この記事では「 LISK(リスク)のフォージングのやり方 」 について基本的な知識から実際に参加する方法まで一括りでまとめています。
この記事は2019年4月1日更新されました。
フォージングとはビットコインでいうところのマイニングに当たる行為のことを言います。
一般の人でもLISKはフォージング(マイニング)を行うことができますので解説していきたいと思います。
この記事を読めばLISKを寝かしておくだけでおよそ年利7%ペースで利益を得ることができるようになります。
→相場が伸び悩んでいることと、年1で2018年11月に半減期が訪れて報酬が4LSKに減ったことにより年利10%を8%に表記を変更しました。2019年11月は3LSKになるので7%と控えな数字にしています。
それでは解説していきたいと思います。
2019年4月1日追記:
悲報です。現在はMacOSユーザーしかフォージングできません。
後ほど解説する”VOTE”に必要なLisk NanoウォレットはLisk Hubへ統合されました。(Win用のダウンロードページが見つかりませんでした。)
Lisk Mobile(スマホアプリ)の方はまだ”VOTE”機能の実装は未定です。
2019年4月1日現在でLiskの期待できる報酬はLISK.supportで試算を見ることができます。
草猫店長の目次ノート
フォージングにはVOTE(投票)をする必要がある

LISKで 年利7% のフォージングとは一体どうやってすれば良いのでしょうか。
実はLISKでのフォージング(マイニング)は直接、保有者がフォージングを行うわけではありません。
間接的にフォージングを行います。
間接的というのは誰かにフォージングを行ってもらい、自分が選んだ誰かから報酬の一部を分けてもらう形でフォージングを行います。
そのため間接的にフォージングしてもらうと言いました。
フォージングをしてもらう人を選択することをVOTE(投票)すると言います。(もしくはVOTING)
LISKはDPoSの仕組みを採用している

なぜLISKでは誰か他人にフォージングをしてもらえるのでしょうか。
LISKを購入する方であればご存知かもしれませんが実はまだよくわかっていないと思っている人もいるかと思うので解説します。
知っている人はここの項目は飛ばしてもらってもフォージングできるので飛ばして構いません。
LISKのDPoSとはDelegated Proof of Stake の略称になります。
翻訳すると議決的なPoSになります。
PoSである Proof of Stake の Stake とは権利に値する言葉です。
これは、PoSの仮想通貨を保有していればしているほど、マイニング(フォージング)する権利が得られることになります。
例えば、100コインにつき1コインのマイニングする権利を持てるとします。
誰かが10000コインを持っていれば 100コイン をマイニングすることができます。
1000コインしか持っていないのであれば 10コイン しかマイニングできません。
この仕組みを応用したものがDPoSにになります。
PoSがコインを保有するほどマイニングの権利が得られるのに対して
DPoSはコインを保有するほど投票の権利が得られます。
DPoSのLISKはフォージングする人を選択する

投票なのでVOTE(投票する)の単語が使われているわけですね。
そして一番VOTEで票を多く集めた人が代行してフォージングを実際に行う権利を得られます。
VOTEで票を集めるために例えば「フォージングした半分をあなたに渡しますよ」というマニフェストを出している人が当選するとします。
そうすると実際にフォージングの半分のLISKを取得することができるようになります。
もちろん一般の人でもLISKにVOTEされる側の人に立候補することもできます。
ただし、日本人でVOTEされるような人になるのは難易度としては高いので通常は選択肢に入りませんね。
「LISKを保有している人ほど有利に候補者を選べるじゃないか」
「自演で投票できるのでは?」
こうしたDPoSというシステムそのものデメリットはもちろんあります。
ですが、こちらの意見についてはこの記事では触れません。LISKの仕様に関してはLISKの将来性とともに解説をしている記事があるのでそちらで参考にしてみてください。
フォージングで得られる報酬

冒頭でも説明しましたがVOTEによって代行でフォージングを行ってもらうことで私たちが報酬を得ることができます。
報酬は時期や相場にもよりますが大よそ 7% を得ることができます。
例えば執筆時の1番報酬が得られるような手法でVOTEすると月利として 0.7%~0.8%を 得ることができます。
年利にすると 約8.4%の利益になりますね。(実際はもう少し下回ります)
詳細についてはたくさん画像を使って解説しつつ、説明していきたいと思います。
実際にVOTEに参加する方法
ここからが本番です。
LISKでVOTEに参加するためにはLISK専用のために公式に開発されたウォレットを使う必要があります。
名前はLisk Nanoです。
Lisk NanoはLisk Hubへ統合されました。
Lisk Hubというウォレットをダウンロードする必要があるのでそれで説明していきます。
Lisk Hubを利用することにより、取引所よりも安全にLISKを保有できるウォレットとともに、VOTEに参加することができます。
Lisk Hubをインストールして開く
まずはLiskの公式サイトへ移動します。
私はMacbookの利用者なのでMacbook(MacOS)での登録手順になります。
とはいえ、Windowsもだいたい同じですので手順をみれば普通にできるかと思います。
現在、Windows版はリリースされていないのでWinユーザーは実装待ちになります涙
①. 公式サイトを開きそのまま下の方へスクロールします。

②. そこそこ下の方までスクロールしていくとLisk Hubのダウンロードできるボタンがあるのでクリックします。

③. ダウンロードしたLisk Hubをアプリケーションフォルダへドラッグ&ドロップ。その後、そのままLisk Hubをダブルクリックしてオープンしましょう。

④.アプリを開いたら画面の通りに進めていけばアカウントが開かれます。



合言葉が表示されます。これをなくすと資産も一生取り出すことができなくなります。絶対に忘れないように漏れないように管理しましょう。
この画面の次は合言葉を埋める画面に切り替わります。画面にしたがっておきましょう。



④. 合言葉を保管したらあとはいつでもログインできます。面倒ですがログインするたびに合言葉の12単語を入力しましょう。

ログイン後にこの画面が表示されればログインOKです!


ログイン後にVOTEの準備をしよう
①. ログイン画面の右上に「Setting」があるのでクリックします。

②. 次に「Delegate features」のラジオボタンをクリックします。すると「Delegates」のメニューが出現します。

③. この画面にくればOKです。準備ができました。

VOTEする人の選定はどうすればいいの?
ここでVOTEを完全にランダムにする人はいないかと思います。
どのように投票する人を選べば良いでしょうか。
投票する人によって受け取れるフォージングの報酬額が変わります。
かといって一人一人の報酬額をチェックするのは大変です。
そこでほとんどのライトユーザーにオススメの方法があります。
それは報酬金額の高い順に投票する方法です。
報酬金額の高い順に投票する方法
報酬金額の高い順で投票できるようにまとめてくれているサイトがあります。
「 { lisk.builders } 」という名前のサイトの機能に最大報酬が得られやすいパターンで投票できるようにする機能がついています。
{ lisk.builders }は使えなくなっていました。Lisk Hubへ対応できていないのだと思います。また使えることが確認できたら更新しようと思います。
VOTEを便利にできるWebサービスは見つけられなかったのでしばらくは手動で上から順番に行うと良いかと思います。
何かあれば教えて欲しいです。
追記:教えてもらった
voteする人の選定で上位101人に投票するとGDTとsherwoodのメンバー全員に投票出来ない事になるので報酬が保留になり払い出しがストップします
— Crypto REN (@CryptoRenkinkun) 2019年4月1日
順位とメンバーこちらで見れますhttps://t.co/52A9QHHKEY
— Crypto REN (@CryptoRenkinkun) 2019年4月2日
※投票する場合は同じグループ全員に投票しないといけません。
グループとグループの名前を見ることができるサイトを教えてもらいました。
Delegate Charts for Liskのサイトで5グループ + その他の人たちを見ることができます。(詳細についてはまた更新します)
①. Delegatesのページを開きます。
②. Productivityが100%に近い人で同じグループの人を全員チェックを入れていきましょう。

※投票の仕方の詳細はまた改めて記述します。すみませんが更新待ちでお願いします。

VOTEによる利回りを計算する方法
利回りを計算するためにはツールを用います。
「EARN LISK」と呼ばれるサイトで報酬金額の高い順に投票した場合の利回りを計算できます。
「EARN LISK」は使えません。再度、確認しに行きましたが情報が更新されていませんでした。
2019年4月ではLISK.supportを推奨します。ここはまだ使えるようです。
LISK.supportで利回りをシミュレーションしてみた

図のように1000LSKでシミュレーションすると月利の見込みが7から8LSKと表記されました。
月利0.7%と考えると年利8.4%に当たります。ただし、2019年11月は報酬が3LSKになるので期待値より下に見ておくと良いです。
VOTEによる利回りは他のサービスと比べて高い?
LISK.supportによると年利が8.4%と出ました。(実際は7%とかその辺りだと思う)
これは利回りとしては良いのでしょうか。
利回りサービスの代表としてはビットコイン貸付というものがあり、bitbankからもビットコイン貸付サービスが始まっています。
これは1年間ビットコインを拘束することで最大で 5% の利益を得られる方法です。
ビットコイン貸付の詳細はこちら
利回りだけで考えるとLISKの方が素晴らしいですが差はせいぜい2%くらいだと考えると無理して選ばなくても良いかと思います。
将来性で考えるとどちらが通貨として成長していくのかに関わるかと思います。
少しLISKだと怖いなあと感じるならビットコインの方が無難だと考えます。
一方でLISKのプロダクトの成功に期待を寄せている人はLISKに投じると良いかと思います。通貨としては不安定ですが伸びは間違いなくLISKの方が大きいです。
リスクのVOTEの注意点
LSK資産の少ない人はリターンを得るためには時間がかかります。
1回のVOTEで 33人 に投票できて、4回投票することで 101人 に投票できます。
ですが1回の投票につき 1LSK の手数料がかかるからですね。
ですので101人をフルでVOTEするためには投票の手数料に 4LSK 必要です。
Lisk Nanoに100LSKを保有して 101人にVOTEするとします。
月利0.9% の利益から報酬を得ようとすると 5ヶ月後に利回りで手数料の 4LSK を超えます。
100LSKの場合は5ヶ月後に報酬額が手数料を上回ります。
資産が少ない人が利回りでできるだけ早く回収したいのであれば投票回数を3回に減らすのがベストです
3回の投票で 99人 に投票できます。
投票人数の天井は 101人 です。残り 2人 のために資産の少ない人が 1LSK を払うのはもったいないです。
3LSK で 99人 に投票して多少、利回りが少なくなっても4ヶ月で回収できます。
Lisk hubに保有するLSKを200LSKにすれば2ヶ月で回収できます。
何れにしても 500LSK あれば一月で回収できます。
LISK(リスク)のフォージングのやり方 まとめ

2019年4月だとLISK周りは情報が少ない割にはアップデートが多く、過去のサービスが使えなかったりしていてこの記事を作るのが少し大変でした。
フォージングの報酬ですがどうでしょうか。預けているだけで現状は年利7%ほどを期待できるのであればやるに越したことはないですね。
一方で資産が少ないと手数料を回収するのに時間がかかってしまいます。おまけ程度で考えると良さげです。
1年以上、長期保有する前提であっても 最低は100LSK は欲しいところです。
何かしらの理由でLSKを取り出したくなったことを考えると無理してフォージングを行わなくても良いかなという印象です。
ただ、500LSKを超えてくると 年利7% ほどのメリットをより享受できるようになるので取引所に寝かしたままにするのはとっても勿体ないですよ!
LISKが仮想通貨としての真価を発揮するのは連続的にDAppsが生まれるようになってからです。
Webサイトを立ち上げる感覚でWebサービスを作れるようになる人が増えてからが勝負です。
端から見ると魅力が少ないLISKですがLISKは開発者ファーストなので後から力を発揮する可能性があります。
(EOSがマネーパワーで他の通貨を一気に出し抜いたり、ETHが革新的な開発ツールをリリースしたらまた変わってきますけどね。)
LISKの将来性については下の記事を参考にしてみてください。
LISKのDAppsプロジェクトに今は何があるのか知りたい人は下の記事を参考にしてみてください。
開発(SDK)が遅いと思ってる人はかなり多いと思いますが、慌てず数年スパンで見守ると良い通貨ではないでしょうか。
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