FTXが破産しました。FTXのトークンであるFTTが暴落し、顧客の資産を杜撰に管理していたことにより運営できなくなっての破産。
BinanceのCEOのCZが崩壊を焚き付けたという声もありましたがいずれにしても顧客の資産を溶かしてしまっていたこと、仮想通貨の相場はある一定のサイクルで冬が訪れることを踏めるといずれ破産していたことでしょう。
FTXは古参のトレーダーからNFT、BCG(ブロックチェーンゲーム)まで幅広いユーザーを抱えていましたしTwitterでウォッチングをしていた私自身もCEXでトレードするならFTXは外せない印象でした。
それだけに衝撃は大きかったですし、ユーザーにとってはビットコインが暴落で価格が低下しているタイミングだったこともあり本格的に相場の冬の訪れを感じさせるような大きな出来事にも映ったかもしれません。
クリーンな印象をもっていたFTXの崩壊でCEXへ広がる懸念
本来、防げたはずであろうFTXの破産ですが日本人ユーザーにとってこれまでFTXは比較的にCEX(中央集権方の取引所)の中でもクリーンなイメージであったこと、柔軟な取引所であったこともあり多くのユーザーが利用していましたし、ものの数日で出金不可能になるなどとは思いもよらなかったことでしょう。
それだけにCEXに対する不信感は一気に拡大したように思います。
Binanceも危うい?
BinanceはCEXのトップ企業です。ユーザーによっては今後、Binanceが他の弱っている取引所を買収していき一強になることを予想しています。
しかし大手取引所の一つであったFTXの崩壊は今後の金融規制のお題になる出来事でしたから、最も目立っているBinanceが金融庁などの標的にされることは想像にし難くありません。
では、ユーザーは一体どこに資産を預ければ良いのでしょうか。
考えられる避難先とそのメリットとデメリット
・国内CEX
・保管専用ブラウザウォレット
・コールドウォレット(紙 or ハードウェア or 記憶)
・専用アプリウォレット
概ね上記4つは最初に考慮すべき避難先になります。他に機関投資家向けの預け入れサービスや安全な海外CEXもあるかもしれませんが情報の多さやお手軽さを踏まえました。
国内CEX
長期保有△、安全性○、手軽さ◎、コストパフォーマンス×
日本の国内CEXは金融庁より厳しく監視されています。したがって取引所が破綻して逃げると言ったこと心配は少なく管理状況なども監視されています。
規制が厳しいゆえに利益を出しにくく倒産する可能性はありますが短期的にはそのリスクは小さいでしょう。
そのためFTX破産後の状況が落ち着くまで国内CEXに預けておくことはありです。
ただし国内は手数料が高くなりやすいためコストパフォーマンスは悪いでしょう。
保管専用ブラウザウォレット
長期保有○、安全性?、手軽さ◎、コストパフォーマンス○
保管専用ブラウザウォレットというジャンルは造語ですので悪しからず。これは保管に特化したブラウザウォレットを別途作成してそこに預けておくという意味です。
ブラウザウォレット、ここではメタマスクと近似ウォレットを前提に述べます。ブラウザウォレットはよくハッキングされやすいので注意と言われています。これは連携するサイトと利用するアプリケーションが多くなればなるほどリスクは高まっていきます。
なぜなら連携するアプリケーションのスマートコントラクトのルールに不備や不正、脆弱性が発生している場合が多々あるためです。
「ではなぜこれが逃避先に良いんだ」
というと、連携するアプリケーションの多さがリスクと比例しているためです。つまり何も連携していないブラウザウォレットは概ね低リスクです。安全性は○です。
またこれまで大勢に利用されているブラウザウォレット、特にメタマスクはメタマスクアプリ自体の不正によってハッキングや不具合はほとんどありません。
それだけ改善が多くなされ安全性が高いということの証明になっています。
トレードに関してもDeFiやDEXを利用することで行えます。CEXほど流動性は高くないため手数料は高くなることもあります。
※ただし、資産を預けているブロックチェーン自体に問題があると資産を毀損する可能性はあります。無名だったり歴史の短いブロックチェーンは利用しないようにしましょう。安全性を総合評価で?にしている所以です。
コールドウォレット(紙 or ハードウェア or 記憶)
長期保有◎、安全性◎、手軽さ×、コストパフォーマンス△
これは合言葉と呼ばれる誰にも知られてはいけない秘密鍵を現実世界の中だけで管理する手法です。
紙だと無料で作れますが毀損しやすいです。専用ハードウェアは高いです。記憶を頼りにするのは何かのきっかけで記憶喪失するリスクがあります。
またトレードをしたい時にすぐに引き出せないもどかしさもあります。手軽さは最低でしょう。
海外CEXの代替という意味では微妙です。
専用アプリウォレット
長期保有?、安全性?、手軽さ◎、コストパフォーマンス◎
さまざまなスマホ向けアプリケーションのウォレットがあります。スマホで管理できてスマホがハッキングに合わなければ盗まれる心配もありません。
それにほとんどのアプリが無料ですのでコスト的にも無問題です。ただし両替する際は高くつくことがあるため注意が必要。
しかしアプリケーションはスマホ側のOSのアップデートに伴ってメンテナンスされ続けなければいけません。途中で管理されなくなったり、嵌め込むために作られたアプリなどもありケースバイケースになります。
大手の取引所や信頼性の高いところのアプリを利用するようにしましょう。
複数に分けることをおすすめ
どれにしたら良いのかわからない人は複数の手法で管理することをおすすめします。
誰にも予想できない理由で資産を失うことは残念ながら珍しくありません。したがって完璧な手法はその意味で皆無です。
対策としては万が一に資産を失っても問題ないレベルで資産を預けることが必要です。
そうすれば例えハッキングに巻き込まれたり破産で出金できなくなっても立ち直れます。
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