どうも。私はこれまでQUOINEXに関連する記事をいくつかつくってきました。
その中でQUOINEXが企んでいるビジョンはとても壮大で、いつ実現するのだろうと楽しみにしていました。
そんな時に、QUOINEXからあるメールが届いていました。

QUONIEXは「Liquid(リキッド)」に生まれ変わります。
なんと、ついにLIQUIDプラットフォームをリリースするという告知がきました。
おそらくこの記事を見つけた人で、同じメールを受け取ったりSNSで回ってきた情報をもう少し知りたいと思って調べてきた人もいるかと思います。
また、QASHが話題に上がっていて詳しく調べていると「Liquid」という言葉がとてもよく使われていて調べにきた人もいると思います。
Liquidといえば、「ワールドブック」ですよね。世界中の流動性をひとつにまとめた売買板のことですね。
LIQUIDプラットフォームはとても壮大なプロジェクトですが、これが実現することで世界中の投資家のお金が集まる可能性が高いです。
「なんでそうなるの?」と疑問に思った人もいるかと思いますのでこれから解説していきたいと思います。
この記事を読むことで、LIQUID(リキッド)プラットフォームが取引所の常識をどう変え、これから盛り上がっていく可能性の高い取引所になるのかが理解できるようになります。
それでは解説していきたいと思います。

LIQUIDプラットフォームは何をやってくれるの?

LIQUIDプラットフォームを一言で説明します。
LIQUIDプラットフォームとは取引所毎にある価格の格差を限りなく 0 に近づけるプラットフォームです。
これだけを見ても良く分からないと思いますのできちんと解説しますね。
取引所毎の格差って何?
「まず取引所毎の格差ってそもそも何?格差なんてあったの」
という人もいるかと思います。
相場に詳しい人であれば知っているかもしれませんが、取引所毎に表示される価格が微妙に違いますよね。
価格の違いは売り買いする人の数の大きさで決まります。
最終的には世界の平均価格に収まっていきます。
日本は仮想通貨で売買する人が多く、取引高も世界トップクラスなのでそこまで意識しないポイントかもしれません。
ですが、仮想通貨があまり普及していない国で、国内の取引所しか使えない人は取引所は売り買いする人が少ないせいで価格にバラツキがでやすい状態で取引しないといけません。

ちょっと分かりにくいと思うので図を作ってみました。
A取引所よりもB取引所の方が売買する人が常に多いです。
そのため「一刻も早く売りたい」人の絶対数も多くなりがちです。
ですのでB取引所では世界の相場の 100円 に近い「 101円 」で売ってくれています。
一方でA取引所は最安値が「 102円 」になっています。
「 102円 」でも比較的にお得かもしれませんが、「 102円 」が売り切れたあとの次の最安値は「 110円 」になっています。
そして人気のないA取引所では常に売り手が出てきません。そうなると「 110円 」で次の人が買うしか方法はありません。
A取引所が海外の仮想通貨の人気のない国だったとします。
そして国の隔たりがあって外貨が流れてこないとすると、そこの国の人たちは 「 110円 」で売買せざるを得ません。
そうした取引所毎の格差の状況をLIQUIDでは 「流動性の格差」 とよんでいます。
「流動性」とは常に取引所に先ほどの画像の「売り」をいれてくれたり、「買い」を入れてくれる人がどの位のペースで次々に現れるのかという意味合いですね。
価格差を 0 に近づけるってどうやるの
LIQUIDプラットフォームは先ほど説明した 「流動性の格差」 を 0 に近づけるために開発されました。
じゃあ一体どうやって価格差を 0 にするの?というところを解説したいと思います。
LIQUIDが価格差を 0 にするために用いた手段は
世界中の取引所の売買データを全部ひっぱってきて一つにまとめあげる
という手法でした。

先ほどの画像で説明すると、A取引所とB取引所のデータをひっぱって特別な計算式で足して割って一つにまとめ上げようという手法です。
これをC取引所、D取引所、E取引所…と世界中のデータをつないで一つに集約した「世界の板」、言い換えると「ワールドブック」をつくろうというのがLiquidプロジェクトです。
実際に「ワールドブック」をLiquidプラットフォームで使えるようになるということですね。
どうでしょうか、興味が少しは湧いてきたのではないでしょうか。
私自身、興味があったので実際に触ってみたいですね。
世界中の銀行と提携する許可をもらっていたQUOINEX

もともと、QUOINEXはグローバルな取引所でした。
国内の取引所としても有名ですが、それよりも海外に力を入れていた取引所です。
事務所に関してももともとシンガポールにあり、社長自身がソフトバンクの海外部隊だったこともあり最初から国際市場を狙っています。
証拠と言いますか、国内で一番の円建てでない海外通貨をベースに仮想通貨を買うことができる取引所です。
BitPointなども一部の海外通貨建てで購入できますがほんの一部です。
海外通貨建てで販売するためには現地の銀行などと提携しなくてはなりません。
❶ 円(JPY)
❷ ドル(USD)、オーストラリアドル( AUD )、香港ドル( HKD )、シンガポールドル( SGD )
❸ 中国人民元( CNY )
❹ ユーロ( EUR )
❺ フィリピンペソ( PHP )、インドルピー( INR )、インドネシアルピア( IDR )
このように、使える海外通貨の種類が多いです。
とはいえ日本人でなかなかインドルピー建てで買う人はあまりいませんの実際は取引高がとても小さいです。
ただ、Liquidプラットフォームでインドのデータや、フィリピンのデータも取り入れたら「流動性の格差」のないものとして売買できる可能性があります。
Liquidプラットフォームが実現するとプロの投資家が集まる?

冒頭でも説明しましたが、Liquidプラットフォームが実現するとプロの投資家が集まるとはどういうことでしょうか。
プロの投資家というのはトレーダーのことです。
大物トレーダーほど相場に正確な数値を求めています。
それは当然のことで、相場に狂いが生じるほど利益が出たとしても「自分の実力によるトレードなのか」がうやむやになってしまいます。
また、ちょっとした価格差が大きな損益を生むので可能な限り正確な相場を求めています。
正確な相場とは何かといえば少しくどいかもしれませんが 「流動性の格差」が 0 の相場のことですね。
現状では bitFlyer が世界一位の取引高を記録しているので多くの大物トレーダーは bitFlyer の取引高を参考にします。
チャートは別のものを利用して、実際の売買は bitFlyer を使って行うということですね。
具体例としてはKAZMAXさんなどが有名です。
KAZMAXさんのまとめについてはコチラの記事が詳しいです。
KAZMAXさんとQUOINEXの柏森さんは同一イベントに登壇したりしていてつながりがあります。
現状では bitFlyer が一位ですが、Liquidプラットフォームがうまく回れば bitFlyer よりも正確な価格でトレーダーが売買を行えるようになります。
もちろん、実際の使い勝手の部分なども見られると思いますが、トレーダーが「使うに値できる取引所だ」とうまく認められれば大きな投資家のマネーがLiquidプラットフォームに入ってくると思います。
その場合は、 QUOINEXが発行したQASHの相場も上がるのではないでしょうか。
QUOINEXはどうなる
現在の国内取引所で回っているQUOINEXはどうなるのかといえば、Liquidプラットフォームとして生まれ変わるそうです。
また、中国向けのQRYPTOSと呼ばれる取引所もLiquidの一つにまとまるそうです。
Liquidとワールドブックの違い

ここでLiquidプロジェクトとワールドブックで混同する人も多いと思うので解説したいと思います。
「Liqduiプロジェクト」は「流動性の格差」を 0 にするために行うことすべてのことですね。
「ワールドブック」は手段のことで、「世界中のデータをつなぎ合わせた売買板そのもの」のことを言います。
LIQUIDプロジェクトの中身
- ワールドブック
- 世界の通貨換算の機能(クロス通貨換算エンジン)
- 外部マッチング機能
以上の3つの機能になっています。
もう少し詳しくいえば、
①. ワールドブックは最終的に世界の取引所のデータをひっぱって出来た売買するための板
②. 世界の通貨換算の機能はビットコインならドル建でも円建でもペソ建でも一つに集約できるように自動換算してくれる機能
③. 世界の取引所からLiquidに連携するために必要な機能全般
となっています。
QUOINE社が発行したQASHの価値

QUOINE社は取引所でありながらICOを行った会社の一つです。
日本初は Zaif の COMSA でした。2番目は QUOINE社 の QASH でした。
資金調達学が 120億円 相当 でしたので国内であればトップクラスの資金調達額です。
しかもすぐに売り切れてしまう人気ぶりであったため期待値は高めでした。
ICOのほとんどは失敗に終わりますが取引所が仕掛けたICOだけあり、「信頼を背負った」状態なだけあって開発もきちんと進められています。
とはいえ、イーサリアムベース( ERC20 )の仮想通貨トークンとして発行されたQASHですが今のところ特別な機能はついていません。
ほとんど資金調達の目的で集められました。
機能はないのですが、Liquidプロジェクトの進行するほど、価格は上昇していくと思われます。
またQASHは現段階ではただのトークンですが、QUOINE社の今後の計画としては独自のブロックチェーンを開発しているそうです。
そのため、QASH専用の機能の入ったブロックチェーンでワールドブックのDEX(分散型取引所)なども開発していくかもしれません。(くわしい詳細はわかりませんでした。)
QASHについては下の記事に将来性を含めて記載しています。きになる人は読んでみてください。
また、Liquidプラットフォームに伴ってQASHの購入を検討している人は下の記事にQASHの購入手順を図解しているので参考にしてみてください。
QUOINEXに登録しておけば自動的にLiquidを使えるようになる

QASHを早期の頃から(2017年11月頃から)見ていた人にとってはいよいよプロダクトが動き出すのかという気持ちになっているかと思います。
この記事を見ている段階ですでにLiquidがリリースされているかもしれません。
この執筆時はリリース待ちの段階になっています。
早くLiquidを扱いたい人もいるかと思いますが先行で扱うことも出来ます。
その方法は事前にQUOINEXに登録するだけです。
自動でQUOINEXからLiquidプラットフォームは移行するので事前に登録しておけば問題ありません。
QUOINEXはセキュリティファーストで有名な取引所

QUOINEXはもともとセキュリティファーストの取引所として有名でした。
そのため、他の取引所よりも出入金に時間がかかったり、ログインに毎回、2度手間な作業が必要だったりとすこし不便でした。
顧客 < セキュリティ
の姿勢で貫いているので比較的に優れているという安全性は保証できます。
bitbankとはまた違う 100%のコールドウォレットシステムを採用していて、こちらは企業機密なシステムを使って実現しているようです。
操作に慣れが必要なのがネック

LIQUIDではどのような操作性になるのかわかりませんが、QUOINEX及びその関連アプリなどはクセのある操作性でした。
慣れると早いタイプの操作性で、直感操作ではありませんでした。
そのため、初心者にすすめにくく惜しいなあと思っていました。
今までの延長線上であればLiquidも少しクセがあるかもしれませんね。
その場合はまた解説記事でも入れておきたいと思います。
先行者登録しておくことをオススメする
早く使いたい人は先に登録しておくことが無難だと思います。
多分ないとは思うのですが、もともとグローバルな会社なだけあって世界中からたくさんの人が登録して本人確認作業を完了するまでに時間がかかってしまうかもしれません。
一応、念のために早めの登録が良いと思います。
Liquidプラットフォームとは まとめ

ここまででLiquidプラットフォームについてまとめました。
最初にホワイトペーパーを読んだ時は、これが実現すれば人が管理する取引所はLiquidだけでよくなるんじゃないか?
とも少し考えるものでした。
ですが実際に実現するところまでついに来てしまったので楽しみです。
私が想像しているものとどんな感じになるのかも楽しみです。
そもそもQUOINE社が今まで運営してきたQUOINEXってなんだよ。と思った人は下の記事に詳しく書いているので参考にしてみてください。
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