
私もかれこれ10回以上はタイへ訪れていますが、タイランドのATMは手数料がやけに高いし、長期滞在するのであれば現地の口座のお金を引き出して使いたいものです。
しかし物理的に、日本とタイは比較的に近いとはいえ、国際送金となると手数料は結構しますよね。

格安の国際サービスであるTransferWiseを中継しても10万円に対して1000円で少し必要で、1%程度が手数料になっています。(100万円なら9000円)
もう少し安く済む方法はないのかな〜というところですよね。
タイトルでも書いてあるように仮想通貨を利用することでさらに格安で送金することも可能になっています。
この記事を読めば、どのような手順を通して仮想通貨を通じて国際送金ができるようになるのかわかるようになります。
この記事の信憑性
ビットコインバーゲンではこれまで、私一人で300記事に渡り仮想通貨に関わる全般的な記事を書いてきました。
仮想通貨の基本知識からサイバーセキュリティにまつわる話、テクニカル分析に至るまで仮想通貨(ブロックチェーン)に関わる知見の幅広さについては問題ないかと思います。
好きなタイ料理はカオソーイ一択です。
草猫店長の目次ノート
仮想通貨を海外送金に扱う3つのメリット
まず、仮想通貨をわざわざ扱う必然性について説明します。
❶. 安い
❷. 早い
❸. うまい
牛丼チェーン店を思い浮かべた方もいると思いますが、海外送金の広い範囲でこの3つを満たしているのが仮想通貨だと思います。
「❶. 安い」というのもいうまでもなく、仮想通貨の場合は一回の送金に必要な金額はすべて同じです。
1000万円だろうが1億円だろうが、一回のトランザクションでもともと定められたマイナー手数料(取引所がつまり予防で上乗せしてる分を含めて)は定額です。
つまりパーセンテージを課しているサービスよりも金額が大きくなるほどお得になるということですね。
TransferWiseも格安ですが送金額に応じてパーセンテージを掛けて手数料にしています。
逆に法定通貨によりますが少額はTransferWiseが安くなるので少額はTransferWiseが無難です。
「❷. 早い」について、取引所や初めて送金するアドレスかどうかなどで扱われ方が取引所側でかわりますが理論上は1日で送金が完了します。
バブルのタイミングは遅延するのでそうした時は素直にTransferWiseなどを扱うべきです。
「❸. うまい」というのは、仮想通貨を扱うハードルを自分で下げておくと今後のお金のやり取りが簡単になります。
例えば海外でゆるく仕事を請け負いチップとして報酬金をもらうような場合に良いです。
「ビットコインでちょうだい」「モナコインでちょうだい」といえば口座番号や氏名など必要もなくアドレスだけ載っけておけばサクッとお金を投げることができます。
お金を移動させるハードルが下がります。
今後、仮想通貨が絡まるユースケースは増加していくと思うので今のうちに波に乗っておくと美味しい思いをみんなより先取りできます。
仮想通貨を支払うためのツールが登場した時に、キャンペーンか何かあるかと思いますので得できる可能性は高まりますね。
取引所が必要なシンプルな理由

手順を解説する前に「 そもそもなんで取引所が必要なの? 」
というところから解説します。
これは単純で、法定通貨に換金してくれるところが取引所しかないからです。いうまでもないかもしれませんが、取引所とは仮想通貨を売買するところです。
より具体的にいえば、上の画像の「⑤現地通貨に換えて引き下ろし」を行うには現地通貨を扱っている取引所がマストです。
ただし、アメリカのXAPOなどの仮想通貨を保管することに特化した例外的なサービスでも法定通貨に換えられたりします。
ですが最初からニッチな方法で試すのはどうかなと思います。
スタンダードに「日本取引所」「海外取引所」の両方をつくりましょう。
必要手順:日本からタイへ送金するための手順
ではそんな仮想通貨を扱うためにはどうすれば良いでしょうか。
❷. タイバーツを取り扱って引き降ろすことができる仮想通貨取引所のアカウント作成
❸. タイ銀行口座を取引所に登録して入金する
❹. 日本の取引所の方でBCH(ビットコインキャッシュ)を購入
❻. ビットコインを送金
❼. 取引所内でビットコインをタイバーツに換金するために売ってから出金する
❶. 日本の仮想通貨取引所のアカウント作成
まずは国内の送金に適した取引所を開設しましょう。結論としてはbitbankとGMOコインがおすすめです。
理由もしっかりあります。
bitbankは送金スピードや銘柄数、手数料の低さで優れています。
GMOコインは初心者の扱いやすさに加えて、ビットコインの送金手数料が無料です。
マイナーな法廷通貨(国のお金)でもビットコインには対応している取引所が世界で多いためです。
ちなみに、ビットコインの送金手数料は時期によって異なりますがここ1年だと500〜1000円くらいが目安です。
どちらか1つか、2つ登録してるとモアベターです。
どちらか一方でも事足りますが、ハッキングや時期によって送金できなくなったりすることもあります。(ハードフォークなどのタイミングで起こります。参考:ハードフォークとは何かはこちら)
他にもLiquid by QUOINEと呼ばれる取引所もなかなか便利です。
取引高も世界トップクラスですし、送金手数料は有料の中では業界で最低クラスです。
ただし、Liquid by QUOINEはセキュリティ(ICORating調査で国内一位)に特化しているため面倒な操作が多かったり、入出金に時間がかかることがあります。
初心者にとってはとっつきにくいです。
なので国際送金の目的としては良い選択肢とは思えません。
あと、サポートも返事がくるのに時間がよくかかります。11月頃、サイト運営者としての連絡をとったのですが返事、検討まちを繰り返されて、催促もして1ヶ月待った挙句に何も返ってきませんでした笑
総合的には素晴らしいのにこうしたところでポイント下げるのもったいない取引所ですね。
ですので、初心者さんであれば、GMOコインが一番無難で、銘柄数も多い方が良いならbitbank、の選び方が良いと思います。
bitbankの登録方法がわからないよ、という人は「bitbankの登録手順」のページで図解してます。
操作が不安な初心者の人はGMOコインが間違いないです。「GMOの登録手順」も貼っておきます。
❷. タイバーツを取り扱って引き降ろすことができる仮想通貨取引所のアカウント作成
タイのおすすめ取引所はBX.in.thと呼ばれる取引所です。
ここは手数料が安く、取り扱い銘柄も豊富です。そしてタイで取引所はどこ、と言われた場合に最初に上がってくる取引所です。
他に世界的に展開しているCoinMamaなどもありますが、売買手数料に1パーセントも生じます。
他の取引所も1%近く取られて、TransferWiseとだいたい同じくらいになってしまいます。
BX.in.thは売買手数料が 0.25% で 0.1% なので 合計で 0.35% ですみます。別に70円ほど必要です。
(日本の取引所側ならbitbankは指値注文で-0.05%、GMOコインは指値注文で0%です。)

引き下ろし手数料。
TransferWiseの場合は合計1%程度です。
仮想通貨の場合は 0.35%ちょっとと送金手数料がGMOコインを使えば送金手数料は無料ですみます。
100万円なら大体、1万円と3500円の差ですね。
特に理由がなければBX.in.thに登録しておきましょう。
この取引所を前提に解説を進めていきます。
BX.in.th登録手順
①名前やメールアドレスなどを入力
②メールが届き、メールに記載のパスワードでログイン
③動物を選択して登録完了
登録画面で入力

メールアドレスのパスワードを確認してログイン

好きな動物を選んですすめばOK

❸. タイ銀行口座を取引所に登録して入金する
タイの口座を登録しておかなければ当然、引き下ろしはできません。
画像の通り「Withdraw」のページへ移動します。

すると、所定の項目を埋めていくページが現れるので埋めていって、銀行口座を連携できるようにしましょう。


タイの大手バンクは大体OK
バンコク銀行、サイアム銀行、カシコン銀行などなど、街中のATMで見かける銀行口座には大抵対応しています。
❹. 日本の取引所の方でBCH(ビットコインキャッシュ)を購入
次にBX.in.thに送金するためのBCHを購入してみましょう。(GMOコインに口座がある人はビットコインは送金手数料が無料です)
BCH(ビットコインキャッシュ)を選択するの理由は、
リップルの場合は口座に20XRP必要な取引所があること、
ビットコインの次に取り扱い取引所が多いこと、
手数料が安く、ライトコインよりもさらに安くなりやすいということが理由にあります。
bitbankで説明します。
①. ログインしたら、画面の左上にある青いボタンをクリックします。次にペア一覧が表示されるので「BCC/JPY」を選択します。


②. 「成行」で好きな数量を入力します。「予想」のところに日本円を入力しても良いですし、下の緑のつまみマークを動かすと資産の割合で数量を設定できます。



「指値」で注文するとbitbankの場合は現在は-0.05%(100万円で買えば500円もらえる)なので少額で練習しておくことをオススメします。
これで購入は完了しました。
銀行への入金、bitbankのスマホアプリから購入したい場合はbitbank(ビットバンク)でビットコインキャッシュを購入 | BCHの買い方で使い方を図解説しています。
❺. ビットコインキャッシュを送金
次はビットコインキャッシュを送金させます。
送金は取引所の送金(出金)の画面でビットコインキャッシュ(GMOコインならビットコイン)を選択して、BX.in.thのビットコインキャッシュのアドレスを指定して送るだけです。
手順としては以下の通りです。
①BX.in.thでビットコインキャッシュの受取用アドレスをゲット
②bitbankのビットコインキャッシュの送金(出金)画面でBX.in.thの受取用アドレス入力
これだけですね。
①BX.in.thでビットコインキャッシュの受取用アドレスをゲット
BX.in.thでビットコインキャッシュのアドレスを取得するのは簡単です。
アドレスは「My Funds」の項目からビットコインキャッシュの「Deposit」を選択したら確認できます。

②bitbankのビットコインキャッシュの送金(出金)画面でBX.in.thの受取用アドレス入力
BX.in.thのアドレスを取得できたら、今度はbitbankの方から先ほどのアドレスを入力して送金を完了させます。
混雑時でなかったり、取引所側でチェックが厳しくない状態であれば、だいたい3時間もあれば到着するかと思います。
(ブロックチェーン上で6回ブロック生成後の60分くらいが目安ですが、取引所側のチェックする時間もあります。)
❻. ビットコインキャッシュをタイバーツに換金して出金する
BX.th.inでビットコインキャッシュの着金を確認できれば、次にタイバーツに換金します。
換金するといっても、保有しているビットコインキャッシュをBCH/THBのタイバーツの取引画面で売れば良いだけです。
売ったらあとは、「My Funds」の「Withdrawal」の画面に移動して、タイバーツの行の「Withdarawal」をさらに選択すれば引き下ろしの画面に移行できます。
仮想通貨を取り扱うデメリット
- 値幅の変動が激しい
- 送金ミスに対する救済措置はほぼない
- 取引所の間で価格が異なることがある
まず値幅の変動が激しいです。送金中の数時間は決済することはできませんので急変動がくれば数パーセントの損失を被る可能性があります。
次に、送金ミスですね。初心者によくありがちなのが送金ミスです。
送金ミスをすると、銀行のようにブロックチェーン上に係員がいるわけではありませんので資産が永遠に消え去ってしまいます。
最後に取引所の間で価格が異なるところです。大きな金額になると無視はできない価格差になり得ます。
逆手に取れば利益になることもある
逆に仮想通貨のデメリットを生かしてプラスにすることも可能ですよ。
取引所間で価格が異なるので日本が安く、海外が高いような逆に得をするタイミングで利用すれば良いです。
タイミングによっては送金手数料くらいはペイできる可能性もあります。
送金ミスに関しては最初の口座へ送る際に一度は少額でテストを必ず行うクセをつけておけば良いです。
値幅の変動に関して不安であればなんども利用するのであればリップルのような1時間以内で送金できる仮想通貨を利用すれば良いです。
ただし、リップルはアカウントに20XRP必要となる場合があるので選択から外していました。
仮想通貨での送金に慣れてくれば簡単にしかもすごい速さで海外送金をすませることができます。
緊急に現地通貨が欲しくなった際の救済措置にもなり得ますので必要な時にいつでもできるようになっているに越したことはないのではないでしょうか。
bitbankについて評判を知りたいのであれば、bitbank(ビットバンク)の評判 「良いvs悪い」口コミを集めて見たを読んでみてください。
GMOコインについては【 GMOコインの評判 】闇の口コミを集めて見た。GMOコインの痛いとこを探るで悪い所もちゃんと晒しています。
日本からタイへ海外送金 まとめ

国際送金はまだまだ高いです。理由としては国と国の間の関係によって仲介する銀行が変わったり、政治が関わってくることも要素としてあります。
そのため、そうしためんどくさい壁を取り払ってくれるのが仮想通貨です。
今の所、仮想通貨で銀行業を営んでも商売になりませんので取引所がメインとなっていますが、将来的には国際送金に特化したサービスも普及するのではないでしょうか。
また、この記事を読んだ限りで取引所を経由して国際送金に魅力を感じなかった人も、ビットコインATMであれば使ってみようと思うのではないでしょうか。
アメリカも不景気なので世界経済が一度、凋落することもあり得ます。この際に資産逃避の技を一つ覚えるつもりで初めて見るのはどうでしょうか。
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