【 ブロックチェーンエンジニアの需要 】なぜ年収が高騰しているのか

ブロックチェーンエンジニアの需要 サムネイル

ブロックチェーンエンジニアの年収2000万円だけど本当にそんなにもらえるの?業界についてあまり知らないからもう少し詳しいところを知りたい

 

年収2000万円といえば、中流階級層としては勝ち組です。家賃や子供の教育費、将来への貯蓄などなど、日常の地味で面倒なものごとに対する精神的な負担が少しはやわらぐ水準です。

(税金まで踏まえると贅沢はできないかもしれませんけど)

 

さて、年収2000万円ですがなぜ、このような高収入になっているのでしょうか。

そもそもこの数字は“まともな”数字なのでしょうか。

 

情報の出所はHIREDと呼ばれるアメリカのリクルート会社です。

テックマーケット(ITに関連する各業界)のデーサイエンティストに42万人の求人ニーズと9万8000人の求職者を分析させたうちのブロックチェーンエンジニアの平均給与を算出しています。

 

年収2000万円という単語だけがSNSでも一人歩きしていますが、それは平均?なのでしょうか。HIREDの調査結果をさらに見てみようと思います。

 

HIRED調査:ブロックチェーンエンジニアの平均給与

HIREDいわく、ブロックチェーンエンジニアの平均給与は約16万ドルです。

1700万円あたりですね。平均といっても中央値も実際に16万ドルに近いです。

 

実は2000万円というのは業界のトップクラスの収入の人たちです。

ですがどの業界でもトップクラスは非常に高収入なので2000万円を目指せるというのは手放しで説明するには少し語弊がありそうです。

 

実際に必要とされている言語では以下のものがあります。

C++, Java, Python, Rust, Scala, JavaScript, Solidity あたりが言語として使用されています。

 

ちなみに、アメリカでは特に複数のスキルを掛け合わせたハイブリッドな人材がブロックチェーン業界で必要とされているそうです。

コーディングだけできている人よりも、マーケティング経験のデザイナーのようなスキルを跨っている人の方が重宝される可能性があります。

 

アメリカではコンピューターサイエンスの学位がある人でないとなかなか、雇ってもらえないそうですが、ブロックチェーン業界はとにかく人手が足りない状況なので1ヶ月のスクールを卒業後に雇われる人もいるとのことです。

要するにエンジニアキャリアの入り口となり得るということが考えられますね。

 

数字に惑わされすぎるのもどう

年収2000万円を狙える業界であることには変わりません。

ですが、IT関連の仕事はアメリカをはじめ、世界の先進国ではベースの収入が高い傾向があります。

 

HIREDの業界全体にフォーカスした世界の平均給与の調査では、平均は13万5000ドルだそうです。(約1500万円)

特別にブロックチェーン業界(約1700万円)だけが際立って高いという訳ではないようです。

 

ただ、経験年数や熟達度の割りには2000万円の収入を目指すのであればブロックチェーン業界の方が難易度が低いかもしれません。

エンジニアの絶対数が少ないので投資した学習コストに比べて見返りは間違いないと思われます。

 

2000万円は偏った金額?日本はどう

画像は「ブロックチェーン 求人」での検索結果です。上の4件が広告です。広告多すぎます。

 

日本の場合はブロックチェーンの会社自体がそもそも少ないと考えられます。

分散型のみんなが最初に思い浮かべるようなブロックチェーンの利用ケースはグローバル分野で力を発揮します。

 

暫定的にですが、リアルなところは、取引所や大企業の自動化プロジェクト、もしくはブロックチェーンを導入するための受託企業がメインの就職先になってくると思います。

収入について、Indeedで軽く調べてみました。

2000万円は偏った金額?日本はどう

 

日本の平均的なエンジニアの年収は20代は300万円〜。30代で4、500万円〜くらいです。(年功序列なので年齢の要素は大きいかと思われます。)

 

一方で求人をザッと見る限りでは年収500万、600万あたりが中央値かと思います。ブロックチェーン業界は大手企業は別として年齢による差はあまり考えなくても良いかと思います。

 

2000万円は狙えそうにありませんが平均以上の収入は十分に期待できそうです。

年収2000万円は会社員では難しいと思いますので目指すなら就職後に独立してフリーランスでやれば目指せるかもしれませんね。

 

よくデータサイエンティストや人工知能関連での高収入が話題になりますが、日本のエンジニアの平均年収と、世界の人材が集まる土地での平均年収はかなり離れています。注意が必要ですね。

 

あと、資金調達の金額が小さなベンチャーなども給与は高くないでしょうね。

 

ブロックチェーン業界での職種

BITCOIN MARKET JORNALによると2017年に需要が伸びたトップ5の職種は以下の通りです。

ブロックチェーンの職種
❶. ソフトウェアエンジニア

❷. アナリスト

❸. プロダクトマネージャー

❹. フロントエンドエンジニア

❺. テクノロジーアーキテクト

どれも2017年の時点で1000万円の年収を超えています。

あとは、バックエンド、マーケター、リスクアナリストなどになります。

 

ユニークなものになるとコミュニティマネージャーという職種も増えています。コミュニティマネージャーはブロックチェーンというより、仮想通貨の界隈に特有な職種かと思います。

 

Liskと呼ばれる仮想通貨などは日本のLiskコミュニティに向けてコミュニティマネージャーを募集していましたね。

仮想通貨は実際に利用されることが大切なので、コミュニティを育てて盛り上げるというのも重要性はとても高いです。

 

いずれにしても、「ブロックチェーンだけができる」人以外にも入り口はたくさんありそうな印象を受けました。

基本的な知識はもちろん必要ですが、実装へのコミット具合によってはブロックチェーンでない人にも入り口は増えてきています。

 

仮想通貨の2018年度の盛り下がりとは裏腹に求人数は増えていっているようです。

背景としてはブロックチェーンが関わる業界の広さによるものです。

音楽業界であれば音楽業界に特有の人材が必要ですし、セキュリティに関してはいうまでもありません。

 

HIREDいわく、2017年度に比べて、2018年度は400%まで需要が大きくなったそうです。

 

ブロックチェーンの性質上は営利よりの技術ではない

また、グローバル視点にずらしますが世界での高い給与とは別に私には疑いがあります。

「なんで、高い給料をエンジニアの人件費に割けるのだろうか」という点です。

 

ブロックチェーンの基本に帰ります。ブロックチェーンの最大の強みは何でしょうか。

 

私は高い検閲性とセキュリティを保った状態での「契約の自動化」と考えています。「契約の自動化」は間の仲介役がいなくなることを意味します。

 

仲介者がいなくなると間のマージンが無くなります。今まで企業は仲介役として幅をきかせて仲介料で利益を出してきました。

これって、会社にとっては利益から遠ざける行為になります。

 

ですので、本来はビジネスに向いていない技術です。個人の能力にフォーカスが当てられるような技術です。

ではどうやって企業はブロックチェーンエンジニアの人件費を賄う資産を用意しているのでしょうか。

 

ブロックチェーンエンジニアへの資金はどこから来ているのか

ここからは私の推測です。ブロックチェーンエンジニアの年収の高さは以下の主に3点から来ていると思われます

ブロックチェーンエンジニアへの資金の入り口

①. もともとお金を集めていたパターン

②. 人件費を削減するパターン

③. 価値あるトークンにする方法

④. その他

 

①.もともとお金を集めていたパターン」に関して、いわゆる今の仮想通貨のことですね。ICOなどを使って先にお金を集めておきます。

そのため、利益化については当面は見ずに集まった調達資金をとにかく人材確保に当てるためにブロックチェーンエンジニアを高く雇います。

他には、フェイスブックで有名なウィンクル兄弟のように莫大な資産を築いた人たちの次のビジネスへの布石のために余ったお金でエンジニアを高く雇い込むパターンです。

 

収入はしばらくは期待できるでしょう。ただ、永続的なものだとは考えにくいですね。

ですが「①.もともとお金を集めていたパターン」は収入の面でいえば運営側にお金の余裕があって懐が暖かいはずですので期待できると思います。

 

しかも資金調達を行うところはスタートアップが大半ですので大企業のように人材育成から始めようなんてところも少ないでしょう。

資金調達後はかなりのハイスピードでの開発が求められます。その分だけ給与で帳尻をつけるかと思います。

 

②. 人件費を削減するパターン」では、大企業の案件になってきます。いわゆる分散型としてのブロックチェーンというよりかは、自動化のためのブロックチェーンとして企業が導入する場合です。

契約書類をセキュアかつ自動で大量にさばいてくれる自動化システムとしても使えます。

 

人件費が減れば、企業は潤沢な資産があるのでそれなりにエンジニアへの人件費も賄えることだと思います。技術を自前で導入する企業、受託企業の両方でそれなりの収入が得られそうです。

 

③. 価値あるトークンにする方法」ですが、これが一番、ブロックチェーンらしさがあると思います。

トークンとは何って話をしますと、トークンとは一般的には仮想通貨上の仮想通貨です。

 

イーサリアムをベースにして0x、Augur、Wavesなど様々な仮想通貨(トークン)が生成されています。

最近となってはDAppsゲームである「 MyCryptoHeroes 」が流行っていますがそこでも独自のトークンGUMが発行されています。

 

人に使われれば使われるほど通貨としての価値も上昇します。

そうすると収益としてもだし、通貨としても世間に認められて新たな資金調達に繋がったりするようになる営利企業としても潤う?ようになります。

 

その他

最後に「④その他」です。

あとはブロックチェーンの新しい技術そのものを開発する人たちですね。おそらく年収はそんなに高くないと思われます。

また、ブロックチェーンについて真剣に研究してきた人や熟達したスキルを持った人たちの仕事ですので敷居は高いです。

 

研究職に近いかもしれません。ブロックチェーンの新しい技術とはサイドチェーンの技術や、誰でもDAppsを作れるようなプロトコルの開発、クロスチェーンなどの分野になります。

完成したところで技術の導入支援といった受託してお金を得るビジネスモデルでしょうから、資産に余裕はないかと思います。

 

年収が期待できるのは、大企業の自動化案件や、大型の資金調達ができたプロジェクト関連でしょうね。

国内だとあまりありませんね。OKWaveやGunosyあたりが良いのではないでしょうか。

 

取引所の場合は「売買を快適にする」ことにフォーカスしていると思いますのでみんながイメージするブロックチェーンエンジニアとは少し離れるかもしれません。

 

ここまでは私の推測ですので業界の人たちと話を聞く方が間違いありません。ブロックチェーンのコミュニティへ顔を出したり、スクールでも何でも特化した場所で話を聞いてみると良いと思います。

この記事の内容は参考程度でお願いします。

 

なんだかんだ年収はまだ国内でも急騰しそう

仲介者を破壊する威力のあるブロックチェーンのプロジェクトがなぜエンジニアに高い報酬を与えられるのかについて、解説しました。

 

色々言いましたが、絶対数が足りないという事実はなくならないでしょう。

普及に伴って投資も増えると思います。

直接、ブロックチェーンとも関わらずとも関連事業も盛り上がってくると思います。

そして、変化が非常に激しいです。1年間でトレンドが一気に変化します。

 

ですので、業界の変化よりも人材の絶対数の方が追いつかないと思いますので国によって年収の差はあれど、全体的に底上げはされていくでしょう。

先細りな分野にいるのであれば、収入という面ではブロックチェーンへの方向転換は間違いなさそうです。

 

ちなみに、アメリカではハイブリッドな人材が重宝されていることからも求人にもスキルセットで募集される流れは日本にも起こるかと思います。

すぐにジョブチェンジしない人も個人でDAppsアプリを作って運営しつつ、今の職種のスキルセットに磨きをかけるのもありかもしれません。

 

チャレンジャーなら海外就職のきっかけになる分野

ブロックチェーン業界の人材不足は世界的ですのでアメリカに限らなず海外でも見られます。

私が取材したことのあるエストニアのとあるブロックチェーン企業の担当者も「とにかく人が足りない」と嘆いていました。

 

そこそこの技術があって英語をレアジョブ(オンライン英会話)か何かで学んで面接をそつなくこなせるくらいになれば、海外就職へのきっかけになるかと思います。

やはり、おいしいポイントは熟達したスキルでなくとも業界に入っていける隙間があるというところではないでしょうか。

 

海外移住を検討している人も注目ですよ。(給料は高くなるだろうし)

 

ブロックチェーンエンジニアになるには

なにはともあれ、とりあえず何かアクションを起こしたい

って人もいるかと思います。

 

もしブロックチェーンエンジニアへのジョブチェンジを検討しているのであれば現役でDApps開発をしているオオキマエさんの記事が参考になります。

外部リンク:【dApps開発者】オオキマキ氏にインタビュー(前編)ブロックチェーン開発はいつから?

 

オオキマエさん曰く、ブロックチェーンは個人開発向けの技術で一人で何か作るのに向いているそうです。

以前からTwitterで私もウォッチングしていますが、ブロックチェーンが普及した世界は参加者がみな、開発者である世界が好ましいといった趣旨でツイートがなされていて面白いです。

ですのでまずは簡単なサービスをDAppsで作り変えて見ることが本質的な意味でブロックチェーンエンジニアに近づけるかと思います。

 

オオキマエさんいわく、CryptoZombieを最初に学ぶのが良くて、ただしフロントエンドの基本的な知識は覚えてからだそうです。

私も賛同ですし、なんならそういった趣旨で記事を書いています。ブロックチェーンを学習するならCryptoZombie(クリプトゾンビ)が良いという記事で学習手順を書いています。

DAppsを個人開発したい人は読んでみてください。

 

転職や新規事業として考える場合と少し異なりますね。もし、転職して考えており、かつ時間がない人であればスクールで時間を短縮しながら学習するのが無難かなと思います。

何から手をつけていいのかわからないと思いますので。

 

スクール選定に関しては【 ブロックチェーンスクール3選 】スクールへ通うメリットと注意点の記事に書いています。どういったスクールと料金体系で、自分に向いているのかのその手がかりが掴めるかと思います。

読んでみてください。

 

リアルなブロックチェーンエンジニアのスキルセット

最後に、HACKER NOONと呼ばれるテック情報のメディアで紹介されていた実際に働いている人のスキルセットを紹介したいと思います。

 

①. C,Java,アプリ開発の経験者

C++ / GO ブロックチェーン開発 年収10万ドル

 

②. 9年のJavaScript(AngularJS)およびサーバーサイド(Python系やMySQL)での経験者

Solidity イーサリアム開発 年収11万ドル

 

③. Python, JavaScript, node.js, LaravelからC++におけるトークン開発経験者

スマートコントラクトのコーダー 年収12万ドル

 

④. スマートコントラク開発の経験とJavaScriptとPython系の幅広い経験者

リップルプラットフォーム開発  年収15万ドル

 

ちなみに、HACKER NOONによるとIBMでは400以上のブロックチェーンプロジェクトが存在しているそうです。

プロジェクトのために、1600人を超えて働いているそうです。

IBMはHyper Ledgerなどの技術開発をしている企業ですので受託案件でしょうね。

 

ブロックチェーンエンジニアの年収 まとめ

ブロックチェーンエンジニアになるために、エンジニアとしての経験があるに越したことは内容です。

しかし、未経験者でも入り口があるのとスキルのハイブリッドした雇用がアメリカで増えてきているとのことで、今は全然違う業種にいてもワンチャンあるかと思います。

 

すぐには行動できなくとも業界に興味があるのであれば個人でDAppsを開発したり、スクールか何かで学んでみると良いかと思います。

小さな一歩でも踏み出したい人は無料で学習できるCrypto Zombieなどもあって、紹介している記事があるので読んでみてください。

 

ブロックチェーンを学習するならCryptoZombie(クリプトゾンビ)が良い

ブロックチェーンを学習するならCryptoZombie(クリプトゾンビ)が良い

2019.01.28