仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件

仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件 サムネイル

2020年のオリンピックに伴い仮想通貨の実店舗での需要が高まって仮想通貨はまた盛り上げを見せるかもしれない!

という声をSNSや他のメディアの記事か何かで発見しました。

 

結論からいうと仮想通貨(ビットコイン)価格は大して変わんねえよ!!ということを声を大にして主張したいと思います。

デタラメまでとは言いませんが、検索需要があるから無理やりつなげました感が強い記事が多めですね汗

 

ということでオリンピック需要と仮想通貨についてツッコミつつ、二つの関係について解説します

 

この記事の信憑性

これまで「退場しない仮想通貨」をテーマに1万円からはじめる仮想通貨をオススメして400記事ほどをこれまで投稿してきた草猫店長(中の人)が解説します。

電子国家エストニアへ訪問したり、プログラミングでブロックチェーンを作ってみたり、自動売買アルゴリズムを組んでみた経験もアリ。

 

過去にイノベーター理論から仮想通貨は儲かるのかについて解説した「 仮想通貨って儲かるんですか? 」儲かりません【悲報】という記事があるので良かったら参考にどうぞ。

「 仮想通貨って儲かるんですか? 」儲かりません【悲報】

「 仮想通貨って儲かるんですか? 」儲かりません【悲報】

2018年11月8日

 

仮想通貨の情報はTwitter @CryptoKusacoin でも発信中!

日本の取引高より中国かドルマネーの方が影響力が高い

日本の取引高はもはや大した影響力を持ちません!

価格への影響はあるにしても相場全体をリードする程の影響力のある取引高は無いでしょう。

 

最初に根拠を見せてから解説します。

仮想通貨のほとんどのマネーは中国かドルの例1 仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件

上はビットコイン日本語情報サイトの世界の取引高を集めたグラフです

上の水色のグラフは中国マネーです。グラフの通り、2017年度の途中までビットコインを買い支えていたのは中国です。

9割程の取引高、ほとんどが中国マネーでした。

 

中国は規制によりビットコインマネーが市場から抜け落ちてしまいましたが中国富裕層が海外へ資本逃避したマネーはドルやテザー(ドルに連動した仮想通貨)に換金されてひっそりと取引されていると思われます。

つまり数字には出ていないものの今も大きな影響力を持っているということですね。

 

ビットコインが資本逃避として利用されているケースは年々増えており、決してただの推測ではありません。

疑問な人はビットコインは資金逃避先として活用されている件についてまとめてみたを読んでみてください。

 

では中国規制後の現在はどうなっているでしょうか。

仮想通貨のほとんどのマネーは中国かドルの例2 仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件

中国マネーが規制によって取引高から消えてからは取引高のメインはドルになっています。

時期によっては円と均衡していますが4:3くらいの割合で殆どのタイミングでドルが大きいです。

 

これに加えてテザー(ドル基軸通貨)が面グラフとは別のところで存在しています。

 

アメリカ基軸である仮想通貨テザー(Tether)マネーの影響力が大

「ではアメリカがもっとも影響力が高いのかな?」

というとそうでもなく。アメリカは2番目です。もっとも影響力が大きい通貨はテザーです。

アメリカ基軸である仮想通貨テザー(Tether)マネーの影響力が大 仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件

CryptoCompareの調査レポートによると、2019年3月にはほぼビットコイン取引高の9割がテザーとなっています。

テザー大杉ワロタ!!状態ですね。

 

さらにChain Analysisの調査(コインテレグラフより)によると、2019年に入ってテザーマネーの内容は中国経由からおよそ62%、ドル2%、残りは世界のその他となっていました。

やはり中華マネーはテザーマネーにがっつり食い込んでいたようです。

 

ハッキングが起こっても相場への影響はほぼナシ〜ビットポイント〜

7月12日にビットポイントで35億円のハッキングが起こりました。しかし判明しても相場は対して変わらずでした。

ビットポイントのハッキング時の相場の動き 仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件

ドルと中国マネーが大半を占め、日本のハッキングニュースであっても相場への影響が少ない以上から、日本円が仮想通貨の相場全体へ影響を与えるほどの盛り上がりを与えることは、オリンピック以前に難しいということです。

 

オリンピックで取引高が2倍になっても一時的には影響を与えるかもしれませんがそれだけではないでしょうか。

 

日本の観光市場は4.5兆円。しかし決済にビットコインが使われることとは関係ない

オリンピックで仮想通貨が盛り上がる根拠としてビットコイン決済を取り上げている人も少なくなかったのでここも突っ込んでおきます。

 

しかし2018年度の外国人が落とした金額は年間でおよそ4.5兆円だったそうです。

したがって、この月3750億円、日にすると、およそ125億円のお金が流れているようです。しかし1日のビットコイン取引高は2兆円を超えています。

それに1日125億円のごくごく一部しかビットコインに流れないでしょうね。

 

仮にオリンピックだけ人がたくさん集まり10兆円のお金を年間に落としてくれたとします。

ですが、大規模な金額と言ってもやはりその内の決済のほとんどは宿をクレジットカードで決済したり、現金でご飯を食べるときやコンビニ、地方のお土産屋さんでものを買うことがほぼ全てでしょう。

 

そもそも日本を旅行する人のほとんどは東京ではなく地方に行きます。電子決済すらままならない地方でビットコイン決済をオリンピックのためだけに取り入れるところはそんなに多くないかと思われます。

 

1000歩譲って全額をビットコインで決済してくれたとしてもビットコインの1日の世界での取引高2兆円(2019年7月)ですので、価格に少しは影響与えるとは思いますが大きくはないでしょうね。

 

ですので投機的なムードが起これば別ですが数字だけ見ると影響力はほぼないだろうなと言えます。

 

ビットコイン決済に使われるのは本当?

そもそもビットコイン決済に使われるかもしれない。と言っている人がいますが、正確に言えば現状、ビットコイン決済で使われる見込みはありません。

 

理由はビットコインは送金に最短でも1時間(6ブロック承認)必要な上、手数料は高く、ボラティリティが大きいからです。

少額決済用のブロックチェーンとは切り離して結果のみをブロックチェーンに取り入れる、ライトニングネットワークが実用可能になれば別ですが、そう簡単に電子決済を超えて普及するのは2020年ではないでしょう。

詳細はビットコインに価値はない!今後どうなる仮想通貨の展望と将来性を読んでみてください。

 

ですのでオリンピック需要が仮想通貨に影響を与えるほどの規模にはならないし、もし影響するとすれば投機的な理由というのが結論になります。

 

以上を踏まえて仮想通貨(ビットコイン)価格は大して変わんねえよ!!と考えます。

 

2020年にはビットコインが高騰すると思う別の理由

しかし、一方で2020年には別のイベントが待ち受けています。「半減期」です。

半減期とはビットコインのブロックチェーンを支えている人たち(主にマイニングする人)の得られる報酬が半減する時期のことです。

 

過去のビットコインの2016年、ライトコインの2015年に半減期が訪れていますがどちらも価格が高騰しました。

時系列で見ると、半減期の起こる2、3ヶ月ほど前から価格が高騰し、半減期後に価格が下落、それからジワジワと価値を高めていくという流れになっています。

 

この記事を書いている2019年7月から次のビットコインの半減期(2020年6月)まで良いタイミングなので今からビットコインを持っておき、2020年6月から2、3ヶ月前までに手放すのもありかと思います。

 

一方でライトコインは2019年8月ですので過ぎてしばらく様子見が無難でしょう。2019年5、6月頃は急騰して少し話題になりました。

 

世界的に決済に仮想通貨が普及する見通し

オリンピックだから、ではなく世界的に有名チェーン店やECサイトで仮想通貨決済が取り入れられるようになってきています。

世界人口でビットコイン決済を普及させているチェーン店の方が、一時的なオリンピック需要よりも長期で実体経済として仮想通貨の価格を下支えしていってくれるでしょうね。

 

オリンピックを無視しても早めに長期保有しておいた方が良いのは違いない

世界的な有名な会社が仮想通貨決済を、実際に使える形でこれから普及させようとしています。

 

また別に、半減期を根拠に、オリンピックとは関係なく価格は上昇するかと思います。

ビットコインの仕組み上、報酬が半減(12.5BTC→6.25BTC)した分のビットコインの価値が上がらなければ商売あがったりになりますからね。

 

もしビットコインの価格が下がれば報酬が見合わないため多くのマイナー達が撤退して、ビットコインを支える人たちが一気に減ってしまいハッキングリスクが高まってしまいます。

 

ですので半減期で「価値は上がる」のでなければ「価格は上がらなければならない」というのがビットコインの実情かなと思います。

 

始めるならここ

ここまでの内容でチャンスはありそうだけどどうやって始めようかな。と思った人は手軽に始めるのであればGMOコインで問題ないです。

 

誰でも簡単に使える販売所があるのでビットコイン購入のしやすさは間違いないです。

しかも取引所(販売所より手数料がとても安い)も選べて、ビットコインFXもついているので「売り」から購入することができます。

 

かつ銘柄豊富で手数料も安いのでほぼ間違い無いです(運用歴が長くハッキング歴が無いことも大きな理由です。)

GMOコインの公式サイト

 

他の取引所もどうなのか知りたい人は【 専門家が教える 】 ビットコインおすすめ取引所 【 知識0からワカる 】でどういう人にGMOコインが良いのかなど解説しています。

ビットコインおすすめ取引所

【 専門家が教える 】 ビットコインおすすめ取引所 【 知識0からワカる 】

2019年6月18日

 

仮想通貨の基本も交えつつ知りたいという人は【ネコでもワカる】 仮想通貨の始め方を参考にしてみてください。

 

仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件 まとめ

仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件 まとめ
要点まとめ ~ 仮想通貨(ビットコイン)はオリンピック需要でも大して変わらない件 ~

・ビットコインの取引高を支えているのはほとんどが中国とドルマネー

・よって日本の取引高が一時的に全体価格へ影響することはあっても価格をリードしていくことは考えにくい

・しかし半減期が2020年6月にビットコインで近づいており過去の半減期を見るとまた価格は高騰していく見通しはあり期待値は悪くない

 

オリンピックと仮想通貨を結びつけるのはちょっと無理があると思います。

一方で価格が上がるための要因というのは着実に歩みを進めていますのでどの道、期待値は大きいと言えるのかな、と思います。

 

ビットコインが今後も価格を高騰していくためのキー要素に関してはビットコインは上がるのか? 【 肝を抑えよう 】という記事で解説しています。

ビットコインは上がるのか?サムネイル

【 3種の神器 】 ビットコインは上がるのか? 【 肝を抑えよう 】

2019年4月25日