【 世界編 】 金融危機の歴史を1900年以降で振り返る 【 世界恐慌 】

金融危機の歴史を1900年以降で振り返る サムネイル

この記事では1900年代から今までの金融危機を4つの時期に分けてまとめました(年表あり)

 

金融危機は忘れた頃にやってきます。ですが世界的に見ると金融危機はなかなかの頻度で訪れていて、気がついたら飲まれてしまいます。

 

今後はバブルの麻痺した空気感や世界の不景気に飲みこまれないように、1900年代以降でまずは歴史を振り返ようとこの記事をまとめることにしました。

 

1900年以降で金融危機が起こった4つの大まかな時期

・世界恐慌まで

・高度経済成長期 突入

・失われた20年

・ITバブルが崩壊して以降

 

1900年以降で起こった金融危機リスト

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世界恐慌まで

1901年 1901年恐慌(ノーザン・パシフィック鉄道の買収事件)
アメリカの鉄道会社の株価が大暴騰して投資家たちを破綻させた恐慌。

40ドルの株価が5月3日〜8日までで1000ドルまで高まりました。

 

2つのアメリカ鉄道会社が同じ鉄道会社を買収する画策して、一方(ノーザンパシフィック鉄道)が買収し。

ですが、もう一方(ユニオンパシフィック鉄道)が株を密かに買い集めてからは両者のやり取りが激化して株価が暴走しました。

空売りに失敗した投資家たちは他の株などの資産を売却しています。

 

日露戦争で日銀の資金が尽きそうな時に高橋是清へ融資したジェイコブシフが絡んでいたりします。

1907年 1907年恐慌

アームストロング法が制定されてからの背景に加え、銅会社の買収に失敗してしまったハインツ氏へ取り付け騒ぎが起こり、それからニッカーボッカー信託会社が倒産

デリバディブなどの関係でアメリカは連鎖倒産が生じてしまい恐慌になりました。

 

1906年9月から15ヶ月間でアメリカの上場株が全体で37%の時価総額を下落してしまったと言われています。

連邦準備制度(FRS)の設立を後押しした事件でもあります。

 

複雑な金融商品(デリバディブ)が恐慌のトリガーとなってしまった点で2007年のリーマンショック(サブプライムローン問題)と似ているとノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンは言いました。

1920年 戦後恐慌

第一次世界大戦後の不況で起こった恐慌です。

 

戦後の主にヨーロッパへ輸出する需要で大正バブルが起こり、どんどん輸出していたのですがヨーロッパが自分たちで供給できるようになると需要が小さくなり余剰在庫を抱えてしまうようになりました。

 

日本は株価が3分の1になり中小企業が倒産する痛手に。

1929年 ウォール街 大暴落(からの世界恐慌)

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高度経済成長期 突入

1971年 ニクソンショック

金本位制で粘っていたアメリカが金を交換できなくなり(金の保有量に応じてしか紙幣を発行できない金本位制の縛りのため)、金本位制を撤廃

アメリカ政府が保証するドル基軸制度に移行しました。

 

そのため、アメリカドルは大いに売られドルの価値はさらに下回りました

その後のオイルショックでコンボで勢いを落とし、その後に日本はアメリカの経済へとキャッチアップしていきます。

1980年 アメリカS&L危機
S&Lとは銀行の一種です。1980年代になるとアメリカ政府の大幅な金利の引き上げで収益が圧迫されてS&Lの銀行は倒産していきました。

 

S&Lはまたの名を貯蓄貸付組合と呼び、投資信託のように個人のような零細よりの人たちから集めたお金を貸付して利益をあげていました。

 

金利が上昇し、投資先への条件がゆるい中、

業績の悪さは問題にならず、利益が出ると成果として認められていたS&Lの銀行員らはハイリスクハイリターンの貸付に手をつけはじめてしまいました。

そして不動産バブルが弾けて倒産していきました。

 

倒産した銀行は700社を超えたそうです。(IFR – International financial review調べ

1982年 ラテンアメリカの債務危機(南米危機)

80年代の途上国のラテンアメリカ政府(メキシコやブラジル、アルゼンチン中心)が債務不履行(デフォルト)した金融危機です。

デフォルト宣言に始まり、債務の返済をなんども調整(リスケジュール)しながら収束までに約7年ほどをようしました。

 

・国が借りた変動金利の借金の金利が景気で大きくなったこと

・オイルショックで輸出にダメージ

・輸入に頼った工業化に失敗

 

が主な要因と言われています。

1983年 イスラエル銀行危機

イスラエル銀行が顧客にずっと株価が上がり続けるというセールスを行い裏で株価操作を企業ぐるみで行なったことに起因する銀行危機です。

結果として69億ドルの損失になったと言われており、政府がイスラエル銀行を買収するに至ってしまいました。

 

途中から株価下落の恐怖でブレーキが効かなかったということです。株価35パーセントの下落のダメージとなりました。

1987年 ブラックマンデー

ブラックマンデーは当時は史上最大規模の株価大暴落が世界で起こった事件です。

  • 財政赤字と貿易赤字に加えオイルショック後で失業率も多かった
  • リバウンドを狙ったコンピューター取引が仇となった
  • 他国との連携(ルーブル合意)のタイミングが調整できなかった

これらが大まかな要因と言われています。

1988〜91年 北欧の銀行危機

ノルウェー(88年)、スウェーデンやフィンランド(91年)で起こった株式や不動産のバブルです。

 

規制緩和でリスクの高い不動産投資などを行うようになったことと、監査の仕組みがなかったこと、ドイツの通貨に価格が引っ張られていたことが合わさりました。

 

結果としてノルウェーは88年に、スウェーデンやフィンランドは91年〜93年までGPDマイナス成長となってしまいました。

草猫店長
公的資金の投入や不良債権の処分のスピードが速かったおかげですぐに回復したにゃあ。

日本の失われた10年と比べられたりするにゃあ。

1991年 日本バブル崩壊

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失われた20年

1992年 ポンド危機(ブラックウェンズデー)

ポンド危機は過大評価されたと判断されたポンドをジョージソロスのヘッジファンド(クウォンタムファンド)が売り浴びせ(人為的に下げる意図の売り)をしたことがトリガーとなり起こりました。

1ポンドあたり2ドルほどの価値が短期間で1.5ポンド以下になりました。

 

クォンタムファンドは20億ドル近くの利益を生み出したと言われます。

90年代の失業率も高まっていたイギリスでしたが、欧州に引っ張られる形でポンドが過大評価されていたことが問題でした。

1994年 テキーラ危機(メキシコ通貨危機)

メキシコの通貨ペソが40パーセントほど暴落して通貨危機に陥った金融危機。

  • 政情が不安定になった
  • 景気が回復したアメリカに資本が流れていった
  • ドル建ての短期国債(テソボノス)への切り替え後にデフォルトが危惧された

 

こうした要因が重なり下落。他のアルゼンチンなどの中南米エリアでも景気が悪化したことから「テキーラ効果」と呼ばれています。

 

アメリカ200億ドル、とIMF178億ドルと日本、欧米らから500億ドルの救済資金が投入して景気の悪化が鎮静化されました。

1997年 アジア通貨危機

欧米のヘッジファンドがアジア諸国から短期資産を引き上げたことにより、タイの通貨(バーツ)の急落、ついで韓国やインドネシアの通貨も急落していった金融危機。

 

  • 固定相場制を採用していたがペッグであるドルの売りが激しくなりドルが足りなくなった
  • ドルが足りなくなった(外貨準備の不足)のためバーツ安にする他なくなった
  • 結果として25バーツ / ドル が 40バーツ / ドル にまで安くなってしまった

京都大学の資料「金融危機・通貨危機・債務危機」を参考

1998年 ロシア危機

アメリカのIT革命もあり世界経済は好調でした。

しかし一方で、アジア通貨危機の影響で投資家の多くが安パイなアメリカ債へ逃げていったことがロシアにも影響したことで、結果としてロシアはデフォルト(債務不履行)してしまいました。

 

アメリカからの226億ドルの救済資金を投入することになりました。

草猫店長
天然資源の輸出に経済依存していたけどアジア通貨危機で一時的に輸出がもうからなくなったんだにゃあ。
1998年 LTCM危機(ロシア危機)

ロシア危機によって、超有名な大手ヘッジファンドLTCM(ロングタームキャピタルマネジメント)がアジア通貨危機の影響で経営難に陥り破綻してしまいました。

 

裁定取引という手法で資産のほんの一部を使って利ざやを稼いでいたから低リスクだ。といった思惑が大暴落では通じなくなり、瞬く間に資産を失いました。

資金調達もうまくいかずに破綻です。

 

LTCMの破綻は金融危機が世界に波及しているものとしては印象的なものになっていると思います。

2001年 アルゼンチン危機

デフォルト(債務不履行)を起こし、固定相場制から変動相場制へ移行しました。それによって更に通貨の価値は下落。

債務残高がGDPの3倍にもなりました。

 

実はアジア通貨危機の波及はブラジルまで届いており、ブラジルは変動金利性を導入。

それに追随したくともハイパーインフレを抑制するために固定金利性を導入していたアルゼンチンはすぐには追随できませんでした。そうしたこともデフォルトへの要因となりました。

 

2019年までにアルゼンチンは7回デフォルトしており、かなり多いですね。

参考:(財)国際通貨研究所のアルゼンチン危機(2001~02 年)の経験

2001年 ドットコムバブル崩壊

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ITバブルが崩壊して以降

2008年 リーマンショック

2008年 アイスランド危機

アイスランド危機ではGDPがマイナス6パーセントを下回りました。

参考:東海大学のアイスランド通貨金融危機研究序説

もともと金融分野が経済活動の中心だったアイスランドでしたが金利15%というクレジットカード並みの金利で世界中から資金を集めていました。

 

そしてその集めたお金はサブプライムローン関連のデリバディブ証券だったためにリーマンショックとともに通貨は大暴落。

サムライ債と呼ばれる780億円相当の債権はデフォルト。銀行はアイスランド政府が管理して債権を処分していきました。

 

今は観光地化に力を入れており、人口30万人に対して年間220万人が観光に訪れるそうです。

アイスランドクローナ安で価値が70→140と2分の1になっています。

2009年〜 欧州債務危機(ユーロ危機または欧州ソブリン危機)

欧州債務危機とはEU参加国の中で、特別に財政悪化と景気の悪い国に他のEU諸国も引っ張られて連鎖的にデフォルトしかねない状況のことを指すようです。

 

発端のギリシャは2009年に財政赤字を粉飾していました。

それから国債金利の上昇で資金調達もできず、ギリシャの4つの銀行が債務超過に陥りました。

 

EU(次いでIMF)は巨額の支援金を、2010年から2012年までで

ギリシャに2730億ユーロ

ポルトガルに780億ユーロ

スペインに1000億ユーロ

 

およそ2年間で47兆円ほどの支援金を出費しています。

次にいつ再燃するのかわからず、ジョージソロスなどは警告しています。

2019年現在ではドイツ銀行の7500兆円残高のデリバディブ(CDS)が一触即発でぶっ倒れそうになっており、欧州危機の再来が懸念されています。

2011年 ポルトガル危機

欧州債務危機の中で引き起こされた金融危機。

ギリシャの財政難をきっかけに財政の厳しかったポルトガルもムーディーズでの格付けレートが落ちました。

 

デフォルトする恐れがあったため救済金に頼ることとなり、EUとIMFから780億ユーロの支援をしてもらうこととなりました。

2012年 スペイン危機

リーマンショックの前に住宅を500万戸ほど設立して不動産も値上がりして調子の良かったスペインですがリーマンショック以降に不景気が訪れます。

 

更に、欧州債務危機が訪れ、政府も税収がなければ銀行もお金がなく、スペイン政府の保証つきで1000億ユーロをEUとIMFから救済金として投入してもらうことになりました。

2013年 キプロス危機

キプロスの住民の大半はギリシャ系です。

キプロス危機はギリシャ危機および欧州債務危機に引っ張られる形で不良債権をたくさん抱えるとになりました。

 

EUとIMFに支援金を求めましたがEUとIMFからは預金者の口座から58億ユーロを負担させよというもので、キプロス政府はそれを飲みこみました。

 

民間企業から個人まで無差別に預金額に応じて負担が課せられ預金を引き降ろすために国民が殺到しました。

(10万ユーロ以上の預金者は9.9%の没収、10万ユーロ以下は6.75%の没収)

このことが銀行不信を焚き付けてビットコインの価格を3倍以上に高めるきっかけとなりました。

草猫店長
キプロスの異例な預金没収の要求は、キプロスがタックスヘイブンでマネーロンダリングの疑いのあるお金も含めて世界からマネーを集めていたことも関わりがあると言われているにゃあ。

預金封鎖が2週間つづいたそうです。

2018年 トルコショック

トルコショックは外交問題(アメリカ牧師の解放)を巡ってアメリカが関税UPの経済制裁を加えたことに起因して急落しました。

トルコはリーマンショック以降はずっと下がり続けています。100円から20円付近までの下落です。

泣きっ面にハチではありませんが2018年にはさらなる20パーセントの下落が起こっています。

 

トルコリラの急落はトルコだけに止まらず、トルコと関わりのある中東や欧州全体にまで影響は及んでいます。

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未来

2019年〜 中国バブル崩壊??

2019年〜 ドイツ銀行破綻(欧州債務危機によるデフォルト)??

 

時代を象徴する金融危機

象徴的な事件
❶. 1929年 ウォール・ストリート大暴落(世界恐慌)

❷.1991年 日本バブル崩壊

❸.2001年 ドットコムバブル崩壊

❹.2008年 リーマンショック

草猫店長
この4つの事件を中心に解説していくにゃあ。

 

世界恐慌までの金融危機

引用:アメリカ銀行規制の歴史的展開 by 須藤 功 氏

❶. 1929年 ウォール・ストリート大暴落(世界恐慌)」によってアメリカでは3年間で株価が87パーセント下落失業率は4年間で3%から25%へ上昇したと言われています。

 

世界恐慌は資本が集中していったアメリカの要因と、世界の要因が絡まり合って生じました。

世界恐慌の3大要因(アメリカ)

・戦争で世界が依存していたヨーロッパの需要がなくなってしまい供給過多に

・農産物の不況に始まり、鉄道や石炭業までも連鎖的に購買力がなくなっていった

・戦後になって資本がアメリカに一極集中してしまい投機だらけバブルになった

世界恐慌の要因(ワールド)

・ヨーロッパの輸出で経済が潤っていた国(日本含む)がヨーロッパ復興で需要がなくなる

・ソ連の成立で市場が減少した

1920年代ですでに戦後恐慌と呼ばれ、ヨーロッパの復興が徐々になされていって生産が少しずつ過剰になってきてしまいました。

日本では昭和恐慌とも言われる不景気が訪れていました。

 

しかしいつまでも成長はできないはずの状況でもアメリカに資本が集まってきてしまったためにアメリカを中心に投機バブルが起こりウォール・ストリートは臨界点を迎えて崩壊してしまいました。

 

1901年や1907年の恐慌はアメリカに限定されていましたが、1900年代で最初の世界を大きく巻き込んだ金融危機と言えます。

 

世界的不景気によって日本やドイツ含む資源の少ない国は景気を取り戻すために軍事に力を入れようとしていきました。

 

高度経済成長期へ突入してからの金融危機

1991年 日本バブル崩壊」では日本のバブル景気はすごくて、カリフォルニア州全土の不動産を足した価格が、皇居の土地と同じ金額と言われるほどまで高騰しました。

日本バブル崩壊の3大要因

・プラザ合意の効果で円高が進み輸出業が破綻していた状況を止めるために金融緩和を行った(金利を引き下げた)

・「日本の土地の価値は下がらないから買い」ムードがあり下がった金利で不動産を買い不動産を担保にまたお金を借りる人が増えた

・実体経済に合わせて融資の引き締めを行ってから株価が暴落した

今まで順調だったアメリカがニクソンショックやブラックマンデーなどで不景気に悩まされていました。

一方で日本製品は売れていき景気がどんどん良くなっていきました。

 

この間に日本はアメリカに追いついてきたのは良いものの、それは円安だったから「値段の割には良い」状態でした。

そのためプラザ合意後に円高になってからは売れが悪くなりました。

 

打開策としての金融緩和をきっかけに投機が盛り上がり歯止めが聞かなくなったところで金融引き締めを行い見事にバブル崩壊になりました。

 

2017年と同じ空気感だった?

2017年と言えばビットコインのバブル真っ只中です。

Twitterではビットコインのバブルが暴落後、皮肉なネタとして「寝ているだけで朝起きたらお金が増えている」というこのセリフが流行ってしまいました。

バブル期の空気感に近かったのではないでしょうか。

 

靴磨き少年がケネディ大統領の父親に「株を買った方が良いよ」と言われて株を全て売却。その後に世界恐慌が起こった有名な話があります。

その業界で普通なら知るはずがない人たちまでもが浮ついてきたらバブル崩壊が近づいているサインかもしれません。

 

日本バブル崩壊前から崩壊後までのストーリーをキモかわいいイラストで解説している日本のバブル時代のすごさ&バブル発生〜崩壊の理由をわかり易く解説の記事が汚職の詳細までわかりやすく説明されています。

(本1章分ほどの文量があるので注意)

 

失われた20年で起こった金融危機

日本のバブルとだいたい同じ時期に、不動産バブルで北欧の銀行危機が起こっていました。

しかしノルウェー、フィンランド、スウェーデンは素早く不良債権をさばき2、3年で景気を回復させていました。

 

一方で日本は景気を回復させたかったのですがアジア通貨危機でまた不景気に遭遇、そして続く「❸.2001年 ドットコムバブル崩壊」でまたしても立ち行きが悪くなりました。

ドットコムバブルでは主にアメリカでITベンチャー企業への投資が盛んに行われました。

実際に利益を出していないため、投機的だったと言われます。(投機とはギャンブル性を伴った投資のこと)

 

ドットコムバブルの要因

「ニューエコノミー」を過信した人たちによる投機バブル

不景気になると持続できないほどの過剰な設備供給

中には株価が企業の年利の何百年分といったほどの過剰評価がなされていた

 

仮想通貨バブルとドットコムバブルとの共通点

この画像はドットコムバブル時のNASDAQ崩壊チャートです。

ビットコインとドットコムバブルの比較チャートです。(週足と日足の違いはある)

どうでしょうか。どちらも典型的なバブルを表しています。

他の仮想通貨とドットコムバブルの共通点をまとめてみましょう。

 

仮想通貨とドットコムバブルの共通点

今までにない知識層の人(技術の知識のない人)が一気に入ってきた。

崩壊前に過大評価されたプロジェクト(企業)を中心に投機マネーが入った。

崩壊後に過大評価されたプロジェクト(企業)が淘汰された。

ドットコムバブルでは「ニューエコノミー」という考え方がイケイケどんどんの空気を助長しました。

ITで全てが自動化されまくってモノの移動スピードが究極まで高まって在庫を抱える時代がなくなる。だから設備投資してこう!という考えで投機が進みました。

 

仮想通貨の文脈で使われていた「分散型社会」というスローガンにも通じるところを感じますね。

どちらも考え方そのものは素晴らしいのですが、利益に夢中になると、現実世界の都合の悪い部分をかなり端折って考えがちになってしまいます。

 

ドットコムバブルを代表する一つの企業にWebvanという配送サービスがありました。

いまでいうAmazonフレッシュのようなサービスですが、わずか2年で従業員4500人の会社へと急成長します。

 

10億ドル以上もの物流投資を行い、投資家もどんどん投機マネーをぶつけていきましたが過大評価されていたことがわかりました。

IPOで30ドルだった株価が 0.06ドル まで下がり倒産しました。(株価の急落度合いが仮想通貨のICOと呼ばれるプロジェクトたちと似ていますね)

 

Yahoo、Amazon、eBayといった基盤や実体経済をまわしていた企業は「そんな企業に投資してもあまり利益が得られない」といった見立てをする人もいたそうです。

今となってはところがどっこいになりました。

 

ドットコムバブルと仮想通貨の相違点

本質的にはどちらもかなり近い出来事に思えますが、唯一違うのは、ドットコムバブル崩壊後にアメリカに9.11テロが生じたことです。

それから戦争となり皮肉なことにアメリカの景気は回復しました。

 

軍事産業のマーケットは非常に大きいですし、アフガニスタンは勝ち戦みたいなものだったでしょうからどこか闇を感じてしまう部分でもあります。

 

ITバブルが崩壊して以降の金融危機

❹.2008年 リーマンショック」によって世界が大打撃を受けました。

リーマンショックの原因

右肩上がりの不良債権

格付機関がごちゃまぜ評価の金融商品(デリバディブ)に高い評価をつけた

実質はカスな金融商品(デリバディブ)を担保にお金を借りていった

不動産ローンと密接に絡んだバブルがリーマンショックでした。

これまで、日本や、北欧なども不動産バブルに遭遇していましたがリーマンショックは世界に大きな不景気を巻き込んだところで異なります。

 

ローン会社から銀行が債券を買って、その債券を誰でも買えるように証券化して、見かけ上の体裁を整えるために金融会社が結託してゴミ金融商品を+AAAに見せかけました。

たちが悪いのはムーディーズなどの世界で代表的な格付け機関もグルになっていたことです。

 

複雑な評価基準を知る由もない一般人が騙されないわけがないからタチが悪い出来事でしたし、しわ寄せは結局、崩壊後に一般人や世界の不景気に向かってしまいました。

 

リーマンショックを取り扱った映画 マネーショート

一見は百聞にしかず的なノリでこの映画を見ると細々とした専門用語は理解できなくとも、いかに金融機関が麻痺した空気に包まれていたのかがわかります。

 

持続可能ではない景気と気づいた主人公らは変人扱いされるところが当時の空気感を教えてくれます。

 

金融危機ってそもそもどんな状況が金融危機?

金融危機は経済危機が先にあって、経済危機がきっかけで通貨や銀行、金融機関などが破綻に追い込まれたり、通貨の価値のコントロールが聞かなくなったりする状況のことを言います。

さらに、金融危機と一口にいっても、金融危機にも大まかに4種類にわけることができます。

 

金融危機の種類

金融危機は4種類ある

・銀行危機

・通貨危機

・投機的なバブル崩壊

・国際金融危機

 

銀行危機

銀行危機とは、銀行にある資産以上に資産を引き降ろす人が殺到して銀行が支払不能となる自体の金融危機のことです。

ハイパーインフレや恐慌などの何らかの金融的なきっかけによって人が殺到する姿はベネぜエラなどのニュースで見たことのある人もいるのではないでしょうか。

 

通貨危機

JETRO(日本貿易振興機構)を引用します。

通貨危機とは、なんらかの理由で通貨の価値が下落し、それが経済活動に悪影響を与える現象を指します。

また、中央銀行の通貨防衛策が成功して、通貨価値の下落が起こらなくても、それに伴って経済活動の減退などが生じるならば、これも通貨危機と呼ぶことができます。

例えば、高金利政策による通貨防衛策は投資の減退などを通じて経済活動に悪影響を与えます。

引用 JETRO公式ページ:金融-通貨危機 Currency Crisis

ドル建てなのにほぼ0に近くなっているような為替レートで価値が暴落している状態も通貨危機になります。

過剰な規制緩和でお札を刷り過ぎて通貨の価値が下がったりしても起こります。

草猫店長
通貨危機といえばアジア通貨危機があげられるけど、これの原因に対する理論がたくさん打ち出されたけど何が本当の原因かわからなかったにゃあ。

 

投機的なバブル崩壊

「投機」は「投資」と違い不確定性がとても高いがその見返りも大きなリターンを見込める資産運用法です。ギャンブルと言われたりもします。

 

ドイツ銀行がCDSと呼ばれるデリバディブで騒がれているのも「投機」の金融商品だったからです。

 

身近な例であげると2017年度末の仮想通貨が投機でした。

実需に基づかないで「噂で買って事実で売る」を体現している相場だったためです。。

 

国際金融危機

グローバル化した金融危機のことを言います。

これまで株価大暴落や銀行の倒産といったこと、デフォルトなどは狭い国の間で起こることでした。

 

しかし最近となっては、2018年のトルコリラの暴落が中東諸国のみならずヨーロッパにも経済的なダメージを与えるようになってきたように金融危機が波及しやすくなってきています。

 

金融危機を振り返って思うこと~お金はそもそも完璧ではない~


今までのお金の在り方によって、確かに貧困層は減ってきて世界全体が豊かになってきました。

 

その一方で、資本主義に乗り遅れた国は、高い金利の上に先進国の景気に引っ張られてはデフォルトして世界から責められたりしています。

ハイパーインフレで法定通貨に弄ばれる人たちがいます。

 

日本に至っては国債を自国通貨で発行できるしお札も割と自由に擦ることができるので理論上は無限に近く借金しても大丈夫な国の一つです。(実際はそんなにシンプルにできない)

 

他の国はドル建てにしているので返済しないといけません。

インフレで過剰な投機熱さえ起こさなければかなり有利です。

貧富の差ではないですけど高金利に苦しむ国を見てるとこのままで良いのか少し考えさせられます。

 

それの良し悪しについては私も勉強不足なので何も言いませんが、現状の法定通貨ってみんなが思っているよりも特段しっかりした仕組みに基づいてはいないよね。

ということを言いたいです。

 

ビットコインであればBTCの代わりに熾烈な計算争いに勝たなければなりません。

ゴールドであればダイナマイトで一か八かで山を掘り当てるしかありません。

 

しかし、日本円やドルは足りなくなったら自国通貨建てで国債つくってお札が足りなくなったら自分たちの銀行で足りない分だけ刷ればいいんです。

無限に発行できるPoSかよと突っ込みたくなります。(プルーオブステークと呼ばれる仮想通貨のマイニング方法があります)


法定通貨の方が下だとか劣化していると言いたい訳ではなく、みんなが思っているよりも適当な仕組みで法定通貨って流通してきたんだ。

というところを記事をまとめつつ改めて感じましたね。

 

仮想通貨はよく「おもちゃの通貨」とからかう言い方で例えられがちですが、あらかじめ希少性をデザインされたビットコインと無限に発行できる法定通貨、どっちが上か下かもない気がします。

歴史が長いのは法定通貨ですし。

 

金融危機の歴史を1900年以降で振り返る まとめ

最近はリーマンショックが比ではない経済危機が訪れるのではないかと叫ばれています。

あまりテレビや新聞のメディアは伝えませんが、ドイツ銀行のCDS(金融商品)と呼ばれるギャンブル性のある商品の残高が7500兆円に達してしまったというニュースです。

 

CDSは企業が倒産したら不良債権を肩代わりするけど、倒産しない限りはみかじめ料をちょうだいね。

という商品ですがドイツ銀行の預金どころか、ドイツのGDPの19倍までにリスクが拡大しているので一触即発でデフォルトするんじゃないかと言われています。

 

詳細は【 CDS(デリバディブ)でドイツ銀行が破綻 】CDS基本と破綻の可能性を読んでみてください。

 

金融危機が起こるスピードは徐々に高まってきています。その一方で歴史を振り返ってみるとこれからも昔と似たようなことが起こっていきそうな気もします。

 

しかも世界に波及するようになってきていますので、あくまで例えばですけど、中国のバブル崩壊やドイツ銀行の破綻がソフトバンクのような借金の多い企業の生き死ににも関わってきます。

 

資産の一部でもビットコインなどの暗号資産に投じておくのも悪くないリスクヘッジになると思います。

 

ビットコインバーゲンでは1万円から始める仮想通貨というコンセプトで、無理せず仮想通貨をはじめるきっかけになる記事を書いているのでよかったら読んでみてください。

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