「パラボリック線って良さそうな感じがするけどビットコインで使う場合、どうやって使ってみるのか分からない」
「実際のエントリーポイント、イグジットポイントはどうすれば良いのだろう」
パラボリック線で売買する場合はとてもシンプルです。

陽線へ途転(ドテン)したら買い、陰線へなら売りです。
「でもそれは分かっているけどもう少し具体的な内容が欲しい」って思ったかもしれませんので読み終わった頃にはもっと腑に落ちるように解説しました。
この記事の信憑性
これまで400記事に渡り、積立投資をメインとしつつ少額で信用取引をする方法をおすすめしてきました。
逆イールドやGE粉飾決算といったようなファンダメンタルの最新情報にも目を通しつつテクニカル分析の解説も行なっています。
半年間にわたり特に「エリオット波動」と「フィボナッチ」は自動売買の設定調整によく使っています。
草猫店長の目次ノート
パラボリックは陽線へ途転(ドテン)したら買い、陰線へなら売り
RSIを考案したJ.W.ワイルダー氏が開発したパラボリックです。トレンド追随型のテクニカルとも解説されます。
実際にビットコイン(BTC/USD)へ引いてみました。青い矢印が買い、赤い矢印が売りです。

今度は矢印ではなく点線に注目して欲しいのですが、上昇(陽線)と下降(陰線)の切り替わりのところで窓が空いています。そこが転換点になります。

J.W.ワイルダー氏はダマシを考慮して売買するためにはDMIのADX(トレンドの”方向”ではなく”強さ”)を意識したテクニカルが有効であると研究してパラボリックを開発しています。
パラボリックの利点
・シンプルで使いやすいです。
・一目でトレンド把握できます。
・値動きの大きな相場で有効になりやすい。
使い方は解説するまでもなく、ビットコインのパラボリックの転換点で売買すれば良いだけです。
揉み合いが長い相場だとパラボリックはうまく機能しません。仮想通貨のようにある程度のボラティリティのある相場と相性が良さそうです。
途転(ドテン)まである程度の長さが欲しい
BTC/USDの15分足でパラボリック線を引いてみた画像です。見た感じで効いているようには見えませんね。短すぎるとボラティリティが高すぎてダマシが多発しているように見えます。

15分足になると短い時間で陽線と陰線の切り替わりが早かったり、唐突な買いで極端に窓が開いていてトレンドが弱かったりしています。

時間足に限らず、銘柄によっては長い時間足でも未成熟な相場だとトレンド自体がうまく形成されずにパラボリックを活かせないことがあります。
パラボリックの計算式
三つの要素で計算しています。①SAR、②EP、③AFの3つです。
SAR=(EP−前日SAR)×AF+前日SAR
これだけみても分からないと思いますが、この記事では細かいところは解説しません。概要を把握できる程度にさっと解説します。
①SARは放物線の値です。放物線を計算するためにEPとAFを使います。
②AFは加速因子と呼ばれる値です。AFの値が0.02からスタートして、0.2を超えると切り替わります。
③EPは陽線ならその放物線の中での最高値、陰線ならその放物線の中での最安値のことになります。
EPが更新されるとAF(加速因子)が0.02から+0.02になります。加速因子は0.2までなので9回連続で最高値が更新されたらAFが0.2となります。
パラボリックの設定方法
それでは実際にパラボリックを引いていこうと思います。使っているツールは世界中でおそらく最も使われているであろう、かつ国内プロトレーダーもよく使っているTradingViewを用います。
この記事をみながら実践する行動の早い人はTradingViewの公式サイトへ行って登録をどうぞ(登録なしでもできます。ただし設定が消えます)
画面を開くと注意点や広告などが表示されますが画像はそうしたものを消した段階です。広告などはバツ印を押して消しても問題ありません。
①. 画像の通り、波マークをクリックするところまで進みます。

②「パラボリック」と検索して、出てきた「Parabolic SAR」と「Parabolic SAR Strategy」の両方をクリックしましょう。


するとパラボリックを設定することができました。基本はデフォルト設定で良いと思いますが、時間軸によって変えてみると別の発見もあるかと思います。

これでパラボリックの完成です。

雲(一目均衡表)と一緒に使ってみた


パラボリックのSARも陰線となっており、雲も少し分厚いため下落トレンドはもう少し続きそうです。パラボリックは他のトレンドと合わせやすい方だと思います。
もう少し一からTradingViewの使い方について知りたい人は仮想通貨でテクニカル分析のやり方をおすすめチャート分析ツールで紹介の記事がTradingViewってそもそも何だよというところから解説していてわかります。
パラボリックの実践者の声
テクニカル指標は基本的にほとんど使わないんだけど、パラボリックSARはマジで使えるから覚えておくべき
パラボリはトレンドの転換点の重要なサイン
この点線を抜けたらトレ転の合図なんだけどトレンドに素直な仮想通貨にはマジで刺さる今度新しい告知控えてるのでそこで詳しく話せればと思ってます pic.twitter.com/8gSyFqV0Dy
— 平凡なる学生 (@heibongakusei) August 1, 2019
MT4の中にあるパラボリックはトレンドの方向をひと目で把握できるので忙しい方には向いています。ただ、これだけではハイローオーストラリアを攻略出来ないのでRSIを使うと効果的ですね。
RSIが現在のトレンド方向に転換する際に取引。エントリーの迷いが少なくなりますよ!https://t.co/b84xA1DV36
— ハイロータロウ (@tarou_highlow) September 11, 2019
調べてみたら、ちょっと前にはパラボリックを
いろいろ、いじってたよ。
GA(遺伝的アルゴリズム)に入れたときは
収束に失敗したのを思い出した~
んー、よく覚えてないけど
100万円程度ふきと飛ばした苦い経験が…。
成功した作戦もあるんだけど、
今回は、どうしようかなあ~。— ゆずは@女装 (@4nIf5k5P7CQFXEI) September 11, 2019
アンジェスの日足と少し似ているところはあるが細かくは違う。
アンジェスの日足はE1線のない4更新の後のY割れ。
E1線はパラボリック転換を確認した後で引くが現時点パラ転がないのでE1線なし。 pic.twitter.com/FlOj4oEd7C— トッケーマの戦士 (@black7block8gt) September 9, 2019
ビットコ、昨日、今日と難し過ぎですね。テザー砲で高波が立ちましたが、今後をどこまで読めるかなぁ。
とりま、三日足を投下します。MACDが反転。パラボリックは124万を示しています。パラボリックの下降は過去最長を延長。115-117くらいで交差するとして、そこから爆上げ。うーん、足りないなぁ。 pic.twitter.com/GWpUYNIalr— NEMO (@nemo_n) September 5, 2019
掲示板の声
2ch?か何かの掲示板の口コミをまとめたパラボリック手法が最強から一部引用してみました。色々な使い方があります。
通貨により、時間足により、でばっちり決まるの有るよな
逆に同じ通貨でも騙し多発の時間足も有るし
パラメ~タ~次第で微妙に変わるな。
トレンド見抜いてシンプルイズベストで使えば最強
騙されたら即損切りすればいいでしょ。
綺麗な山谷が出来る通貨でやれば騙しは少ないはず
パラボリックとの組み合わせは何が良いかな?ストキャス辺りかな?
パラボリック反転~ストキャス反転~みたいな
後ボリバン反転~
移動平均線抜けた~
MACDクロスした~
利食いの目安はパラボリックで。
薄利防止に使えるな
ビットコインでパラボリック陽線・陰線の見方と設定方法を解説してみた まとめ
ビットコインでパラボリックを使うことができるようになったかと思います。
・パラボリックの放物線(SAR)が陽線と陰線とで途転(ドテン)して入れ替わったらエントリーポイント
・トレンドを一目で確認できるので利確ポイントを探しに使ったり、他のトレンドと合わせて使いやすい。
・ただし時間足が短すぎるとダマシが多くて使えないので注意が必要
便利なのでぜひ、実践していない人は実際に引いてみてください。
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