仮想通貨につきものの半減期ですが、果たして本当に価格が「 仮想通貨の半減期で上がるのか 」知りたくありませんか?
今回は半減期のチャートをまとめて、本当に半減期になると価格は上がるのかチャートのデータで解説をしてみる記事にしました。
この記事を読めば、来る次の半減期での投資の立ち回り方がわかるようになり、仮想通貨の相場でもっと勝てる可能性が高まるようになります。
解説してきます。
草猫店長の目次ノート

半減期と価格についての一般論
最初に結論から
今回取り上げた、ビットコインやライトコインなどの半減期の結果をのせました。
半減期前 | 半減期後 | |
---|---|---|
ビットコイン 2012年 | ↑微妙に上昇(もともと上向き) | ↓直後は微下げ ↑3ヶ月で3倍上昇 ↑その後15倍上昇(ギリシャ危機) |
ビットコイン 2016年 | ↑一時的に1.7倍 ↑当日1.3倍の上昇 | ↑直後は微増し →低迷してから3ヶ月横ばい ↑半年後の年末には1.8倍 |
ライトコイン 2015年 | やや下げ(ほぼ横ばい) | →ほぼ横ばい ↑1年半後に一気に伸びている |
OKcash 2017年 | ↓当日までに2週間ほどで下落率4割 | ↑当日から1月で2倍 |
モナコイン 2017年 | ↓当日までの2週間ほどで価格が半減 | ↑当日から1週間ほどで1.4倍 →3ヶ月間 ほぼ横ばいして ↑3ヶ月後に年末の急上昇 |
以下、画像付きで詳細を解説しています。
そもそも半減期とは
ご存知だと思いますが、半減期とはマイニング報酬として得られる仮想通貨の量が半分になるタイミングのことです。
ビットコインを例にしたいと思います。
ビットコインは金を模倣して作られました。
「金」は地球上で採掘できる量が決まっている稀少性のあるところ、分割しても価値を失わないところ、採掘するためには労力が必要なところが「金」との共通点です。
このように装飾品として身につけられる点以外は「金」と似ているため「デジタルゴールド」と呼ばれています。
そのため、銀行のように都合の良いタイミングお札を量産したりはできません。
半減期と需要、供給
銀行は都合の良いタイミングでお札を印刷できます。ビットコインにはそれができません。
言い換えると、供給量が限定されて稀少生がますます増していくということです。
これは継続的な価値の向上につながります。
金は紙幣と違い 6000年以上 の期間でしかも世界中で価値をもつものとして保存されたり、モノの売買に利用されてきました。
そして少しずつ価値を高め続けて行っています。
ビットコインも同様に設計として価格は上がり続けていくように作られています。
とはいえ、仮想通貨は今となっては 1500種類以上 を優に超えて増えました。
もはや、半減期が価格に影響を与えられると言えるのでしょうか。
マイニングする人にとっては損なのか
これは価格によるかと思います。
半減期によって、価格が 2倍 になれば結局、同じ価値を採掘できたと言えます。
アップする価格によってお得か損するかどうかは決まるのではないでしょうか。
とはいえ、そう簡単に 2倍 になるとは思えませんのでどちらかといえばマイナーにとっては嫌なイベントになりそうですね。
実際にライトコインが半減期に突入した後に、ハッシュレート(マイニングの全体的なパワー)は 半減期前と半減期後とでは 7% しか下がらなかったそうです。
ビットコインの半減期のソースコード
このソースは、210000ブロック毎にビットコインのマイニング報酬が半減することを意味しています。
210000ブロック は 約4年 ということになります。
ビットコインの半減期の価格推移チャート

まずは「デジタルゴールド」であり仮想通貨の王者でもあるビットコインの価格推移チャートを眺めてみたいと思います。
2012年 11/26 半減期 前 〜高騰してる?〜

2012年の半減期前はもともと上昇トレンドだったように思います。
11月 26日 手前はやや急な上がり方をしていますがこれは半減期の影響を考えても良いのかは微妙です。
2012年 11/26 半減期 後 〜高騰!〜

❶11月26日ポイントから約3ヶ月後の❷2月25日に 1030円 → 3147円 の 約3倍 に価格が高騰しています。
❶11月26日ポイント約4ヶ月と1週間後の❸4月1日に 1030円 → 15356円 の 約15倍 に価格が高騰しています。

そして❸の 4月1日→7月1日 かけて 価格は 7557円 の 半分 に価格を調整しました。
❸の 4月1日 → 2013年 10月14日 の 約1年半後 にようやく最高値 17576円 が更新されました。
他のファンダメンタルの要素としてはギリシャ危機があげられます。2013年 3月頃にギリシャ危機で資産の逃避先としてビットコインがあげられていました。
相乗効果だったのかもしれませんし単純にギリシャ危機の影響が強かったのかもしれません。
とはいえ、❶11月26日 → ❷2月25日 あたりまではギリシャ危機が表沙汰になっていなかった時期で 3倍になっているので半減期も十分に材料になっているのではないかと思います。
2016年 7/4 半減期 前 〜高騰〜

5月16日と7月4日のハードフォークの約2ヶ月前に価格が高騰しています。
❶の地点から❷の6月13日の1ヶ月間に価格が 1.7倍 になりました。
結局❸の7月4日の半減期の頃には 1.3倍 とやや高騰しました。
いろいろな要素もあると思いますが、「噂で買って事実で売る」の動きに近いかもしれません。
リブランディングで「噂で買って事実で売る」の場合はだいたい1週間前までは価格が高騰していますが、半減期の場合が兆候が早いのでしょうか。
2016年 7/4 半減期 後 〜下落からの高騰〜

半減期を迎えた 7月4日の直後はびみょうに価格は上がりましたが、結局3ヶ月後の❹10月10日までは価格が低迷していました。
実は8月1日に香港のbitfinexがビットコインの数十億円の大きなハッキング事件が起こっていました。
ハッキングが価格の影響を与えた一つの原因だったのかもしれません。
半減期からの約半年後 12月26日 には 約1.8倍 の価格が高騰しました。
次のビットコインの半減期の予定
次のビットコインの半減期は 2020年頃 になる見込みです。
ブロック生成時間は 10分間 で 21万 ブロック後でとプログラミングされていますが、
ブロックの生成時間はあくまでも ” 平均 10分間 ” なので、4年間というのも目安になります。
次はライトコインを見てましょう。
ライトコインの半減期の価格推移チャート

ビットコインが「デジタルゴールド」であればライトコインは「デジタルシルバー」です。
ビットコインをつくったサトシナカモトを尊敬しているチャーリー・リーがビットコインとは争わない形の仮想通貨としてマイクロペイメントに特化したライトコインを発行しました。
一部の事業者マイナーばかりがビットコインをマイニングできている中、マイニングの計算方法をビットコインと違うものにすることで誰でもマイニングをできるようにすることで人気になっていきました。
2015年 8/25 半減期 前後 〜ほぼ変わらず〜

半減期前はじゃっかん下がっています。
半減期後は横ばいが続いています。

結局どこからライトコインの価格が跳ね上がったのか確認してみたところ、 2017年 3月29日 からでした。
この頃までビットコイン一強の時代だったので価格が上がらなかったのかもしれません。
次のライトコインの半減期の予定
次のライトコインの半減期は 2019年 8月あたりになるようです。
今となってはライトコインも時価総額が非常に大きくなりました。
また、一見地味に思えますが、実はライトコインはライトニングネットワークを最初に実装する史上初の仮想通貨になる可能性もあり目を離せない仮想通貨です。
ライトコインの将来性についてはこちらの記事を読んでみてください。
OKcashの半減期の価格推移チャート

OKcashとはPoSで送金に特化した仮想通貨です。
草コインですね。
2012年 1/12 半減期 前後 〜落ちて上がる〜

2017年の初頭に半減期が訪れているのでなかなか良いタイミングだと思います。
日本時間で1月13日が半減期です。(UTC -5:00 時間では半減期は1月12日)
ですが価格はどうも下がっているようです。
❶1月1日は 0.8円 です。 ❷半減期 1月12日 は 0.5円 です。4割程度の下落率ですね。
ですが半減期から1か月後の❸ 2月12日頃 は 1円台 にまで高騰しました。
時間差でした。
モナコインの半減期の価格推移チャート

続いてはみんな大好きモナコイン(MONA)の登場です。
モナコインとはオタクカルチャー経済圏の代表コインです。
モナコインの初期から見ている人は投機としてではなくネタとして遊びながらモナコインを使っていきました。
今となってはコミケや秋葉原のショップの決済方法として取り入れられています。
ネタにしてはスペックが高くて、送金手数料はリップルよりも安く送金スピードもとても早いため国内取引所の中でも取り扱いが特徴です。
2013年12月末にリリース。2017年7月16日 に半減期を迎えました。
2017年 7/16 半減期 前 〜半分落ちる〜


❶7月1日 → ❷半減期 7月16日 で 約半減 してしまいました。
2017年 7/16 半減期 後 〜ちょこっと上がる〜

半減期 7月13日 → 7月23日 で 約1.4倍 と微増しになりました。

しかしその後は50円を下回る期間が長続きします。
3か月後の 2017年 10月 というバブル的な盛り上がりになり始めた時期に 90円台 に到達し、一気に跳ねました。
次のモナコインの半減期の予定
実はモナコインは平均で 3年に一度のペースで半減期を向かえるように設計されているようです。
ですので次のモナコインの半減期の予定は 2020年 7月付近 になる予定です。
今年、半減期の予定の仮想通貨は何がある?
ここで、2つの仮想通貨だけ、今年の半減期を予定しているので紹介してみます。
Lisk

2018年 11月頃 に半減期を予定されています
Liskは世界でもっとも使われているプログラミング言語のJavascriptでスマートコントラクトを実装できる仮想通貨です。
DPoS(デリゲーテド プルーフオブステーク)と呼ばれる珍しい承認方式をとっていることも特徴的です。
Liskはもっと世界中でスマートコントラクトを実装できる人が増えて欲しいという思いで作られました。
マーケティングにも力を入れており、Googleとも提携の話もされております。
ライトコインが人気になったのもマーケティングに力を入れていたからでした。
Liskについてもっと知りたい人はコチラの記事を読むと理解が深まります。
Vertcoin

2018年 12月頃 に半減期を予定されています
Vertcoinとは、誰でもマイニングができることを目的にした仮想通貨です。
今のマイニング業界は高価なマイニングチップ(非常に高価な)を使ってマイニングしています。
専用チップの名前はASICです。
ASICではないチップでもマイニングをできるようにしよう。というのが目的の仮想通貨になります。
今は時価総額100位台 となっており伸びしろに関しては強い仮想通貨になっています。
誰でもマイニングできるようにしたことで時価総額 TOP 10入りした仮想通貨があります。
それはこの記事でも紹介したライトコインです。
そんなライトコインも今となってはASCIチップでマイニングできるようになってしまいました。
その中でこの仮想通貨は面白い立ち位置にあります。
仮想通貨の半減期で上がるのか 〜結論〜
ここまでの価格の変化をまとめてみたいと思います。
半減期前 | 半減期後 | |
---|---|---|
ビットコイン 2012年 | ↑微妙に上昇(もともと上向き) | ↓直後は微下げ ↑3ヶ月で3倍上昇 ↑その後15倍上昇(ギリシャ危機) |
ビットコイン 2016年 | ↑一時的に1.7倍 ↑当日1.3倍の上昇 | ↑直後は微増し →低迷してから3ヶ月横ばい ↑半年後の年末には1.8倍 |
ライトコイン 2015年 | やや下げ(ほぼ横ばい) | →ほぼ横ばい ↑1年半後に一気に伸びている |
OKcash 2017年 | ↓当日までに2週間ほどで下落率4割 | ↑当日から1月で2倍 |
モナコイン 2017年 | ↓当日までの2週間ほどで価格が半減 | ↑当日から1週間ほどで1.4倍 →3ヶ月間 ほぼ横ばいして ↑3ヶ月後に年末の急上昇 |
全体的に、半減期の前はあまり読めない動きをしている印象があります。
半減期の後はどれも伸びています。
とは言ってもライトコインやモナコインの年末前の急上昇は半減期とは関係なさそうです。
確かに価格の大きな変化は起きていますがすごく大きな要素ということではない印象はあります。
表には書いていませんが、半減期の2週間前くらいに、上がる傾向もあるようです。
それから半減期当日に向かって価格が少し下落→長期間のあとで価格が上昇
このようなシナリオが多めです。
ということは半減期の2週間よりも前に仕込んで見るというのも良いかと思います。
設計思想で変わる可能性
OKcashのような権利型の報酬システムであるPoSの場合は「ゴールド」のような設計思想はおそらくないはずです。
ビットコインの「デジタルゴールド」、ライトコインの「デジタルシルバー」のように稀少性や流通量を計算されている通貨であると半減期の本来のメリット(徐々に価格が上昇)が生かされるのではないでしょうか。
すべての仮想通貨に半減期が設定されているわけではない
すべての仮想通貨に半減期はありません。
リップルのように最初から発行済にしている仮想通貨もあります。
イーサリアムベースで発行されたトークンと呼ばれるものも最初に全部、発行しておいてから配るようにしています。
つまり、半減期はなくても仮想通貨って作れるということです。
ですのであえて半減期を設けるということは何かしらの意図があるということですね。
そしてこの記事のタイトルの「 仮想通貨の半減期で上がるのか 」についてですが、
結論としては仮想通貨の半減期でも上がる。
けれども気にし過ぎなくてもよい!
ということになります。
理由としては、半減期の他にもハードフォークやリブランディング、毎年1月に訪れるJanuary Dipなどの要因も価格に影響を与えるイベントがあります。
これ一つだけってことではないですからね。
イベントが半減期とかぶっていたりした場合はそれぞれのニュースを要チェックしましょう。
また、投資法に関しても、半減期やハードフォークのようなイベントを狙う方法も良いかもしれませんが他にもたくさん投資法はあります。
たくさんある投資法については一つの記事にまとめましたので合わせて読んでみてください。
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