2018年は相場的には停滞期とうい印象を受けた人も多いビットコインマーケットですよね。
しかし2019年以降は少し状況が異なります。
裏で開発やプロジェクトなどは着々と進んでいました。期待されているイベントも多い状況です。
カストディサービス→機関投資家の参入キッカケ
ETF承認→機関投資家の本格参入
ライトニングネットワーク→ビットコインの実需を満たす
この記事では、ビットコインの目玉イベント3つを取り上げてビットコインの価格は2019年には上昇するのかをまとめてみました。
※2019年6月10日 追記
この記事を米中貿易戦争や世界経済の不安に伴い100万円間近の99万円まで一時的に高騰しました。さらにこれから紹介するイベントとの兼ね合いでさらに期待値は上がると思われます。
(この記事を4月25日に書いてから2週間後に久しぶりの高騰を記録しました。)
草猫店長の目次ノート
1BTC=1億円という大胆な予測
Come on people!!! It’s time to brush up your basic math skills and run some f*^#$ng numbers!!!! It is mathematically impossible for Bitcoin to be less than $1 mil by the end of 2020. Bitcoin is not an effing stock!!! You can’t apply stock paradigms or formulas and expect answers! pic.twitter.com/KM6qVX204R
— John McAfee (@officialmcafee) 2019年4月15日
「要約:数学的に考えて2020年末までに1BTCあたり100万ドル以下になることはありえない。」
これはジョンマカフィーとウイルスソフト開発会社のCEOでもあり、元NASAで研究員をやっていたサイバーセキュリティ専門家でもある人の意見です。
サトシナカモトと近い人物であることを度々つぶやいています。破天荒っぷりで有名です。
しかし、具体的にどのような計算式を行うと2020年末までに100万ドル(1億1000万円)に到達するのかは不明です。
しかし、カストディサービスの普及、ETF承認の流れ、ライトニングネットワークの普及がさらなる市場を巻き込んでいくのは間違い無いでしょう。
カストディサービス→機関投資家の参入キッカケ
カストディサービスとはビットコインを代理で保管するサービスです。
元々は投資信託などが顧客の預かり資産と有価証券を一括でマネジメントしてくれるサービスのことで、それの暗号資産(仮想通貨)に当たります。
ウォール街で有名な、世界で5番目の規模をほこるフィデリティと呼ばれる投資信託が暗号資産のカストディを一部の顧客に提供を開始しました。
これは、暗号資産の世界的なみられ方が変わるニュースであり、今後の機関投資家が参入するための好材料となっています。
カストディがよく分からない、とうい人は仮想通貨(暗号資産)のカストディサービスとは 【 参入障壁を下げる】を参考にしてみてください。
ETF承認→機関投資家の本格参入
ETF上場はアメリカのSEC(証券取引委員会)に認められたということになるので機関投資家にとっては大きなニュースです。
ETFでは、様々な金融商品の中の一つにビットコインなども含めてまとめて分散型投資に使われるとみて良いと思います。
一般投資家のマネーに対して機関投資家の方がはるかにマーケットは大きいです。
2019年4月の仮想通貨の時価総額15兆円はとても小さいです。
金だけでも700兆円を超えてあり、ETF上場後はそれらと肩を並べていくことを示唆しています。
ETFがそもそもよく分からない人が参考になるのはビットコインのETFとはという記事になります。
ライトニングネットワーク→ビットコインの実需を満たす
ライトニングネットワークとは、ビットコインの少額決済(カフェでコーヒー1杯飲んだりする金額)をクレジットカード並みに素早く行える技術です。
ビットコインの弱点である高い送金手数料と遅い送金時間を克服する技術です。
これらの制限のせいで現実世界の商取引でとても使える品物ではありませんでした。
ライトニングネットワークの普及は現実世界でのやりとりを可能にする技術です。
2018年頃から開発は少しずつ進んでおり、最近はMoonと呼ばれるスタートアップがAmazonなどのECサイトと連携できるアプリ(Chrome拡張アドオン)を開発しました。
これによって、ビットコインは世界中のWebサービスで使えるようになっていくと思われます。
ライトニングネットワークの詳しい技術についてのわかりやすい解説は現実は厳しい? ライトニングネットワークの仕組み をメリットデメリットと共に図解説を読んでみてください。
2019年中にお膳立ては終わるのか
カストディサービス
ETF承認
ライトニングネットワーク
この3つの要素が同時に進んでいくことで十分にビットコインの市場は今の数十倍へと歩みを進めていくことができます。
しかし2019年中に可能でしょうか。2019年中に可能かどうかは実際のところ不透明です。
先に述べたように、カストディサービスの普及は現時点でフィデリティがすでに一部機関に利用を開始しています。
一部機関への利用開始というのはテスト中ということを意味しますし、1年ほどは様子見するのではないでしょうか。
ここはわかりませんが、ライバル企業は多くなっているのでできる限り早く手を打つように思われます。
他にもウォレットアプリの業界、仮想通貨専用のカストディ提供ベンチャーなどもカストディ分野に歩みを進めいています。
ですので、早ければ今年中にも普及することは考えられます。
そしてカストディの普及はSECに承認されるための大きな材料の一つです。企業がハッキング被害を受けないで済むようになります。
しかし、予防だけでは承認は厳しいです。価格の変動リスクが大きいためです。
価格の変動リスクは市場が小さいために機関投資家に弄ばれているために起こります。
ここで、各仮想通貨や、ビットコインのライトニングネットワークの普及で実体経済から市場を大きくしていくことが要です。
ですが、ライトニングネットワークの普及にはとても時間がかかるため2019年中では厳しいかもしれません。
一番話が進んでいるのはカストディサービスですので、ここで機関投資家が増えていき、市場が大きくなっていくことが一番早い時間軸での出来事かもしれません。
そう考えると2019年中はわかりませんが、少なくとも2020年には普及の見通しがある程度つきそうです。
カストディサービスの市場を手にしたい企業はたくさんありますから早く手を打ってくる可能性は考えられます。
STOやIEOの勢い
2017年度にICOが流行したように、次はSTOやIEOと呼ばれるICOの派生したプロジェクトが2019年は年末に向けて盛り上がりを見せそうです。
規制が先か、市場が盛り上がるのか先かはわかりませんが、この流れに沿って仮想通貨全体の市場が大きく育つシナリオも考えられます。
この場合、カストディ企業からすれば足がかりとして参入するのに絶好なタイミングと言えます。
STOもIEOもどちらも万能な資金調達方法ではありませんが、ICOと同様に2019年度末までに市場を盛り上げてくれる可能性は十分にあります。
そもそもICO、STO、IEOと専門用語がわからない人はみなさんお馴染みのIPOと比較して用語を解説した【 IPOとICO(STOやIEO)との違い 】増える仮想通貨の資金調達手段を読んでみてください。
世界経済の景気はますます不安定
世界中の負債はすでに世界中のGDPの3倍を超えていると言われています。
企業や組織へお金を貸して初めてお金を発行しますが、金利の分だけ世界中の負債はどんどん積もっていった結果です。
積み上がっていった不安定なマネーはリーマンショックをキッカケにじわじわと世界金融を不安定にしていきます。
直近で象徴的な事例は中国ではないでしょうか。9700兆円の負債が中国全体でありますがバブル崩壊は秒読みと言われています。
詳細は中国バブル崩壊しない理由とする理由を網羅してまとめて見たを読んでみてください。
さらに、ドイツ銀行の破綻もリーマンショックと似たような形で危機が近づいていっています。
【 ドイツ銀行破綻と仮想通貨 】暗号資産は逃避先となりえるのかでは、ドイツ銀行がいかに、危うい状況なのかについて根拠を並べています。
そして中国とドイツは経済依存している国同士です。非常にぐらついていると見るのが一般的な見解です。
法定通貨の価値は、世界経済の悪化に伴って下がっていき、逃避資産としてビットコインなどの暗号資産が選ばれ始めています。
詳しい根拠についてはインフレ対策としての仮想通貨 (暗号資産) の実例を読めばわかるかと思います。
ビットコインは上がるのか?まとめ

2019年度中にビットコインが大きく上がるために、カストディサービスの普及がキーポイントです。
しかし、時間を置いてじわじわとライトニングネットワークの普及で市場を大きくするシナリオもあります。
Amazonは10兆円の企業ですが、Amazonで使えるスタンダードな決済にビットコインがなれば市場の成長は言わずもがなです。
そしてビットコインの変動幅が落ち着き、大きくなり、健全な市場へと育てばETF上場が待ち受けています。(もしくは早めに上場する可能性もあります。)
こうしたそれぞれのキーポイントがどのように関与するのかを踏まえながら市場の移り変わりを確かめてみるかと良いと思います。
ビットコインを始めてみたいなあという人は仮想通貨の始め方を読んでみてください。
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