやBancorもようやくこれからという進捗ですが KyberNetwork は中でも一番、実利用されいる仮想通貨だと思います。

 

他のプロトコルとの違い

最初に言っておきたいのは 0x や Bancor と KyberNetwork はそれぞれ適切な用途と目的が違います。

 

共通点は 流動性 の格差を解決しようという点です。

 

 

草猫店長

流動性の格差とは、取引所やDApps上で売買の頻度が少なかったり取引高が小さかったりします。そうすると利用するアプリによってはまともな売買ができなくなってしまうにゃあ。

コネ
新しいサービスなどは特に使う人がいないと誰も使えなくなってしまいますね〜。
草猫店長
そうだにゃあ。サービスによって快適に仮想通貨を交換できない状態を 流動性の格差 と読んでいるにゃあ。

 

他にも流動性の格差を解消しようとするプロジェクトはあります。

ただし、どうして流動性を解決しようとするのかは違います。

 

KyberNetworkの場合はトークン間の交換の壁をなくそうとしています。

あちこちで誰でもトークンが利用できる世界を作るために、「交換」を主軸にして流動性の格差を解消しようとしています。

 

0xの場合は主に分散型取引所での流動性の格差をなくすためにつくられています。

特に新しい取引所などは資産が集まらないためまともに利用してもらえる段階にまではいきません。

 

0xを利用すればシンプルに流動性を確保した分散型取引所を開設することができます。

 

Bancorの場合はビットコインに代わる仮想通貨を目指しています。仮想通貨全体のインフラ的な存在になるように流動性の格差をなくそうとしています。

ある程度は仮想通貨を調達した上で、特別な計算式で足りない流動性を確保します。

 

このように全く狙っている市場もやろうとしていることが違います。

よく、それぞれの性能の違いを解説する記事も多いですが、個人的にはあまり意味はないのかなと思います。

 

戦う土俵が違うと思います。

ですので、どれか一つが勝ち上がるわけでもないのでKyberNetworkも十分に投資・投機として選んで良いと思います。

 

KyberGO

KyberNetworkの最近リリースした新サービスとしてKyberGOがあります。

これは、イーサリアム上のICOをもっと便利に参加できるようにしたICOプラットフォームです。

IEO(イニシャル エクスチェンジ オファーリング)と読んでいます。

 

今までイーサリアムのICOの参加にはETHを投げることでしかできませんでした。

ですが、KyberNetwork を使えばETHにわざわざ変換することなく、別トークンからICOのトークンを購入することができます。便利ですね。

 

KyberNetworkの評判

 

GINCOのCEOのコメントです。GINCOでもKyberNetworkを保管できます。

 


瞬時に利用できるようになったら普及もはかどりますね。

 

 

KyberNetworkの今後の動き

KyberNetworkは様々なトークンの交換をもっと簡単に効率よく、適正価格で実行できるようにします。

ゆくゆくは仮想通貨決済のスタンダードになっていく可能性もあります。

 

とはいえ、まだまだ開発すべきところが残っています。AirSwapのように開始後すぐにKyberNetWorkの取引高を超えたこともあるそうです。

 

そんな KyberNetwork ですが今後はどのような動向になるでしょうか。

 

KyberSwapに一般の人が参加

2018年度中にリリース予定です。一般の人がリザーバーとして参加できるようになります。

リザーバーになることができればスワップで利ざやを得ることができます。

 

年利でどのくらいになるかは分かりませんが沢山の人が利用するようになるほど利ざやが増えていくのではないでしょうか。

 

スピード決済を実現するKyberNetworkのGormos

ビットコインのスピード決済方法として Lightning Network が有名です。

 

ですがイーサリアムにもスマートコントラクトの速度を高めるためのプロジェクトがあります。

PlasmaとShardingがそれに当たります。

 

Gormos はゲームなどのDAppsのみに特化する代わりに高速スマートコントラクトが可能な技術です。

2019年度中を目安に開発を進めています。

 

KyberNetworkのロードマップ

今の時点でもイーサリアムのインフラとして機能していますがまだまだ新機能が登場します。

 

2018年秋頃~

Gormonの詳細発表

開発者向けにKyberNetworkのAPIをリリース

KyberGOを正式リリース

 

2018年冬頃~

クロスチェーンへの実装

リザーバーの一般への解放

 

2019年~

サポートの強化

Gormonリリース

 

KyberNetworkの保管方法

GINCOでの0x保管方法

 

将来面白くなりそうなKyberNetworkですが、国産ウォレットアプリGINCOで保管できます。

 

GINCOは端末自身に秘密鍵を保管することでホットウォレットでありながらセキュリティを高めています。

モンゴルに事業を初めてウォレットのUXをどんどんアップして行っているのでぜひ試しに使ってみてください。

 

開発者が選別したエアドロップを登録不要で配布する機能がリリースしたのでアカウントを作っておくだけでもお得です。

 

アプリのダウンロードはこちらです。

Ginco - 仮想通貨ウォレット
Ginco – 仮想通貨ウォレット
開発元:Ginco Inc.
無料
posted withアプリーチ

 

Gincoについて詳細を知りたい人は下の記事を参考にしてみてください。

ウォレットアプリGincoとは 実際に触りながら使い方まで解説してみた

2018.07.04

 

KyberNetwork(KNC)の将来性と特徴 まとめ

KyberNetworkはDAppsやブロックチェーンサービスがたくさん出現してきて、アプリ間で分断化されていた問題を解決してくれる仮想通貨でした。

 

将来的には異なるブロックチェーン間もつなげるハブになることを目指しています。

 

ブロックチェーンは資産が流れなければ効率の良いトークン移動ができません。

従来の資産をたまに動かす用途であればそんなに気にする必要はなかったかもしれません。

 

ですが、スマートコントラクトのお金を超えたやり取りには効率の良い仕組みが必要ですね。

KyberNetworkがより多くの人に利用されるようになれば小さなDAppsを作った人にもブロックチェーンの恩恵を受けられるようになります。

 

そんな将来的に価値が高まりそうな仮想通貨です。

KyberNetworkの開発人もこれまでの分散型取引所を超える仕組みを提供していきたいと言っています。

 

KyberNetworkのお得な購入方法については下の記事に詳しく書いています。

Kybernetwork(KNC)の購入方法 KNCの買い方と安全管理を解説

2018.07.19

 

DEXの流行を加速させる 0x とは一体どんな仮想通貨なのか知りたい人は下の記事を読んでみてください。

【2018】 0xの将来性 分散型取引所(DEX)の今後とZRXの特徴と評価

2018.07.10

 

 

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