こんにちは!執筆時はエストニアでブロックチェーンの会社に回ったりしました。
「クラウドマイニングって不労所得のように儲かると聞いたけど本当にそのまあ初めても大丈夫なのかなあ、何かチェックしておいた方がいいポイントがあるんだったら知りたい」
そんな人も多いかなと思い記事にすることにしました。
マイニングと言えばウォレットアプリ開発の会社であるGINCOがモンゴルに事業を展開したり、GMOがマイニング用のチップを発売しましたね。(GMO miner B3)
国内の事業者が海外へ出てマイニングをして良い話を聞きます。
後ほども解説しますが、マイニング業界で一番儲かる人って「ツルハシ」を作った人です。
高性能なマイニングチップ(ツルハシ)を作る技術があれば世界で戦えますね。最大手のビットメインは 2017年に 3300億円 を超える営業利益を生みました。
より良い品質に変えていく戦い方は日本人が得意としているので今後も注目です。
さて話を戻してクラウドマイニングですが、「お金払うだけで全自動化してくれてとっても楽だな〜」と思うと痛い目を見る可能性が有ります。
今回はよくあるリスクとしては「会社が倒産」とか「価格が下落するとマイナス」という点ですね。
あとはメンテナンス費用がマイニングで獲得できる金額よりも大きくなって赤字になるというリスクですね。
これらももちろん「 クラウドマイニングのリスク 」として間違いありません。
ですが今回はそれ意外にも違った角度から こういうリスクもあるんだよー ということを伝えたいと思います。
この記事では、クラウドマイニングがどのような部分でリスクが有り、損失を被る可能性があるのかわかるように解説しました。
草猫店長の目次ノート

クラウドマイニングのリスク

あまり語られていない「 クラウドマイニングのリスク 」とは何でしょうか。クラウドマイニングで考えられるリスクを以下にまとめました。
❷. 信頼を会社に委ねている
❸. 最初からマイナスの戦いの不利
❹. 機会損失のリスク
それぞれを解説していきたいと思います。
❶. ハッシュパワーは劣化する

って思いましたよね。ハッシュパワーは契約年数でしばられているので減らされたりするわけありません。
確かにそれは正しいのですがそれはあくまでも絶対値での話です。
ですが現実のマイニングで獲得できる金額は相対的なパワーで決まります。相対値が大切です。
みなさんご存知のようにビットコインは早い者勝ちで必要な計算結果を示した人がビットコインをマイニングする権力が得られます。
いうまでもなく、処理能力が大きい人の方が仮想通貨を稼げる確率が高まります。
巨大な迷宮にいて出口を一番最初に見つけた人が賞金をもらえるのと同じかもしれません。
迷宮で出口を見つける人が1人よりも10人のチームで探した方が簡単に出口を見つけることができますね。
勘のいい人であればもう分かってきたかと思います。
迷宮の例えで言えば、迷宮で出口を探す人数が10人いたのが20人になっていたらさらに有利です。
ですが、それに見かねて他のチームも20人にチーム人数を増やして出口を見つける動きが始まりました。
そうする業界の平均が20人になりました。
迷宮から先に出口を見つける可能性は20人にチームを増やしても同じくらいに戻ってしまいました。
その中であなただけがずっと1人で出口を探していたら当然、相対的には出口を発見する能力が低くなりましたよね。
平均10人だった世界が平均20人の世界になったのに自分が1人のままだったら2分の1の力に衰えてしまいます。
マイニング業界では相対的な数値の方が現実の力です。
もちろん「相対値が2分の1に1年で下がるような極端なことにはならないはずだ」という声もあると思います。
それについては否定はしませんが、よく「今の調子でマイニングをすれば1年後にトントンになるぞ」と行ったシミュレーションをしている人がいます。
あれは間違いで、マイニングできる金額が減っていく上でシミュレーションをしないと本来の期待値は出せません。
画像はビットコイン全体のハッシュパワーの変遷です。1年間で約5倍ほどにまでハッシュパワーは増加しています。

ご存知のように、ハッシュパワーが大きくなっているのにも関わらず 2018年の1月を皮切りに9月まではビットコインの価格が下落しています。
これが意味するところは ハッシュパワーあたりの報酬が相対的に小さくなっているということですね。
❷. 信頼を会社に委ねている
これは本当にマイニングしているのかどうかを監視することができません。
監視することができないということは信頼するしかありません。
クラウドマイニングの契約は 100万円 くらいの大きな金額で契約を交わします。
車が買える金額ですね。そんな金額を支払う相手の顔を直接見ずにお金を払っても良いのかどうかはもっと考えた方が良いかと思います。
よく○○の会社はすぐにクラウドマイニングが品切れになる!と言われていたりします。
需要が高まるようにあえて品切れになるように業者が仕掛けをしているかもしれませんよ?
疑い過ぎもキリがありませんし、それ自体は良いとも悪いとも言いません。商売は良心だけでは生き延びることができなこともあります。
大切なのは例え完全に信頼できなくても、期待値と比べたときに投資してやっても良いかな、と思えるかどうかですね。
❸. 最初からマイナスの戦い
投資で最初からマイナスから始めるのはなかなか不利です。
自己投資をするなということでもありません。
リターンを把握して回収しきるまで信じきることができると、自信が大いにあれば、ちょっと怪そうな内容でも投じるのは良いと思います。
プログラミングのように労力を費すほど身になる投資であればいずれ回収できます。
ただクラウドマイニングについては別です。努力したところでハッシュパワーは変わりません。
最初からマイナスの状態で始まります。努力でも変えられません。
不労所得という例えでクラウドマイニングが紹介されますが投資を回収するまでは不良債権ですよ!
❹. 機会損失のリスク
最初からマイナスとつながってきますが、最初に資金を手放すと別の大きな波が訪れた際に機会損失になります。
2年契約などでまとめて支払った金額は途中で返してもらえるものではありません。
その際に他の素晴らしい仮想通貨が現れたり、良い投資方法が発見できても乗り換えることができません。
融通が効かなくなるということですね。
仮想通貨のコイン積立や、ビットコインの貸付などの強制ガチホールドのサービスでも多少の損失はあっても資金を回収したくなればできます。
回収したい時に回収できる投資方法があるのに、あえてクラウドマイニングを選ぶメリットはあるんですか?
と言われて「YES」と答えられるのであれば良いと思います。
クラウドマイニングのメリット
クラウドマイニングのメリットは何でしょうか。リスクだけではもちろんありません。
❷. 電気代がかからない
❸. 毎日お小遣いが入ってくる
こんな感じでしょうか。確かに管理がなくて電気代がかからないのは素晴らしいですよね。
ただ、電気代と管理の代わりに「メンテナンス費用」がかかる業者が多いので注意が必要です。
クラウドマイニングの勝算はあるのか

メリットを考える前に実際に利益を得られるのかどうかが一番重要です。
では、利益をどのような観点から計算すれば良いのでしょうか。
❷. マイニング難易度が上昇していく計算値をいれる
❸. メンテナンス費用も忘れずに計上
❹. 上の3つの要素を計算した上で期間あたりの通貨の価格帯が平均でいくらだったら利益が出るのかを計算
もっと考えるべき要素はあると思います。例えば業者によってはマイニングが連続の日数で赤字になった段階で契約を打ち切りというものがあります。
それに仮想通貨はビットコインだけではありませんしね。通貨によっては計算方法が異なります。
ただ、よくあるマイニングのシミュレーションでは計上されていないような部分をそぎ落とすと上の4つがメインの観点になると思います。
「❹. 上の3つの要素を計算した上で期間あたりの通貨の価格帯が平均でいくらだったら利益が出るのかを計算」
具体的に説明します。
例えば、1年間でビットコインへの投資費用を回収したいとします。
その場合、1年間のビットコインの平均価格が70万円を上回るのであれば回収できます。
とか、1年間で平均すると100万円であれば回収できます。などのことですね。
ビットコインの期間内の平均価格が 10万円 でも1年で回収できる、とかであれば私も投資したいです笑
それより、クラウドマイニングの勝算は特に❶と❷にかかっていると私は思います。
「❶. ハッシュレートが劣化していく計算値をいれる」
「❷. マイニング難易度が上昇していく計算値をいれる」
特にこの二つの計算精度にかかっていると思います。
ここを上手に算出できる人は利益を生み出せるかと思います。
なんだかんだ敷居が高い
なんだかんだ色々と考える要素が多いですね。
クラウドマイニングを提供している業者も色々なリスクを計算しまくって提供していると思います。
業者の説明していることをそのまま鵜呑みにするとカモになる可能性あるので計算しましょう。
後から努力や工夫で決定を変更することはできません。
敷居が低くて期待値が高い方法はある

そもそもクラウドマイニングを始める理由ってなんですか?
「儲かるのであればちょっとやってみたい」
くらいの人が大半だと思います。
ですが、ここまで説明したように勝算を見極めるのは少し面倒です。もちろん自分で計算するのが好きな人は良いと思います。
ただし、効率よくもうちょっとラクして資産を増やしたいな〜という人はあえてクラウドマイニングを行うメリットが今のところ思いついきません。
他の投資方法はこんなのがある
マイニング以外の投資方法はけっこうあります。他のものも知った上で選択した方が納得度はアップしますよ。
❷. bitbankによるビットコインの貸付サービス
❸. QUOREAによる自動売買のbotサービス
順を追って解説します。
❶. 仮想通貨のインデックス投資
「インデックス投資ってそもそも何?」
という人が多いと思うので解説します。
インデックス投資とは業界全体をチャートにしたものに投資する方法です。
「日経平均225」とか「アメリカのダウ指数」などは新聞で見たことがあるかもしれません。
計算方法は複雑だそうですが、日経平均でいうと日本の信頼されている株式会社を全て足して割った値が日経平均になります。(実際はもっと複雑です。)
それと同じように仮想通貨の中で比較的に信頼できる通貨を選定して売買を行うのが仮想通貨のインデックス投資です。
仮想通貨のインデックス投資 仮想通貨で分散投資が可能なプロジェクトを読むと具体的にどんな仮想通貨の銘柄をミックスしてインデックスにしているのかわかりますよ。
❷. bitbankによるビットコインの貸付サービス
ビットコイン貸付というのはビットコインを1年間、bitbank に貸し出す代わりに年利で最大 5% のビットコインをもらえるサービスです。
「とりあえず長期保有にしているけど相場があまり変わらないしそのままにしておくのがもったない」
という人が強制的にビットコインが触れなくなり、その上で利益ももらえるようになるので賢い選択肢だと思います。
100%コールドウォレットで、取引所の中でも技術的な視点から情報発信をしているbitbankのビットコインの貸付サービスなので安心できます。
詳細についてはビットバンク(bitbank)貸付のデメリットやリスク 仮想通貨レンディングで説明していて、どんな人なら利益を得られるのかわかるようになります。
❸. QUOREAによる自動売買のbotサービス
自動売買のbotについてあまり聞き慣れない人に向けて解説します。
自動売買のbotとは「買い」と「売り」をプログラミングしておいたタイミングで自動で行ってくれる機能のことを言います。
みんな自分でプログラミングしてミニ四駆を走らせるように競い合っていたようですが、最近は少しずつ一般の人も使っています。
今までは うん十万円 と回収できるのか良くわからないのにボッ○クリの価格で提供されていました。
ですがQUOREAの場合は無料でできて、投資金額も 1万円 くらいあればできるのでリスクが低いです。
複数の個々人が作ったbotの中から自分で選んで、成績のよかったやつだけ残して放置するスタイルでいいと思います。
期待値は結構たかいと思うのと、自分でbotを作った他人に利益を提供できたら利益の分だけ手数料をもらえるのでかなりwin-winなシステムになっています。
これだけ読んでもわかりにくいと思うのでQUOREA(クオレア)とは 実際に使って理解したメリットとデメリットを読むとほぼリスク無しでbotを動かせることがわかりますよ。
サイトリンクも貼っておきます。QUOREAの公式サイトはこちら
多すぎて悩む
と3つも別に紹介してましたけど普通に悩みますよね笑
冷静に考えるとインデックス投資にはちょっとマニアックすぎるし、海外でしか購入できないのでお勧めできません。
国内でも良質なインデックス投資があればいいんですけどね。残念ですが海外のみの取り扱いなので上級者向けです。
そしてビットコイン貸付もちょっと微妙ではあります。5%の年利を得るためには 10BTC が必要だからです。( 4% なら 5BTC の貸付が必要)
なので資産に余裕があればbitbankでビットコイン貸付、少額から小さなリスクで手をつけるのなら自動売買botを選ぶと良いと思います。
クラウドマイニングと違ってどちらも資金を回収したい時に資金を回収できますよ。
bitbankの場合は少し損するペナルティがありますけどクラウドマイニングよりもリスクは低いです。
個人マイナーはオワコン
これは、クラウドマイニングだけでなく普通に機材を買って国内でマイニングする人も含まれています。
もともとのビットコインの設計思想としては誰でも世界中の人がマイニングに参加できる。ということで、ゲーム理論的にインセンティブがもらえるものでした。
ですが、残念ながら電気代が安い方が有利な戦いになってしまいました。
他の投資方法も増えてきましたし、合理的に考えるほどあえてマイニングで稼ぐメリットがあまりありません。
業者が出てきて、業者の独壇場になってきてしまってますね。
そもそもマイニングのチップを開発している会社がマイニングできるっておかしくないですか?
遊戯王のカードゲームの大会に遊戯王のカードを作っている人が現れて、自分に有利なカード作ってきたらセコイですよね。
ミニ四駆の大会で、パーツを作っている会社がミニ四駆のパーツを作って大会に出場していたらセコイですよね。
要するに「ツルハシ」を作っている会社が最強に決まっているということですね。
ライトコインがそれに対抗して別の暗号化形式でマイニングできるようにして市民がマイニングできるようにと設計してくれていました。
それでも世界でマイニングのチップを開発している会社が一強になってしまいました。
リスクを抑えてできることから手をつけよう
ここまで結構、否定的なことを言いましたが、あくまで私がこの記事をつくっているタイミングが悪いだけです。
これを読んでいるタイミングでリスクを計算すると半年とか1年足らずに回収できる目処があればチャレンジしてみると良いと思います。
あくまで、草コイン買った方が儲かる確率たかそう位のレベルならあえてやる意味はないと言いたいです。
そして、うまく勝算を導くことができないのであれば他のリスクが低くてできることから手をつける方が賢くないでしょうか。
クラウドマイニングのリスク まとめ

ここまででクラウドマイニングのリスクについてまとめました。
❷. 信頼を会社に委ねている
❸. 最初からマイナスの戦いの不利
❹. 機会損失のリスク
この4つのリスクポイントを知った上で将来の計算難易度とハッシュパワーの相対的な劣化を予測します。
それを踏まえた上でコストパフォーマンスの高い業者からクラウドマイニングのハッシュレートを買いましょう。
なんだか面倒くさそうだな、と思った人で資産に余裕がある人はビットバンク(bitbank)貸付のデメリットやリスク 仮想通貨レンディング を読んでみてください。
1万円からでも始めてみたい、という人はQUOREA(クオレア)とは 実際に使って理解したメリットとデメリットを見てミニ四駆を作る感覚で良質なbotをつくってみてください。
使いたいです笑
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